男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

祝・世Ⅳ虎復帰!改めてあの試合からの流れを振り返る。これから始まる世間との闘い。

 2月11日、ミャンマー初のプロレスを行うために現地へ渡航していた高橋奈七永が記者会見を行い、シードリングでの世Ⅳ虎復帰、3月7日の大会での高橋とのシングルマッチを発表しました。

現役復帰に伴い、リングネームを世IV虎から世志琥(読み方は同じ)に変更。「昔の名前に負けたくなかった。前より強いインパクトにしたいので、この名前になりました」と説明した。復帰戦のカードについては「高橋奈七永とやりたい」と表明すると、高橋も「私しかいないでしょう」と快諾。メーンで一騎打ちすることが決まった。

というように、「世志琥」という名前にするらしいですが、なんというかまた難しい漢字に・・・。入力しにくいわ!

 

改めてあの「凄惨マッチ」を振り返る。世Ⅳ虎vs安川惡斗

 そして改めてあの試合を振り返ってみたい。ただただ世Ⅳ虎を批判している人にはこの試合を見てもらいたい。そうすると、単純に世Ⅳ虎が安川を一方的に襲った、というようなものではないことがわかるはずです。互いに思い通りにならないもどかしさを抱えながら試合し、周りも手をこまねいてしまった、という関係者全員の未熟さが露呈してしまった試合、といえるかもしれません。

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週刊プロレス 2015年 3/11 号 [雑誌]

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プロレスという試合からはみ出た「ケンカマッチ」を表現しようとした結果、安川が仕掛けて安川が大流血、レフェリーの和田京平が止めるかを問いかけるが安川は再開を望む。ただその後も世Ⅳ虎が返した結果安川が返せず、ギブアップもせず、ただただ殴りかかる展開。ただ世Ⅳ虎はロープに振ってショルダータックルをみせるなどプロレスに戻そうと努力していた。しかしそれに応じない安川は結局タオルを投げられ、「プロレスしろ、このクソチャンピオン」と暴言を吐きながら退場していく。 

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 ケガさせたのは世Ⅳ虎であるにせよ、安川もそれを誘発する動きをしていたことは確か。普段巻かないバンテージを拳に巻いていたり、プロレスの攻防に応じずロックアップを拒否していた所からも、ある程度覚悟のうえの行動だったと言えるでしょう。 

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そして後日記者会見が行われ、世Ⅳ虎の無期限出場停止などの処分が下されました。その後ほどなく引退が発表され、セレモニーが行われました。 

 

ただその引退セレモニーも一筋縄ではいかず、10カウントゴング中にスターダム選手がリングに乱入して引退撤回を要求、世Ⅳ虎はそれに応じずに退場、結局10カウントは打ち鳴らされずに終了。

10カウントゴングなし…世IV虎は本当に引退なのか

まあ、世Ⅳ虎としては、安川が仕掛けてきたのに対応しすぎたことを犯罪者みたいに責められて悪者にされたあげくに謹慎、引退に追い込まれたわけで、そこで辞めてほしくないと言われても、ということだと思います。ともかくここらへん有耶無耶なまま引退、ということになりました。 

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 そして結局そのままフェイドアウトしていった世Ⅳ虎、一方の安川はセレモニーを行って引退。当事者2人が引退する、ということになりました。

安川惡斗が引退会見「プロレスラーになって良かった」

 こうして当事者2人が引退してこの試合に関する出来事は終了・・・。したかに思えたのですが、1月のSEAdLINNNG後楽園大会に世Ⅳ虎が来場。

世Ⅳ虎復帰表明に里村激怒!シードリングと絶縁も

そして素早くスターダム側が非難するトーンでのコメントを発表。

ロッシー小川社長(58)は「私が知る由もない。このタイミングで現れるのかっていう感じです。ただ、うちは5年の歴史の中で選手がそれぞれ行動しているので、これについて何も言う筋合いはない」と語った。ただ昨年5月31日付でスターダムから引退を発表していることから「今度やるリングでどう釈明するかじゃないか」と付け加えた。

 

 一方でプロレス界に導いた恩人で、誰よりも復帰を臨んでいた風香GM(31)は「輝いてもらいたいし、やりがいがある道を歩んでほしい気持ちはありますが…スターダムに連絡もなく話が進んでいたことにショックです」と肩を落とした。さらに「仁義を大切にしていた子なので、そこは通してほしい。まだ若い子なので、周囲に言ってあげる人がいなかったのかと残念な気持ちがあります」と、義理を欠いたと映る行動には不快感を示した。

ロッシー小川社長は「何も言う筋合いはない」と一度は言っているものの「釈明」と、罪を犯したような言い方をしていますし、風花GMは「不快感を示した」と報道されています。つまりスターダム側としてはなにかしら話を通してから復帰して欲しかったが黙って復帰された。これでは仁義を欠く、という見解だと思われます。

ただ、二人共あの試合の当事者なわけで、試合を止めようとすればいつでも止められる立場にいました。そして試合前にあそこまで両者の感情がこじれ、それでも試合を強行したという責任をまぬがれることは出来ないでしょう。

結局世Ⅳ虎は試合を出来ない状況に追い込まれ、引退を表明します。 

 

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また、スターダムは結局引退式での10カウントゴングは鳴らせなかったわけで、世Ⅳ虎を気持ちよく送り出すことは出来なかった。バタバタしたままなんとなく引退、ということになってしまいました。

 そして、引退する時は選手達が阻止する行動に出ておいていざ復帰したら非難する、というのはまあ「自分達の下で復帰するならいいけど、それ以外は認めない」という事でしょう。試合以後の経緯を見ると世Ⅳ虎が「団体が守ってくれなかった」と思うのも当然でしょうし、そういう団体に報告したら妨害されるかもしれない、という可能性も考えたでしょう。

 世Ⅳ虎とSEAdLINNNGが闘うべきものは”世間からの偏見”

そして一方のSEAdLINNNG側の高橋は 

改名した世志琥と復帰戦 高橋奈七永「私が彼女を守る」

 一方で復帰については古巣のスターダムやセンダイガールズの里村明衣子(36)から「筋が通っていない」と疑問の声が上がっていたのも事実。これに対して高橋代表は「関係者の方には私から連絡を入れさせていただいたり、できる限りのことはしています。一人の才能を持った選手が戻ってきてくれたんだし、その純粋な気持ちを守ってあげる団体でありたい。自分が守ります」と決意を込めた。心身ともに生まれ変わった“乙女”が約1年ぶりによみがえる。

と、関係者に筋を通すための行動をしていくと名言。世間に「相手をボコボコにして辞めたのにほとぼり覚めたら帰ってきた」とだけ思われている節もあるので、関係者を味方につける努力は進めていって欲しいところ。世Ⅳ虎がリングに上がるためのノイズはできるだけ排除して、心置きなく暴れる事のできる環境を作り上げるのが代表の仕事。ここはしっかりとやっていって欲しい。そして里村戦とかも見たい。

  Yahooニュースのコメント等見ているとヒドいコメントもいくつか見受けられます。ただ、そのコメントしている全員が試合を全て見ているわけでもないし、試合への経緯を知っているわけでもない。高橋と世Ⅳ虎が闘わないといけないのはそういうコメントを残した人達との偏見でもあるわけで、一つ一つ丁寧に誤解を解いていく作業が必要になるでしょう。  

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 ともかく、世Ⅳ虎という類まれなき才能が復帰することは喜ばしく思いますし、これからの闘いを楽しみにしています。そして復帰すると決めたからにはリング上での闘いと同時にリング外での闘いも頑張ってもらって、誰もが心置きなく世Ⅳ虎を見れるようにして欲しい。3月7日、期待してます!

週刊プロレス 2020年 11/11号 No.2091 [雑誌]

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