男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

4月1日にハッピーモーテル解散。アントーニオ本多が竹下幸之助に語りかけたマイクについて。

3月25日、横浜ラジアントホールで行われたDDT「  After the SSA & Road to Ryogoku 2017~Starting Over in YOKOHAMA~」のメインイベント、佐々木大輔&遠藤哲哉vs竹下幸之助&アントーニオ本多。遠藤がスカイツイスタープレスからアントーニオ本多をフォールして修了、佐々木が本多を、遠藤が竹下を挑発するマイクアピールを行ってリングを去った後、アントーニオ本多がマイクを持ち、リング上に正座し、去りかけた竹下を呼び止めて語り始めました。それは、アントーニオ本多という大人の男性が、竹下幸之介という青年に投げかけた言葉でした。

 

アントン「竹ちゃん、ちょっと。」

振り返り、立ち止まる竹下。

アントン「今日もガッカリさせてしまって・・・。ちょっとほんとに、さいたま終わって、改めて言おうと思っていたことがあるんですけども。」

アントン「まあ、簡単に言うとハッピーモーテルを、解散しようと思っていて・・・。それは、私の中では本当に、筋が通っていることです。

さいたまスーパーアリーナ、DDT20周年記念大会のリングで・・・。君が、ダスティローデスの技を出した時に。私は、感覚がぶっ飛んでしまって。それ以降の、試合の・・・。流れを全然覚えていない。

でも、試合が終わって、君が勝って、私がリングに上がった時に。プロレスをやってきて、今まで経験したことのないような、感情がこみあげてきて・・・。私は、心の底から、泣いてしまった。

私がこれまで、こんなに泣いたことは、若い頃に失恋した時だけで。でもその時の涙は自分の存在を全否定されて、本当に悲しくてつらくて泣いてしまったんだけども。君を見て、流した涙っていうのは、自分が、これまでやってきたことを。ハッピーモーテルを結成して、一緒にやってきたことを。その、全てが肯定されたような気がして・・・。

私のような、プロレスラーと一緒にやっていれば・・・。あの言葉を借りるならっ、竹ちゃんすら、いろんな人に舐められてしまう可能性が、高いと思うんだけども。竹ちゃんは、自分の個人的な思いをリングに上げようとする男だから。自分みたいな人間と、の。関係性をそのままリングに上げて闘って・・・。チャンピオンになれたんだけども。

自分みたいに人柄、先入観として、嫌われたり、バカにされたりしやすい、レスラーとやってきたことが、あのバイオニックエルボーが出た瞬間に、全て・・・つながったんだよ!

あれは!僕らがやってきたことの、総決算であり!プロレスが出した!一つの正解だ!ありがとう! 

だから俺は、これ以上!ハッピーモーテルを続けて、この歓喜を、汚すようなことをしたくないから。だから、やめるのは発展的解散。今、やめれば俺たちは。竹ちゃん。伝説だよ。最高だよ。だから、明日の試合で、ハッピーモーテルを、解散させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。」

竹下「ハッピーモーテルにおいて監督の言うことは全てです。でも、初めて。今日初めて、監督を否定させてください。ハッピーモーテルは解散しません。ハッピーモーテルがないと、自分はこれから…どうなる」

アントン「タケちゃん、この瞬間だけの気持ちでしゃべったら失敗する。それは人生においてもそうであって・・・。ここで、終わって、タケちゃんが、そして私が新たな一歩を踏み出して。そしてさいたまのことを振り返った時にあそこでやめて本当に正解だった、すべてはあれでよかったんだって絶対に思う時が来る。それは君の倍ぐらい生きているから。別れた時はキッパリバッと、フッと、なくなる。人があらゆるものはみんな死んでしまうし、100年も経ったら、100年もたたずに。死んでしまうし、でもこうやって生きている間、にこんなにいいお別れを迎えられるのは、実は、本当に喜ばしいことだから。全然悲しいことじゃないし、本当に今、感謝がMAXのまま終わりたいので。でもわかってくれていると思う。だからタケちゃんのその考えはノーでおしまいだ。そして新たな道が開けていくから」

竹下「・・・。ハッピーモーテル、最後に、最後に、自分のお願いを一つ・・・。聞いてください。明日で解散じゃなくて、最後に・・・。もう一度、ヒロシも入れた、3人で組んで、終わりたいです」

アントン「そうだね。(GMの方を振り向き)そうしてください」

亜門「・・・。じゃあ、来週4月1日の春日部大会でトランザム★ヒロシを入れた、6人タッグで、ハッピーモーテル解散試合、やりましょう。アントンそれでいいですか?」

アントン「もちろんです!しんみりしてしまいましたが、まったく悲しいことではありませんので、ご安心ください! …あれぇ? (試合中のごんぎつねに出てきた)ただのコンニャクが出てきてからの続きを話しますか? 真ん中に切れ目~…キツネに装着~…竹ちゃん、竹ちゃん締めてください」

竹下「今頃、天国のヒロシも、泣きながら笑っていると思います。たぶん、Twitterとかで見て一番びっくりしてると思います。来週4月1日春日部大会、ハッピーモーテル最後の試合。みんな悔いのないように頑張ります!」

 と、最後は竹下が締めて大会は終了しました。

基本的にコメディリリーフ的な役割を担うことが多いアントーニオ本多。しかし彼の言葉が若きチャンピオン竹下幸之介にどのように響いたか。

   

そもそもアントーニオ本多はそれこそマッスル初期くらいから坂井、ディーノたちとともにやってきたレスラーです。しかし、彼らほど表舞台に立たず、思いの丈をストレートに発言することも少なかった。それは彼一流の照れ、迂遠な言い回しなどが邪魔をしていたように思います。

しかし竹下がさいたまのメイン、終盤に放ったバイオニックエルボーへの感謝、そしてユニットの終わりを決意した彼の言葉はストレートであり、聞くものの胸を打つものでした。

そして会社から押されて優等生的にデビューした竹下がハッピーモーテルというユニットに入ったことでアントーニオ本多とともにDDTファンに、DDT的に認められていったのも確か。竹下幸之介というチャンピオンを生んで、ハッピーモーテルは解散していく。解散試合は4月1日DDT春日部大会。カードは竹下幸之介&アントーニオ本多&トランザム★ヒロシvs佐々木大輔&石川修司&遠藤哲哉。思い入れある方は足を運んでみては。そして、彼らの歴史に思いを馳せて頂きたい。ハッピーモーテル、いいユニットでした。 

魔物、BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~/バイバイトレイン(夏の魔物 Ver.)

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