前回のエントリで1・12ガンバレ★プロレス板橋大会のことを書きましたが、ほぼ屋根さんのことに終止してたので今回はメインイベントのインディJrバトルロイヤルについて。
ちなみに前回のエントリはこちら。
この事件が終わってメインイベント。オーバー・ザ・トップロープありのバトルロイヤルです。参加者は以下の通り。
参加レスラー:大家健、岩崎孝樹、HARUKAZE、勝村周一朗、鈴木心、春日萌花、冨永真一郎、翔太。
リング上に全員上がってからバトルロイヤルスタート。
「オレにかかってこい!」と叫んだ大家が全員から袋叩きに。そこから「セミファイナルに出て疲れてる岩崎をみんなで落とそうと提案、コーナーにもたれかかる岩崎に向かって振られると思いきや場外一直線で脱落。おまけに岩崎も落とされて脱落。
キレてリング外を走り回り暴れる大家健。キレる中年…。
そこからもHARUKAZE、勝村、鈴木心、春日萌花が脱落。冨永、翔太、今成の学プロオールスターズが生き残ります。
3人になってからはめまぐるしい騙し合いと落とし合い。ついに冨永が脱落して翔太VS今成の一騎打ちに。改めて気合を入れ直す今成。ガッチリ組み合っての勝負があ始まります。
シングルマッチのような雰囲気からさぐりあい、じっくりとした攻防を繰り広げる二人。チョップのうちあいから翔太のボディプレス!しかしカウント2!さすがになかなか決まらない。しかも手の内を知り尽くしてる二人だけに白熱の攻防が繰り広げられます。
しかし最後には二人共エプロンに出て落とし合いに。執念の勝負になったこの攻防を制したのは今成夢人!次期インディJr挑戦者は今成夢人に決定しました!
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メインイベント インディJr王座次期挑戦者決定バトルロイヤル
◯今成夢人
15分18秒 オーバー・ザ・トップロープ
✕翔太
※今成がインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王座の挑戦権を獲得。
退場順=大家健、岩崎孝樹、HARUKAZE、勝村周一朗、鈴木心、春日萌花、冨永真一郎、翔太。
バトルロイヤルを生き残った今成。疲労困憊のなか、座ったままマイクを持ち話し始めます。
おお...生き残りましたね…。そうか。インディージュニア...挑戦ですか。石井さん…そうか。石井さん、ちょっと上がってほしい。
(インディージュニアのベルトを持った石井がリング内へ)
石井さん、尊敬してますよ。一昨年、レンタル移籍と言いつつも、事実上ガンプロの選手になってくれたことを、感謝してます。
でも、一年ちょい経って…気付きましたよ。石井さんは…まるで、こう、なんというか、コンサルタントみたいだなって思って。自分がいい試合を、熱のある試合をすることで、ガンプロを活性化させる、プロレスコンサルタントだなって、思ったんです。
でも同時に、何かが、失われてるなとも思ったんですよ僕。それは、なんて言うか…う~ん…初期…初期って言っていいのかな、初期のガンバレ☆プロレスらしさっていうのかね。なんかね、ちゃんとしたプロレス団体にしたくなくなっちゃったんですよ。(会場どよめき)
ちゃんとしたいですけど、ちゃんとしたくないんですよ。引き戻さないと、ガンプロ普通の団体になっちゃうんだよ。
それは、石井さんのやり方なのか、やり方じゃないのかわかんないけど、俺が、やっぱインディーJrのチャンピオンじゃないと、プロレス界に新しいものは出来ないと思う!
…そんなことないか。
いいよ、あと1ヶ月で、俺が挑戦者だってみんなに認めさせる闘いを発信していきます。(会場拍手)いいですよ、石井さんの方が支持率がある、それはわかった。でも、この王者を…倒したいっすね。
石井さんのことを尊敬しているからこそ、倒したいっす。2月24日、もうボロボロになる覚悟で行きますよ。あんたキチガイでしょ?人のことを人と思わないで投げるでしょ?俺を人と思わなくていいよ!人形だと思って24日は沢山ぶん投げてよ!全部受け身取って、その上であんたに勝ってやる!
俺はもう頭が、脳みそがおかしくなったっていいよ。ぶん投げられてぶん投げられて、それでも死ななかったら俺の身体で石井慧介に勝ちます!
ガンプロを普通じゃない、もう一回いろんなものが混ざった団体にしますので、期待してください!宜しくお願いします!
(ここで両者は握手し、石井は地声で「テンション上がったよ、ありがとう。とんでもないこと考えて来るからな。」と言い残し退場。)
怖いですね……。怖いけど、やっぱり怖いものを受けきる身体、気持ち、そういうものを持って、2020年を走りたいと思います。
皆さん、年末年始色んな団体あったでしょ。色んな団体が話題作ったでしょ。僕は悔しかったよ!ガンプロが年末年始話題作れなかったことが悔しかったよ!でも今日からだよ。
今日が俺たちのイッテンヨンだな!(会場拍手)
うん、よくわかんない、言ってること意味わかんないけど、今日がイッテンヨンなんだよ!(会場大歓声)
悔しいだろ!
他の団体に全部話題持って行かれて!
他の団体は後楽園満杯にして!
俺はスタッフとしてただ見てるだけなんだよ!
あぁ?俺だってプロレスやりてぇんだよ!(会場大歓声)
悔しいと思わねぇのかよ!
なあ!悔しいと思わねぇのかよ!
俺たちの番だろうが!
俺たちの番なんだよ、俺の番なんだよ!
だから、ガンバレ☆プロレス、2020年!そういう悔しさを全部、ぶつけていくから!ついて来てくれ!
よし、みんな立とう!久しぶりです、こういう……。いつも大家さんが締めたり、石井さんが締めてたり、久しぶりですよ、俺が締めるの。締めていいですか!?
3、2、1、ガンバレ☆プロレス!でやるか!?
3、2、1、ガンバレ☆プロレス!でやるか!?
3、2、1、ガンバレ☆プロレス!でやるか!?
3、2、1、ガンバレ☆プロレス!でやろう!
3、2、1、ガンバレ☆プロレス!
こうして幕を閉じた1・12ガンバレ★プロレス板橋大会。思い起こせば去年は勝村周一朗、石井慧介とインディJrのチャンピオンが移動し、タイトルマッチもクオリティの高い試合が安定して行なわれてきました。勝村周一朗VS大和ヒロシ、勝村周一朗VS三富政行、勝村周一朗VS石井慧介、石井慧介VS阿部史典、そして年末に行われた石井慧介VS平田一喜。石井VS平田はDDTでの平田のイメージを覆す白熱の好勝負となりました。
しかし、このように地道にクオリティの高い試合をしてきた石井に対して今成が「普通のプロレス団体になっちゃう」という危機感を表明して、真っ向から否定にかかった。「尊敬しているから」という枕詞はありますが、石井を倒すことで「ガンプロの初心」にたちもどるという今成。2月のタイトルマッチで勝ってそれを見せることが出来るのか。今までの鬱憤を全て吐き出すようなマイクの中に、今成がガンバレ★プロレスに持っているもどかしさが現れているように思いました。
大家とともに立ち上げたガンバレ★プロレス。大きくなるにつれて石井、岩崎、勝村の色が強くなり、しっかりとした試合で見せるようになる。しかしそれだったら他の団体でも出来る。ガンバレ★プロレスならではのもの。大家、今成がのたうちまわり、屈辱にまみれ、泣き叫び、時には笑われながら作ってきたガンバレ★プロレス。もちろん選手が成長して試合のクオリティが上がることは大事だし、今成もそれに取り組んできたことは確か。ただそれによって感情が無駄に爆発するガンプロらしさが失われては居ないのか。その問いかけをしているような今成のマイクアピールでした。
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2月2日には一日四興行(!?)そして24日の成城大会では石井慧介VS今成夢人のインディJrタイトルマッチが行われるガンバレ★プロレス。この結果によってガンプロの未来が大きく動くこと必至のタイトルマッチ。注目です。あと2日の朝から行なわれる「全身今成」もある意味必見!ぽちゃ女は?