男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

ウィーアー・ガンバレ・プロレス!と叫んだ日。7・10大田区大会で感じた「ぼくたちの大家健」

7・10 ガンバレ☆プロレス勝負のビッグマッチ!

7月10日に行われたガンバレ☆プロレス大田区体育館大会。この日は実に2年ぶりの声援OK(不織布マスクごしですが)&紙テープ投げ入れOKの大会として行われました。そしてもちろんガンプロとしては初の大田区体育館大会。そのため6月のサイバーファイトフェス以前からこの大会のために団体一眼となってのプロモーションも行われ、カードもそれぞれのガンプロメンバーにとって大きなテーマがあるものになっていました。

特にまなせゆうなVSウナギ・サヤカ、勝村周一朗VS鈴木みのるはそれぞれの関係性、カードの意味ともに重要なもの。まなせ、勝村にとってキャリアの一つのポイントになる、意味のあるものでした。

まなせゆうなとウナギ・サヤカの対戦までの流れはこちらから。

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そして勝村周一朗、鈴木みのるとの対戦まで、その意味についてはこちらから

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そしてなんといってもメインイベントはスピリット・オブ・ガンバレのチャンピオンである今成夢人と大家健の一騎打ち。そしてこのカードがこの日唯一のガンプロ所属勢同士の対戦カードでした。怨霊、木髙イサミ、石川修司、ウナギ・サヤカ、鈴木みのる、クリス・ブルックス、高梨将弘...。豪華メンバーの揃ったビッグマッチの中、ガンプロが試されるメインイベントでした。

大家健は澤宗紀による肉体改造に挑み、今成はふだんの業務をこなしつつ練習に励む中、ガンプロ勢による各種宣伝が行われ、Twitterでの宣伝スペースは結局予定より増えて4日連続(5日連続だったかも)ギリギリまで観客を集めようと団体一丸となって大田区大会に突き進んでいた、そんな印象でした。

 

声出し&紙テープOK!800人の観客が熱狂した日

そして当日。今回は訳あって特典付きガンバレ☆シートでの観戦。というわけで真正面最前列の神席。これはクセになる近さ。そして紙テープOK、ということで当然色んな人達から紙テープをいただくことに。結果、ほぼ毎試合紙テープを投げる「紙テープ投げマン」として投げまくることになりました。

そして14:00から興行開始。野中美智子リングアナの前説からすでにテンション高め。いきなりの野中コールからスタート。声が出せるのはさすがに違います。

第1試合からいきなりの石井慧介&入江茂弘VS木髙イサミ&石川修司。メインでいいくらいの激闘からスタート。観客はいきなり温まりっぱなし。イサミが石井を降しましたが、さすがの試合内容。いや、凄かったです。

そして第2試合に登場は初期メンのばってん✕ぶらぶらことガンバレ玉川、セクハラの数々を経て、失敗の数々を経て成功したガンバレ☆エルボー。これでもう悔いはない...。

 

個人的にはばってんより、コロナ禍の中でデビューしたYuuRIが紙テープ&歓声に感激していたのが印象的でした。

そして一般人・澤宗紀の代わりに登場したのはランジェリー武藤。そのキレッキレの動きに思わず「二代目武藤敬司を襲名して欲しい!」と思ってしまったのはここだけの話です。イロモノ、モノマネの粋を超えたクオリティの高さが凄かった。

 

 

復讐成る!渡瀬瑞基、坂口征夫を倒す!

そしてこの日のベストバウトと言っていいかもしれないのがEruptionVSガンバレ☆プロレス第三戦として行われた渡瀬瑞基&春日萌花&冨永真一郎vs坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹。

サイバーファイトフェスでは大家、まなせと組みEruptionと対戦するも、坂口のスリーパーホールドで敗北した渡瀬、しかしその場での髪切りアピールでこの大田区での再戦を勝ち取ります。そしてパートナーは春日萌花と冨永真一郎。

髪切りアピールの渡瀬!ちゃんと髪を切ったほうの藤波辰巳リスペクト!

この日のために連携も用意してきたガンプロ軍、Eruptionのチームワークに苦しみますが、それでも試合巧者の冨永のサポート、魂でぶつかっていき、渡瀬を懸命に鼓舞する春日の激励を受けながらEruption軍を受け止めていく渡瀬。試合開始早々に長い間捕まりながら、赤井、坂口のエグい蹴り、岡谷のエルボーを受けまくる。10分経過から足に来てフラフラの渡瀬ですが、なんとか立ち上がり、吠え、ガンプロイズムを体現するような闘い。

赤井の新人賞を喰らい、坂口の神の右膝を喰らいながらも返し、カットに救われて闘い続けた渡瀬。倒れても倒れてもエルボーを打ち続け、エルボー→フォール→エルボー→フォール→エルボー→フォールと繰り返して坂口からカウント3!執念が実った勝利に客席からも今日イチの大歓声が沸き起こりました。

DDTからガンバレ☆プロレスに移籍、天龍プロジェクト、キャプチャーと他団体にも積極的に参戦してバチバチファイトを繰り広げてきた渡瀬瑞基の一つの結果。良かった!良かったよ渡瀬瑞基!そして春日萌花、冨永真一郎!涙、涙のガンプロ軍勝利でした。

 

 

まなせゆうなVSウナギ・サヤカ、すべてを包み込んだガンプロ愛

そして東京女子プロレスの先輩後輩、まなせゆうなVSウナギ・サヤカ戦。

試合までの経緯は改めてこのエントリを御覧ください。

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試合はその体格を生かしてまなせがタックル中心に攻めていき、優勢に進めていくも試合中盤、まなせをエプロンにセットして場外への城門突破(いわゆるジェイ・ホワイトのブレードランナー式のネックブリーカー)を放ちこれで形勢逆転。

最前列で見てた私には落ちたときスゴい音がして、両者ともしたたかに頭を打っていてかなりヤバめでした(特にウナギは後頭部を強か打っていたので心配になるほど)

しかしここから試合の流れを掴んだウナギ。コーナーに登ったまなせへの雪崩式コードブレイカー等で攻め込み、エルボー合戦、タックル、ラリアット等で反撃するまなせを振り切り、最後は正調・城門突破で勝利。東京女子時代の敗北を取り返し、まなせとの対戦成績を一勝一敗としました。

そして試合後マイクで語り合う二人。まなせへの想いを伝えるウナギに対し、まなせの「ガンバレ☆プロレス、いいでしょう?頑張れちゃうよね!なんでウナギ・サヤカがキラキラしてるかわかるか?頑張ってるからだ!だから!ウナギ・サヤカもガンバレ☆プロレスだ!」

という言葉で闘いは終わり、そして何故か中締め。そして肩を組んで両者退場。記者会見でも互いにエールを送り合っていました。

そして、個人的には今回のガンバレ☆プロレス大田区大会、ネット上で伝達することに最も熱心だったのはウナギ・サヤカかもしれない、と感じました。

最初にガンプロに乱入してからもTwitterでまなせ、YuuRIと舌戦を繰り広げてファンへも細かく良いね、リツイートをつけ、記者会見ではまなせの乳を噛み、と、とにかくマメに盛り上げを行っていました。個人的なことですが弊ブログもツイートしてくれましたし、当日、紙テープを投げるようにお願いしてくれたひつま武士の方々も何人もいらっしゃいました(ちょっと一気に投げきれないんで断ってしまって申し訳なかったですが)それだけあってウナギ入場のときの紙テープはかなりの数でしたし、かなりの熱心なファンが来場されていた、というのがわかりました。そりゃ売れるわ。ネット上で煽ることが多く、批判も多いウナギ・サヤカですが、それだけ盛り上げに熱心だった、ということ。改めて感心しました。

そしてそんなウナギ・サヤカをメイン終了後もリングに招き入れ、集合写真にも連れてきたまなせゆうな。彼女のそんなところが人を引き付け、ガンジョも一つにまとまっているんだな、と改めて感じました。最終的に人の絆を感じさせる、そんな試合でした。

 

格闘技✕プロレス、鈴木みのると勝村周一朗、白熱のプロレスリング!

そして個人的メインイベント、待望の試合だったのがこの勝村周一朗VS鈴木みのる。これまでの流れ、勝村周一朗というレスラーについてまとめたので改めてこちらをご覧下さい。

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とにかくやっぱりテンションが上がったのは鈴木みのるの入場。歓声が解禁になっているこの大会に鈴木みのるを読んだ意味!もちろん思いっきり「かっぜに~なれ~!」と叫びました。

そして、試合開始からの寝技の攻防、ここで自分はもうテンションが上ってました。鈴木みのる相手に寝技で上をとり、関節技を仕掛けていく勝村周一朗。アキレス腱固めのかけあいで互角、そして腕十字で2度のエスケープを奪う勝村周一朗。最近鈴木みのると対戦したレスラーで、ここまで寝技で優勢だった選手がいるでしょうか。

しかしそこは鈴木みのる、場外戦に持ち込んで形勢逆転していくところはさすが。しかしそこからも渾身のエルボーを叩き込み、プロレス技をぶつけていった勝村周一朗。あくまで自分のフィールドをぶつけつつ鈴木みのるに対抗していきました。

しかし、溜めを効かせて一発でダウンを奪う鈴木みのるのエルボー、あえて受けつつキツいのを入れていきますがそれでも立ち上がりエルボーを叩き込む勝村。飛びつき腕十字で反撃し、腕へのキック連発。一点集中攻撃で鈴木みのるを苦しめます。

そしてオモプラッタから腕を決めていく場面もあり、あわや、という場面を作った勝村ですが、ファイヤーマンキャリーを返されてスリーパー、ゴッチ式パイルドライバーと繋いでカウント3。確実に爪痕を残し、通用することを見せた勝村周一朗、鈴木みのるの前に敗北を喫しました。

しかし、関節技でここまで鈴木みのるを苦しめた勝村周一朗。今までガンプロで見続けていた私は「ほら見ろ!鈴木みのるに勝村周一朗は通用しただろ!」と大声で叫びたい気持ちになりました。もちろんここから本当に「勝つ」までは距離があるかもしれませんし、鈴木みのるの引き出しはまだあるのかも知れません。それでも今までの勝村周一朗をぶつけ、20分超えの試合で鈴木みのるを追い詰めた。凄い試合でした。

 

 

ガンバレ☆プロレスシーズン1最終回?今成夢人大田区体育館に立つ!

そしてセミファイナルのROMANCE DAWNvsCDKでは互いのテクニック、試合運びを存分に楽しんだ上でなんと翔太がクリス・ブルックスを雁之助クラッチで降して勝利!メインイベントに繋ぎました。しかし受難の多い試合でした。特にHARUKAZE。

そして今成夢人VS大家健のメインイベント。この試合は、この試合だけでは語れない。ガンバレ☆プロレスを振り返らざるをえない試合でした。

 

ガンバレ☆プロレスが旗揚げしたのは2013年。私が見始めたのは2016年くらいですが、その頃は完全に大家健=ガンバレ☆プロレスでした。今成夢人も大家健をサポートすることに自らの役割を見出していたようでした。

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そして一瞬話題沸騰だった草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾参戦。しかしこの後ガンプロ自体が浮上することはなく、迷走を繰り返していたように思います。

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2019年に行われた2回目の後楽園ホール大会ではメインの大家健VS藤田ミノルの有刺鉄線デスマッチが行われて大家健が敗北。全試合終了後、藤田ミノルのマイクに呼応する形で今成夢人が叫んだのは

ガンバレ☆プロレスは俺が引っ張る!

の言葉。「今成革命」が本格的にになり、今成夢人の存在が大きくなっていきます。

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そしてZERO1ではホットジャパン入り、ぽっちゃり女子プロレススを旗揚げするなど独自の活動に突き進み始める今成夢人。ZERO1後楽園大会で大谷晋二郎の代打ではありますが、メインイベントを務めました。

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いよいよ今年5月の後楽園大会で高岩竜一を降してチャンピオンとなった今成夢人。改めてガンバレ☆プロレスのトップとして大家健を向かい打ったのが今回でした。

 

そしてこの試合は最初から気持ちのぶつかり合いに。今成が大家を煽りまくって大家がそれに応えていく展開。大谷へのエールを送る顔面ウォッシュも。これはさすがにぐっときました。

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試合展開を書くのもちょっと違う、というか。ただただ二人がぶつかりあい、気持ちを叩きつけ合うような試合。プロレスの試合だけどどこか同窓会とか、アルバムを見ているような。そんな気持ちになりながらリングを見つめていました。19分25秒、ロープを何度も往復してからのラリアートで今成夢人が大家健に勝利。タイトル防衛を果たしました。

今成にベルトを巻いて笑顔の大家健、泣きじゃくる今成夢人、全員がリングに上がっての締め、そしてその後、最後までリングに残っていた今成がゆっくりとステージに向かって歩いていき、そこにガンプロメンバーが迎える、その絵がとても美しく、神々しいものを見ているような気持ちになりました。これからも今成が試合後に言ったように、ぼくたちの大家健、ぼくたちの今成夢人を抱えて生きていきます。ありがとう、ガンバレ☆プロレス。

 

 

まとめ

とにかく声出しOK、紙テープOKになるのがこんなに重要な大会だったとは、と全部見終わって感じました。それぞれの選手の「大田区体育館大会」への思いがビンビン伝わり、そしてそれがひとりよがりではなく「ガンバレ☆プロレス大田区大会を成功させる」ことに集中していることが心地よく感じました。

そして特にレスラー人生の中で重要なシングルマッチを闘ったまなせゆうな、勝村周一朗、今成夢人、大家健。それを見れただけでなく大声で声援を遅れた幸せ。次の日会社行ったら喉が枯れているのに気づきました。それだけアツくなれた大会。いや、良かった。良かったです。良かった~。以上です。