シバター新日本プロレスに挑戦状!MMAなら勝てる!?
シバターが7月3日に出した動画で新日本プロレスのリングに上がりたい、MMAならオカダ、鷹木信悟、飯伏幸太に勝てる、と宣言してプチ話題になっていました。
話題の最初はアメリカの有名YOUTUBER、数々のボクシングマッチをやって注目を浴びたローガン・ポールWWE入りのニュースから。あのメイウェザーとも戦ったローガン・ポール。やってることはスケールのデカいシバターみたいなことな気もします。
そして、その対抗心からか、こう高らかに宣言しました
新日本プロレスさん?オレをリングに上げてみませんか?
もともと佐藤光留の弟子(「シバター」の名付け親も「新日の柴田勝頼に似てるから」と光留がつけたもの)であり、ガンバレ☆プロレスのリングで「炎上軍」として闘っていたシバター。私も「プロレスリングシバター」のパーカー持ってます。
シバター曰く、新日本プロレスは「キングオブスポーツ」として猪木時代は「プロレス最強」を謳っていたが、いつのまにか「プロレスはエンターテイメントなんだ」、「MMAとは違うんだ」と言うようになってしまった。そして改めて
シバターは、MMAだったらオカダ、飯伏、鷹木信悟、こいつらに勝てます!さあブシロードさん?シバターはフリーですよ?いかがです?
と、新日本プロレス、ブシロードにラブコールを送り、再度ローガン・ポールを褒め称えてこの動画は終了していました。
ローガン・ポールWWEをきっかけではありますが、今シバターが新日本プロレスに狙いをつけたのは、例のスキャンダルでRIZIN大晦日の地上波がなくなったと目される中で、知名度とRIZINでの実績を活かせると考えたから、また木谷オーナーに絡めれば話題になるから、という計算がありそうです。
動画で喋っているニュアンスから見ると、そこまで「潰してやるよ!」とか「オレのほうが強いぞ!」というほどではなく、あくまで「どうですか?」という提案レベル。これはプロレスラーを挑発しておけばとりあえず誰か噛みついてくるだろう、そこから何か展開しよう、としているようにも見えます。針を垂らした、というか。
https://t.co/G5NmcWMTCg
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2022年7月3日
何これは。つまらなそうだから面白い事ならやってもいいな。アスファルトと電柱があればいい。つまり路上なら
そしてこれに応えたのが飯伏幸太。キックボクシングでK-1に上る直前までいっていた飯伏。このあいだまでの「発狂モード」がウソのように「飯伏らしい」答え。あくまで自分のフィールドでならやってもいいよ、的な意思を感じます。
久しぶりにMMAやりてぇな
— グレート-O-カーン👑93代&95代IWGPタッグチャンピオン (@Great_O_Khan) 2022年7月4日
そして、直接の返答ではありませんがサインを送っているように見えたのがオーカーン。もともとアマレス出身、サンボワールドカップに参戦したり、巌流島にも上がっていたオーカーンなので血が騒いだのかもしれません。
リアクションした新日本のプロレスラーはこの二人。まだ日も経っていないので、これからの展開がどうなるか。どうにもならないのか。なかなか読めない状況ではあります。
新日本プロレスはどう対処するか?「プロレス最強幻想」のゆくえ。
新日本プロレスに挑戦を表明したシバターですが、ひょっとしたら新日のの誰かと抗争に持ち込んで決着戦はRIZINで、と考えているかもしれません。大晦日での久保優太戦でも相当な戦略で臨んだシバター、ひょっとしてPPVの件数欲しさに新日本が対応してしまうと痛い目を見るかも。話題にはなるけど要注意だと思います。
しかし、昨今のPPV隆盛を考えると、AbemaTVあたりがこれに目をつけてシバターVS新日本プロレスのレスラーのMMA入りの興行をPPV放送する、ということも十分考えられますし、タカタイチマニアやこのあいだのForbidden Door、ドラディション後楽園までもPPVにしている新日本プロレスが、新日本プロレスワールドの会員増プラスPPV収益を求めて何かしら試合をさせるかもしれません。
しかし、交渉過程で注意しないと、シバターVS久保優太のように交渉過程を動画でバラされて新日本側も対応しなければいけなくなる可能性も(まあ、シバターVS久保は最初にバラしたのは久保でしたけど)ただでさえプロレスは「八百長」とか「打ち合わせ」とかの言葉にデリケートなカテゴリーなので、業界最大手の新日本プロレスが世間から叩かれ、大きなイメージダウンを食らう可能性すらあります。
TV、ネットでの数字は持っているシバターですが、シバターワールドに呑み込まれてめくるめくゴシップの渦に呑み込まれる可能性もある。使う側からしたら本当に諸刃の剣。劇薬。それがシバターだ、ということは肝に銘じていたほうが良いでしょう。
新日のレスラーはシバターに勝てるのか?シバターの必勝パターンとは?
じゃあ、実際シバターの言う通り鷹木、オカダ、飯伏はシバターに勝てるのか。そもそもシバターはアウトサイダーから格闘技をやっており、そのキャリアはアマチュア時代、記録に残っているだけでも20戦は超えています。RIZINでは2020年にキックとMMAのミックスルールでHIROYAに勝利、2021年は久保優太に勝利。RIZINで負け知らずではあります。
ただ、ことRIZINで言うと、シバターの必勝法は一つ。ズバリ
体重差のある打撃系の選手に打たれるもカウンターを入れて関節技で勝利
このパターン。通常体重が90Kgほどあるシバター、HIROYA、久保ともに75Kgくらいなので15Kg差。これだとパンチが当たってもなかなか倒すのは難しく、焦って前に出た相手にカウンターパンチも入りやすい。そこで打撃系選手の苦手分野である関節技で勝利。体重差と得意分野で勝利を掴んできたわけです。
そうなると、プロレスラーはヘビー級だとおおむね90~105Kgの間くらいのはず。体重差は問題ないとして、ただMMAを日常的に練習している選手はほぼいないでしょう。心得がある、という意味では飯伏(打撃系ですが)、オーカーン、そしてアマレスの強豪だった矢野、そしてアマレス出身で海外修行でグレイシー柔術もやっていたSHOくらいでしょうか。
さすがに本格的な打撃経験があるのが飯伏くらいなのでなかなかMMAとしてはプロレスラーは厳しいはず。寝かせてもシバターが極めているのはRIZINだといずれも飛びついての腕十字なので、下からでも寝技はある程度出来る。TwitterやFacebookだと「プロレスラーがシバターに負けるわけない」という意見(というか怒りの叫びというか)を散見しましたが、私は今の競技化したMMAでプロレスラーが勝つのは(しかも体重差ほとんどない相手だと)結構難しいと思います。
五輪メダリストの太田忍もMMA初戦では所英男に一本負けしていますし、久保優太、平本蓮らのK-1からの転校組も初戦は敗退。今のMMAが打撃・レスリング・柔術の3つが必要とされていて、どれかのみに特化した選手はなかなか勝てないようになっています。プロレスラーがいきなり総合格闘技をやって勝てるという時代ではなくなってしまっているのです。
元新日本プロレスの北村克哉もボビー・オロゴンに敗北。MMA熟練度がないとかなり勝利は難しい、ということを感じさせられました。
まあ、それを踏まえて新日本プロレスがシバターとのMMAマッチを受けるかというと結構可能性低いんじゃないかと思います。欠場中の飯伏がMMAで復帰して復帰戦で怪我されてもシャレになりませんし、シバターとMMAやるんならどの選手でもある程度総合の練習をする期間が必要なはず。そこまでしてシバターに勝って「プロレス最強」となるのかを考えると、新日本プロレスにとってのメリットはあまりないように思います。
かといってプロレスラーとしてシバターを上げても世間の注目はさほど浴びなさそうですし、新日本のリングで格闘技戦やってもちょっとヘンな空気になりそう。正直今の新日本プロレスからしたら使いにくいんじゃないかな~という気がします。
まあ、まだ観測気球段階のこの話。木谷オーナーが以上にやる気になったらなにかやるかも知れませんし、シバター新日観戦くらいまではあるかも。色々と期待と不安を感じつ、生暖かく見守ろうと思います。以上です!
シバターは新日レスラーに本当に勝てるのか?アンケート結果は?
この報道に対して、新日本プロレスファンの拒否反応も見かけたのでアンケートを取ってみました。それがこちら。191人の方々にご協力頂きました。
すいません、私は個人的にプロレスラーでも同じ位の体格のMMAファイターに勝つのは結構難しいと思ってますが、シバターと「新日本のトップレスラー」がMMAで対戦したらどちらが勝つと思いますか?ご意見などある方はレスでお願いします
— 男マン@skebはじめました (@otokoman) 2022年7月6日
アンケート結果は結局
シバター勝利 20.9%
新日のレスラー勝利 25.7%
シバターまたぐなよ!オイ! 53.4%
そもそもリングに上がるなよ!って意見が多いのは予想内ですが、思いの外シバター勝利が多かった。途中経過ではシバターが上回ったこともありました。
そもそも「受け身もできないだろう」とか、「話にならない」という意見もありましたが、MMAに関しては20戦以上こなしているシバター。そこまで「話にならない」、「売名行為」では片付けられない脅威ではあるし、そう認識しているファンもたくさんいる、ということがこのアンケートで判明したと思います。こちらからは以上です。