シバター参戦決定から大晦日まで。どうなるシバター?
大晦日のRIZIN.26、ある意味最も話題になったのはまさかのシバター参戦だったでしょう。以前、参戦決定からその流れをエントリにして追いかけました。
そのエントリはこちらから。正直、桜庭和志参戦を予想してましたがHIROYAという意外なチョイス。予想はハズレましたが、試合自体はかなり楽しませてもらいました。
シバターの試合では直近のものだと浅倉兄弟戦などがありましたが、どちらも秒殺で終了。そこまでシビアに特訓していた風でもなかったし、今回もいわゆる「出オチ」で終わるのかな、とも思っていました。
しかし、年末のシバターのYOUTUBEを見ていると身体もシェイプされているし、傷のようなものも見える。けっこう本気でやってるんだな、という空気も感じました。しかし、とはいえRIZINに出場している選手とは差があるシバター。どうなるんだろうな?と思いつつ見てました。
YOUTUBERによる仕掛け、前振り&トレンド入り!
シバター本人もですが、セコンドにつくヒカル、てんちむによる動画も大晦日当日まで上がっていきました。
そしてヒカルはシバターに対し、「勝利したらファイトマネー1000万円」とブチ挙げ、試合前、試合後と動画アップ。てんちむも舞台裏を動画にしてかなり再生数を稼いでいました。
シバターの参戦決定時はすでにチケットは完売していたので、RIZIN側がシバターに期待したのはフジテレビでの視聴率貢献。そしてその数字は
フジテレビ「RIZIN.26」
6・0%(19:00~20:00)
7・3%(20:00~22:30)
4・1%(22:30~23:45)
ちなみに前回の「RIZIN.20」は
3・2%(19:00~21:00)
5・2%(21:00~23:00)
3・7%(23:00~23:45)
なので、シバターの試合が放送された19:00~20:00までの時間帯は、去年より大幅アップ。かなりそれ以降の視聴率にも貢献したと言えるでしょう。
イロモノかと思いきや大盛りあがり。シバターvsHIROYA
そして試合はシバターvs元K-1戦士のHIROYA。最近は弟の大雅のコーチ役として主に活動していて本人はあまり試合はしていませんが、それでも本職の格闘家であることは確か。
そして、そのせいか2ラウンドのミックスルールで、1ラウンドはキックボクシングルール、2ラウンドは総合格闘技ルールとなりました。
ちなみに1R3分でした。短い!
立ち技の1ラウンドで早々にKOされると思ってたシバターですが、いきなり静止してみたり、ロープワークをしてみたりとパフォーマンス全開。これは盛り上げ役である自分の役割を果たしているとともに、2ラウンドへの時間稼ぎでも合ったように思います。
HIROYAの打撃もガンガン食らってたシバターですが、20Kgの体重差は大きかったかなかなか倒れず。パンチもキックも入っていて本当に効いていたように見えましたが、フラフラする三味線も交えつつなんとか持ちこたえてました。
そして、焦りからかHIROYAのパンチが大振りになっていき、パンチを振り切ったHIROYAに右のカウンターをあわせてなんとダウンを奪取!これはHIROYAが立ち上がったものの、観客には大きなどよめきが。その異様な空気のまま1ラウンド終了しました。
「意外とやるな・・・。」、「総合なら勝つかも・・・。」といった空気が漂い2ラウンド開始。打撃の攻防のあとでシバターが組みつき、引き込むような形で寝技に持ち込んで腕十字!手が伸び切ったもののなんとかHIROYAが逃れ、その後はスタンドでシバターが浴びせ蹴りを浴びせたりする場面がありつつ試合終了。結果は引き分けで終わりましたが、かなりの盛り上がりを見せていました。
シバターもマイクを持ち、「YOUTUBERは本当は強いんです!HIROYAくん!次はパチンコで決着をつけよう!」とひと笑い頂いて大団円っぽい空気で終了。HIROYAも健闘を讃えてリングを降りました。
しかしその後、審判委員会の会議が行われ、HIROYAのタップを認めてシバターの勝利に。まさかのシバター、RIZIN初勝利となりました。結果、当日までの興味をひき、視聴率も取って会場も盛り上げる。今回については大成功だったんじゃないでしょうか。いや、ずっと面白かったです。
理想のプロレスラー・シバター爆誕!
結果、シバターが格闘家からも好意的に受け入れられていたのは、相手がしっかりとした格闘家だったこと、試合自体は真剣なものだったこともありますし、シバター自身、格闘技へのリスペクトを欠かさなかったからじゃないかと思います。
HIROYA選手をクサすことは一切なく、強かったと正直に認めていますし、練習もやっていたし、自分は強くない、という自覚もしていた。これで少しでも格闘技をナメた態度を取っていたら総スカンを食っていたでしょう。
そして、試合前はビッグマウスで話題を呼び、ド派手な入場、試合ではロープワーク、パフォーマンスで沸かせて最後は勝つ。これは我々プロレスファンが待ち望んでいた、プロレスラーが総合格闘技に進出したときの理想像何じゃないかと思わせました。
RIZIN側もシバター動画を出すなど公式がノリノリなシバター参戦。これは今後も「シバター枠」が設けられることは確定してるんじゃないでしょうか。いや、楽しませてもらいました。プロレスリングシバター・参上!