男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

格闘技ビッグイベント「The Match2022」VS「Forbidden door」プロレス&格闘技、いよいよ本格的PPV時代到来!

那須川天心VS武尊がついに実現した「THE MATCH 2022」収益は?

6月18日、東京ドームで行われ、ついに那須川天心と武尊の対戦が実現。直前でフジテレビの中継が中止になったことでも話題になったキックボクシング界渾身のビッグイベント「THE MATCH2022」

その当日、石井館長がチケット売上、PPV売上に言及していました。主催者発表ではないですが、PPVは50万件を達成していた、という証言もあるのでおそらく近い数値ではあるんじゃないでしょうか。

ただ今回アメリカでの放送はなく、日本での放送のみでこの数字。二度目のコナー・マクレガーVSネイト・ディアスの三分の一ではありますが、昔から「日本にはPPVを買う文化がない」「無料で地上波が見れる日本ではPPVは向いてない」と言われ続けてきましたが、世紀の一戦とはいえこれだけの結果を残したのは驚異的なこと。10年後とかにPPVが今より定着したら、確実に「PPVが一気に普及したのはこの興行のおかげ」と言われるくらいの結果じゃないでしょうか。歴史を変えた、と言っても過言ではないビッグイベントでした。

www.jprime.jp

そしてその影ではサーバーダウンしないための涙ぐましい努力が。50人のエンジニアが張り付いていたというから凄い。しかしそこまでしているだけあってサーバーは落ちず。まあ、あれでサーバー落ちたり、遅延するだけでも各地で暴動が起きかねないくらいのイベントだったのでさすがにAbemaTVも念には念を入れた、ということでしょう。関係者の皆さん、お疲れ様でした...。

2022年は那須川天心VS武尊が見れた年、それで充分と思わせてくれました。

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GONG格闘技 2022年7月号

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AEW&新日本プロレス、国境を超えたイベント「Forbidden door」

また、アメリカの現地時間6月26日に行われたAEWと新日本プロレスによるビッグマッチ「Forbidden door」、棚橋弘至VSジョン・モクスリー、ジェイ・ホワイトvsハングマン・ペイジvsアダム・コールvsオカダ・カズチカなど「禁断のカード」が続々と実現した夢のイベントでした。

大いに盛り上がり、大成功に終わったこのイベント。PPV収益、観客動員についてAEWのオーナー、トニー・カーンがツイートしていました。ちなみにレスリング・オブザーバーによるとアメリカでの売上が12万7000件、日本での売上が7000件とのこと。ちなみに日本だと月曜日の午前9時から本戦スタートという悪条件でした。

wrestling-now.net

結果としてはチケット売上が約1億3000万円、PPV売上が約6億5000万円。合計売上が約7億8000万円、とのことでした。

正直、AEWのPPVの中ではそんなに図抜けて高い売上ではなかったものの、イベント自体は継続していく方向だそうで、AEWの日本市場、新日本プロレスのアメリカ市場を切り開いていく、という意味のあるイベントと両団体が考えていることがわかります。

今回はアメリカ・シカゴで行われましたが、次は東京ドーム大会にも期待したいところ。今回、欠場中のケニー・オメガはラインナップから外れていましたが、予定されていた中でもCMパンク、ブライアン・ダニエルソンら、AEW側の欠場者が続出したこの大会、ぜひ日本でその埋め合わせをしてもらいましょう

www.tokyo-sports.co.jp

大張社長も日本開催を希望。こればっかりはコロナの感染状況も影響するでしょうが、できればG1が終わった秋頃とかにやってほしい。できれば毎年の恒例になってくれることを期待します。

未見のかたはこちらをお読みになってからPPV購入をおすすめします!

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「The Match2022」VS「Forbidden door」勝者はどっちだ?

こうして両方のイベントも成功に終わりましたが、2つのイベントの規模感を比べて「The Match2022」のほうが「Forbidden Door」より規模が大きいし売上も大きかった、とする言説もネットでは(少しですが)見かけました。

ただ、そもそもキックボクシングとプロレス、という以前に「The Match2022」は那須川天心と武尊、という不世出の二人の天才がいたからこそ行うことができたイベント。「Forbidden Door」は継続的に開催可能でしょうが、「The Match」は毎年行うことが出来るのか。また、K-1vsRISEの対抗戦イベントとして来年行ったとしてもイベントとしてのインパクトはかなり落ちることが予想されます。そう考えると、来年「The Match2023」が行われたときの規模感、売上が本当の今のキックボクシング界の人気、と言えるかもしれません。

そして今回、AbemaTVで50万件、5000円台のPPVが売れた、というのはこれは大きい。つまり50万人は新たな入会手続きとかなしにワンクリックでPPVを購入できるということ。PPV購入にはまずプラットホームへの入会、購入方法の登録等がハードルになることを考えると、PPVを買う、ということへのハードルはかなり下がったように思います。

一方、日本での「Forbidden Door」のPPV売上は7000件という数字だったわけですが、これは「月曜朝9:00から開始」、「新日本プロレスワールド会員対象のPPV」ということを考えるとかなりの健闘。

日本で行われる興行のPPVは数字が公表されない事が多いですが、4980円✕7000件で3500万円ほどを売り上げているわけで、11月に行われる新日本プロレスとスターダムの合同興行、そして1月8日に行われた新日本プロレスとプロレスリング・ノアの対抗戦の続編などがAbemaTVをプラットホームに加えたPPVで行われたらどれだけの数字を叩き出すか。その数字によってはAbemaTV主催で各団体が集結したプロレス・オールスター戦が行われるかも...。という夢も膨らみます。以前は東京スポーツ、週刊プロレスが主催した「夢のオールスター戦」、今度はPPVパワーでAbemaTV主催、という可能性もあると思います。

1・8新日VSノア。第二弾はいつ...。

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最後は私がプロレスファンなのでどうしてもプロレス中心の話になってしまいましたが、はっきりと「PPVは儲かる」ということがわかった、その分岐点になった印象がある「The Match2022」と「Forbidden Door」そしてPPVプラットホームであるAbemaTVが格闘技界、プロレス界の鍵を握る存在になるんじゃないか。これがこの2つの興行から私が感じたことです。長めの妄想でしたが、このエントリは以上です!