男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

魂のメインイベント!阿部史典VS今成夢人。後楽園に響く「3・2・1・ゼロワーン!」

f:id:otokoman:20210922061916p:plain

 

後楽園ホールのド真ん中に今成夢人立つ!9.19 ZERO1後楽園ホール!

9月19日に行われたZERO1後楽園ホール大会を観戦してきました。この大会、もともと先日天下一Jrトーナメントを制した阿部史典が「工藤めぐみのパンティ」の次にした「後楽園ホールで大谷晋二郎とジュニア二冠戦」という願いがかない、大谷とのジュニア二冠戦が予定されてました。

しかし、大谷が9月12日、ガンプロ板橋大会で骨折。そのタイトルマッチが宙に浮いてしまいます。ZERO1大ピンチ!そこに名乗りを上げたのがこの男。

そしてその今成夢人のコメントがこちら。

晋さんが先日のガンプロ板橋大会で負傷してしまいました。

我々がガンプロにレギュラー参戦をお願いしたのは、ガンプロの熱さとホットジャパンの熱さを重ね合わせて、もっと熱いプロレスシーンを創っていきたいという思いでした。

ここで晋さんが負傷し戦線離脱してしまうのは断腸の思いです。しかし、この熱をここで途絶えさせていいのか、自問自答しました。

私をZERO1に導いでくれたのも大谷晋二郎ならば、晋さんをガンプロに導いたのも私。我らホットジャパンは永遠に不滅であり一蓮托生であります。

 

そこで9.19後楽園ホール大会、晋さんが挑戦予定だった『ジュニア2冠選手権試合』に私、今成夢人挑戦させていただけないでしょうか。天下一Jr.覇者、阿部史典選手の願いとは異なる対戦カードになるのは重々承知ではありますが、現在の大谷晋二郎の思いを背負えるのは自分だという自負があります。

晋二郎の、ホットジャパンの情熱を背負って挑戦を表明させていただきます。

ガンプロユニバースとしてここは行かねば、というわけで後楽園ホールに駆けつけました。9・25にガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会が控えている今成ですが、突然やってきた大一番。気合い入れて観戦してきました!

 

今成夢人、ホットジャパン入りのきっかけになった天下一Jrでのシングルマッチのエントリはこちら。ここから「夢人!」、「普さん!」の関係に。

otokoman.hatenablog.com

2018年3月21日のガンバレ☆プロレス板橋大会。
今成夢人が「今成革命」を叫んだのがこの日、この場所でした。

otokoman.hatenablog.com

   

魂のメインイベント!ジュニア二冠戦、阿部史典VS今成夢人!

そして当日のZERO1、ついにメインイベントが始まりますが、その前に行われたホットジャパン&リベンジャーズのキャプテンフォールマッチから居残りで今成を迎え、セコンドについたのはアジャ・コング、アンディ・ウー、花見達也、綾部蓮の4人。

ほんとに多彩すぎるメンバーですが、今成夢人のために、今居ない大谷晋二郎のために、ZERO1のために残った4人。ホットジャパンの絆をすでに感じます。

f:id:otokoman:20210919132012j:plain

そして、ガンバレ☆プロレスからセコンドとしてまなせゆうな、春日萌花、桜井鷲の3人も。セコンド総勢7人の「大今成軍団」がここに結成されました。

一気にホームの雰囲気になった今成夢人!これは今成がセコンドにつくようにお願いしたそうで、プロレスラー今成夢人がこれまでの「歴史」を全てブチこんできた!という感じを受けました。これで一気にムリヤリホーム的雰囲気に。

f:id:otokoman:20210919132054j:plain

そして、感極まりながら入場してくる今成夢人、一方一人でベルトをぶら下げて入ってくる阿部史典。互いが互いのプライドを背負って向かい合ったリング上。阿部が二冠のベルト二本をリング真ん中に置いて今成の方を見る。

意識を集中しているような今成。ただならぬ空気を感じます。

f:id:otokoman:20210919132359j:plain

そして選手権宣言のあとゴング。早速セコンド勢からの声援、観客からの手拍子、一気にテンションが上がる中での試合開始。互いに様子を見ながら組み合っていきます。

いきなり主導権を握った阿部。今成のセコンドが多いことも嗅ぎ取ったか、チャンピオンらしく上から強さを示していきます。寝技での切り返しあいからPKで思いっきり蹴り込み、今成のうめき声、まなせゆうなの声援が後楽園に響きます。

 

そして試合は今成が阿部をタックルで倒して場外戦に。テンション上がった今成は叫び声を上げて殴り合いに、今成も阿部も鉄柵をガシャガシャ揺らして大声で叫んでまた殴り合う。ゴリラか!くらいのテンションの殴り合いにこっちもテンション上がります。鉄柵をめぐる攻防は阿部が優勢のままリング内に。

リングに戻るとさらに阿部の独壇場に。クルクル回るソバット、スライディングキックからスリーパー、頭を殴ってのアームロックで締め上げる。チャンピオンらしく、冷徹に今成を追い込んでいきます。

f:id:otokoman:20210919133217j:plain

しかし今成もセコンドからの声援を背にして復活。ボディアタック、逆水平、フェースクラッシャー、リバーススプラッシュとたたみかける。やられっぱなしにはならない、という意地。常に気持ちが前に向かっていく今成夢人。それはガンプロそのもののように見えて頼もしくなりました。

しかしその後の顔面ウオッシュからのキックは迎撃され、一進一退の攻防が続きます。

しかし阿部がハイキック、ソバットと蹴りまくってからの足4の字へ。この攻防には力が入った!令和3年に4の字の攻防に熱くなるとは思いませんでしたが、セコンド、観客の声援に支えられた今成がなんとかひっくり返そうとする攻防。リングバンバン、「イマナリ!」のセコンドからの激が飛び交う。燃えました。

なんとかロープに逃れた今成、すかさずジャーマンで投げる阿部、すかさず今成ラリアット、フィッシャーマンバスター!タイガードライバー!カウント2!今成が阿部を追い込んでいる!

どんどん試合は泥仕合になっていき、阿部はパンチ、エルボーのラッシュ、今成はエルボーを叩き込んでいく根性比べへ。バチバチやりあう中伊良部パンチを放つ阿部!倒れる今成、雄叫びをあげて立ち上がる今成、吠える今成、リングをバンバン叩くセコンド!エモすぎる風景を見ている自分。このままずっとこの光景を見ていたい。ガンバレ☆プロレスで叩き潰され、立ち上がり、また叩き潰されてきた今成夢人が大きくなって、ホットジャパン&ガンプロメンバーをセコンドにつけてインディーの未来そのもの、プロレスの未来そのものの阿部史典と殴り合っている。奇声をあげ、目をトばして殴り合っている。凄い空間。多幸感とアドレナリンが見ていてドクドク溢れ出していく。

しかし、無情にも試合は幕引きに向かって進んでいきました。阿部の伊良部パンチ連発、「負けてたまるか!」の雄叫び、今成も丸め込みの連発で抵抗しますが、阿部が卍固め、そしてお卍固めと締め上げる。20分6秒、今成夢人ギブアップ。後楽園ホールのメインイベントは終了しました。この試合を見てた自分、キマってました。

f:id:otokoman:20210919134453j:plain

   

魂のマイク、そしてエンディング

試合後勝ち名乗りを上げ、ベルトを受け取った阿部、マイクを持ち、まずはZERO1ジュニア勢を呼び出して喝。「ZERO1どんどん辞めてくのもわかるけど、俺たちでやるしかないんじゃないの?誰でもいいけど、俺の前に立ちはだかってお客さんが「勝てるかも」とは思うかな?これから今成さんと話するからお前ら帰ってくれよ。悔しかったら実績作って成り上がってこい!なに言ってもムダ、帰ってよ!」と呼び出しといて帰らせる暴挙。そして今成へ語りかけます。

「今成さんに一つだけ言わせてください、ずっと闘いたいと思ってて、いつかプロレスを続けていればどっかでシングル出来るだろと思ってたけど、まさかZERO1のメインでベルトをかけて、僕は俺の胸いっぱいのプロレス、全部さらけ出して、ぶつけて、プロレス出来て本当に幸せです、どうもありがとうございました!

今成さん、僕はもっともっと強くなります。強くなって、プロレス界のジュニアだけじゃない、プロレス界のトップになります。だから、今成さん、今日俺に負けたこと、絶対忘れないでください。俺は、今日、今成夢人にギブアップで勝ったこと、絶対に忘れませんから!だからほら!まだ時間あるから、今成さん、ほら、今成劇場で、このリングをあっためてください!今日はありがとうございました!」

今成も「俺のブログに対して、おれの見た映画...お前に対して、俺の事好きだって伝わってきてるよ!最高だったァァァァァ!」と言葉にならない叫びのあと固く固く抱き合い、阿部はリングを降りました。ここで私はもう泣いてました。

そしてリングに残された今成

「晋さんはあんなカワイイ娘さんが居て、家族が居て、そしてZERO1を守りたかった、けど頑張りすぎちゃって、プロレスの神様が休んでくれといったんだと思います、だから俺たちが守ります!クールジャパンなんてくそくらえ!俺たちはホットジャパンだ!」

f:id:otokoman:20210919135530j:plain

セコンドのホットジャパン勢、ガンプロ勢を全員呼び込み、改めて大谷晋二郎がガンプロの大会でケガしたときのことを話し、一緒に救急車に乗って、でも弱音を一切吐かなかった大谷。大谷の車を家まで届けた今成

「皆さん!僕たちがZERO1を潰さないです!僕たちが晋さんが戻ってくるまでZERO1を守ります!」

そして最後はもちろん3・2・1・ゼロワーン!で締め。

試合もですが、そのあとのマイクでも感情が漏れてくる。熱さが渋滞している、後楽園の天井で熱さが渦巻いているようなZERO1後楽園ホール大会のメインイベントでした。

 

ガンプロ見てきてよかった。荒唐無稽だった「今成革命」がこんな形でなにか結実するとは。そして阿部史典の凄さ。ほんとうにプロレス界のトップに立つと思わせてくれました。そしてホットジャパン、ガンプロ、終始熱かった。ほんとうに心のプロレス、気持ちのプロレス、熱いプロレスを見せてもらいました。大満足!

 

そして、今週9月25日はガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会。このZERO1のリングでは後楽園ホールの宣伝を一切しなかった今成夢人。ZERO1愛!ほんとうに、ほんとうに面白く熱い9・19ZERO1後楽園ホール大会でした。熱かった!