男マンの日記

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来年の1・4&1・5、新日本プロレス東京ドーム大会のテーマ曲を歌うのは木梨憲武!木谷会長のマーケティング戦略について考える

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来年行われる新日本プロレス恒例の東京ドーム大会。今年と同じく1・4,1・5二日間の開催となります。そして先日、その東京ドーム大会で一つの発表がありました。それは、大会テーマソング歌手&特別プロモーターに就任したのが

とんねるず・木梨憲武

ということでした。発表映像は↓のとおり。

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今までのレッスルキングダム・大会テーマソングはどちらかというと20~30代向けというか。若めの人選が目立っていました。

2017年はサイプレス上野とロベルト吉野

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2019年のテーマソングはレゲエパンクバンドのSim

youtu.be

ちなみに2020年は春畑道哉のギター・インスト曲でした。

で、今回は木梨憲武。この間には大幅なマーケティング的な転換があったんじゃないか、というのが今回の趣旨です。まず今年、新日本プロレスの社長がメイ社長から交代しました。

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大張高己氏は18年12月にブシロードに入社、新日本プロレスに出向してから現在社長に就任しています。ということは、メイ社長よりダイレクトにブシロードの意向を反映することになるんじゃないでしょうか。というわけで、木谷会長の新プロジェクト「D4DJ」についてのインタビューをここで紹介します。

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木谷社長のマーケティング戦略。これからのターゲットは40代?

先日行われた「D4DJ」についてのインタビュー。このインタビューの最後に、木谷社長の考えるこれからのマーケティングについて語っています。

gamebiz.jp

いろいろ考えたんですが、20代に比べて40代は、人口は1.4倍くらいあります。40代って1/4近くが独身と推計できますが、会社や組織内ではそれなりの地位にあって所得もある人が多いです。おそらく、エンタメに使っているお金をみると、40代は20代の倍以上になっているでしょう。人口と使う金額で市場規模としていると4倍くらい違っていると思います。

今のエンタメ市場では、もちろん例外も存在しますが、40代をうまく取り込まないと大ヒットしないんです。日本のゲームメーカーが20年前、30年前の作品でアプリゲームを出すのは、30代半ば~50歳くらいをターゲットにしているからです。

ブシロードは、設立から13年しか経っていませんし、一番古いIPでも10年ほどです。つまり、うちではこの層は狙えないんです。この層にどうやってアプローチしようかと考えたとき、音楽しか思いつきませんでした。だから80年代、90年代の曲を積極的にとりにいきました。ただ、そこだけでなく、全世代に向けてコンテンツを作っています。その一方で、アニメについては10~20代を意識することが大事です。日本は新規コンテンツを立ち上げることが大変になったとつくづく感じます。 

と語っています。実際「D4DJ」では、主人公たちが「DJ」にハマっていくストーリーなんですが、かなり小室サウンド、TRFの楽曲などが頻繁に出てきます。アイカツなどの少女たちが夢に向かって進んでいくストーリーでありながら90年代の楽曲をふんだんに使用する、という「ねじれ」が起きているわけで。40代を振り向かせるための創意工夫が見て取れます。

 

そしてこの40代への意識が「木梨憲武」というチョイスにたどり着いたんじゃないか、と私は思っています。マスター・ワトの師匠として天山を起用していることも、少しでもベテランを起用するための手段ではあるでしょう。また、プロレスリング・ノアでは桜庭和志、武藤敬司、蝶野正洋というレジェンドを上手く起用して話題を呼んでいます。この、新日本が「捨てた」と言ってもいい選手たちが人気を得て、それがノア全体の人気につながっていることも、この木梨憲武の起用に繋がっているのかもしれません。

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木梨憲武起用からの「1・4、1・5」に何が起こるのか

 木梨憲武は主題歌を歌うだけでなく、特別プロモーターとしての肩書もついています。ということは、1・4で誰かを呼んでくる役割を果たすのか。それがたとえば小島聡&永田裕志&天山広吉という第3世代のキャラ変による再生なのか。レジェンドを外から連れてくるか、外国人選手を連れてくるのか。またひょっとしたら相方の石橋貴明登場&アントニオ猪木のモノマネ&アントニオ猪木ご本人登場、という流れで猪木が出てくるのか。なにかしらのサプライズがあるんじゃないか、と期待してしまいます。 

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  • アーティスト:木梨憲武
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 と、本番に向けて色々想像できるこの起用。まだどういう展開になるかわかりませんが、これからの新日本プロレスが「40代に改めて目を向けた」ことで、どういう動きがあるのか。ベテランの復権など、リング上で影響があるのか。マネージャー的な立場で蝶野正洋の起用などがあるのか。次の一手がどうなるか、じっくりと見せてもらおうと思います。

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