男マンの日記

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老いに卍固め!YOUTUBEチャンネル「最後の闘魂」に見る”現在進行形”のアントニオ猪木

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アントニオ猪木YOUTUBEチャンネル「最後の闘魂」

最近、アントニオ猪木のYOUTUBEチャンネルを見て、その姿が割と衝撃的だったので書いていきます。とりあえず今年の2月、アントニオ猪木公式チャンネル「最後の闘魂」が解説されていました。そして解説告知の動画がこれ。

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皆知ってるアントニオ猪木ですが、現在77歳。一般的にはもう老人といってもいい年齢になっています。去年には再婚された奥さんを亡くされていて、精神的に落ち込んだときもあったようです。

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動画の中には、奥さんの石碑にお参りし、語りかける猪木の動画も。さすがにしんみりと語る猪木。染みるものがあります。

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動画の中には天龍との対談、長州への闘魂ビンタ、藤原と呑みながら話す動画など、昭和ファンなら垂涎の動画もあり、元気がない、といいつつ楽しそうな猪木の姿を見ることができます。中には寝起きの猪木、UFOを語るなど、どこにニーズがあるのかよくわからないものも。アントニオ猪木60周年記者会見には明石家さんまらがメッセージを寄せるなど、さすがのスケールのデカさも垣間見ることができます。

アントニオ猪木 世界闘魂秘録

アントニオ猪木 世界闘魂秘録

 

 「老い」と闘う猪木、闘いをさらけだす覚悟

ただ、これらの動画を見ていてどうしても感じるのが、アントニオ猪木にしのびよる「老い」。今月上がった動画では、青森県の温泉でリハビリに取り組む猪木の姿が映されています。足を動かす運動をして、杖を突きながら歩く猪木。その真剣なまなざしには、自らの老いを見つめ、闘い続ける猪木の闘魂の残滓を感じられる。そんな鋭い目つきでした。 

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そしておそらく同じ場所に訪れた古舘伊知郎との対談ではしきりに「あの世からも嫌われちゃったよ」、「燃える闘魂じゃない、消えそうな闘魂」と老人特有の「死ジョーク」で笑わせるのはさすが猪木ですが、古舘伊知郎の話を聞いてるときもどこかボンヤリしてる時間があったりして、食後に体調がキツい、という話など、やはりそういう話がちょいちょいはさんでいたところに少し寂しさもありました。

   

もちろん最後は1・2・3・ダー!で締め、元気なところを見せていた猪木。

ただ、このチャンネルを見て思ったのは、燃える闘魂はどこか自らの最後を見つめているということ。「最後の闘魂」というYOUTUBEチャンネルのタイトルもそれを感じさせます。自ら「最後」と銘打ち、リハビリ風景や弱った姿もYOUTUBE上にさらけ出す。

プロレスラーとして、全部をさらけ出していく、というスタイルを貫いてきたアントニオ猪木。離婚、病気、そして秘書に訴えられる、全てをさらけ出してきた猪木が、自らの「老い」もさらけだしていく、それこそが「最後の闘魂」チャンネルなんだと思います。最盛期の猪木を知っている方もぜひ一度御覧ください。

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もう一度新日本プロレスへ、という願望

そして、個人的には、このチャンネルでアントニオ猪木が猪木の周りの人々に向けて

「ほら、オレは下手するともうすぐ逝っちゃうぞ、オレを呼びたいやつは早く声かけてこいよ」と言っているようにも感じました。なのでできれば

新日本の東京ドーム大会でアントニオ猪木をリングに上げてほしい、そして自分が設立した団体で大歓声を浴びて1・2・3・ダーをやってほしい

と思ってしまいました。

最近はNumberでオカダ・カズチカと対談するなど雪解け感もある新日本プロレスとアントニオ猪木。もちろんコロナ対策など難題もありますが、猪木を知らない世代がファンの大半を占めつつある今、改めて創始者として歓声を浴びて欲しい。そして今のレスラーと握手して手を上げて欲しい。またそんな光景が見てみたい、と思わせるこのチャンネルでした。

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40~50代にターゲットを絞りつつある最近の新日本プロレス。ない話じゃないと思うんですが。それも期待しつつ1・4,1・5を見ていきたい。木梨憲武が連れてくるパターンもあるんじゃないかな~。どうでしょう。

   

新日本プロレスさん! 期待してます!

   

死の淵から生還した猪木。大いに食べる「猪木の胃袋」

※2021/9/14追記

ニュースでも報道されましたが、あれからアントニオ猪木が入院。一時は生命の危機も囁かれましたがなんとか退院。退院後は元気な姿を見せています。

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そして、このたびYOUTUBE企画として始まったのが「猪木の胃袋」シリーズ。猪木の自宅に出張料理が来てそれを猪木が食べる、という企画。第一回は元Uインター、宮戸優光さんのお店「ちゃんこの台所」の出張でちゃんこに舌鼓を打つ猪木。相変わらず「水プラズマ」の話を熱っぽく語る猪木。水プラズマで計るのもなんですが、元気が出てきたようでなによりです。そして最後は1・2・3・ダー!で締め。さすがです

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そして企画第二弾は「赤坂にのまえ」さんの出張料理。跡から来た友人を大声で驚かすオチャメさを見せたり、そして国産の松茸、イクラ、いけすで持ち込んでそのまま捌いたイカ、アワビ、カニなどひたすらいいもの食べて終了。猪木が高そうないいもの食べててなんとなくホっとしました。猪木にはそうであって欲しい。

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というわけでこういう企画を出来るくらい回復しているアントニオ猪木。もう78歳の老人なのですぐに元気になるわけではないと思うので、少しづつ元気になって、いつか観客の前で1・2・3・ダー!をできるくらいの回復をしてほしいな、と思います。なにより動画で今の猪木を発信してくれるのはありがたい。今後も「最後の闘魂」チェックしていこうと思います。