男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

対DDT、対NOAH。サイバーファイトフェスで山下実優VS坂崎ユカが観客の心を打った理由。

もうほぼ一ヶ月前になりますが、6・6サイバーファイトフェス。トリプルメインの最初の試合として行われたプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合。トリプルメインの中で唯一の女子団体として堂々の闘いを見せ、観客の心を掴みました。実際、試合後のTwitterでも印象に残った団体として東京女子プロレスとガンバレ☆プロレスを挙げる人がが多く見受けられました。

 

プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

山下実優
(16分36秒 クラッシュ・ラビットヒート→片エビ固め)
坂崎ユカ
※第9代王者が初防衛に成功

 

もうだいぶ日が経ってしまいましたが、個人的にこの試合のどこが観客に刺さったのか。試合を見返して改めて思ったことを書いていきたいと思います。

この試合がどうしてインパクトを残せたか。一言で言うと

私達をナメるなよ!というオーラがビンビンに出ていたから

に尽きると思います。

4団体が参加しているサイバーファイトフェスでしたが、東京女子プロレスのみが女子団体。ノアとDDTは対抗戦が組まれていましたが、東京女子は対抗戦が組めないという構造上、存在感を示すためにはこのトリプルメインイベント。DDTのKO-D無差別級選手権、秋山準VSHARASHIMA、ノアのGHCヘビー級選手権、武藤敬司VS丸藤正道、この二試合に対抗して凌駕していかないといけない。そんな気持ちが試合開始時からビンビンに伝わってきました。

   

トリプルメインイベント第1試合。山下実優と坂崎ユカの決意

入場時からかなり気合の入った山下実優、いつも通りの坂崎ユカ。しかし坂崎ユカもポーズを決めた後ふっとシリアスな表情を見せる。後輩相手にたまに見せる「キラー・ユカッチ」(わたし命名)がすでに漏れている印象。コーナーで自らの頬を叩いて気合を入れるユカッチ。ふたりとも両手で固い握手をしてゴング。いきなりシリアスな攻防から始まります。

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緊迫感溢れる寝技の攻防。”スキあらば極める”寝技の攻防

試合はガッチリとロックアップから開始。ここから一つ、東京女子の意地を見せられる攻防が続きます。タックルに入る坂崎、がぶって潰す山下、ローリングしてバックを取る、体勢を入れ替えてマウントを取る坂崎、下からシザーズで体勢を入れ替える山下。定番のプロレス的な寝技ではなく、格闘技の匂いのする寝技の攻防。一歩踏み込んだ寝技というか、互いにスキを見せたら極めに行くやりとり。この日一番緊迫感のある序盤の攻防だったように思います。ここでがっちりと観客の心を掴んだのがまずこの試合がインパクトを残した一つの要因なんじゃないでしょうか。

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非情なる打撃の攻防。「キラーモード」に入った坂崎ユカ

寝技の攻防のあとは坂崎のトペ・コンヒーロから場外戦になだれ込み、いつもの「女子プロレス」的攻防に戻っていきますが、ところどころえげつない打撃戦の片鱗が覗いていきます。山下の顔面を踏み抜く坂崎ユカ。怖い!

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そして終盤にはゴリゴリのエルボー合戦。鈍い音が会場中に響き渡る打撃戦。ここにも男子に負けない迫力と意地を感じました。「男子に負けない凄さ」ということじゃなく、「男子に負けないという意地、男子を超えて存在感を示すという気合」を込めたエルボー合戦。ガツンガツンと響く音。ざわつく会場。ちょっとすごい光景でした。

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そして殴り合いを制した坂崎ユカが見せたこの表情。入場時の顔とは180度違うこの眼力。この表情が見れただけで入場料払った価値がある。過剰なこの試合への思い入れ、執念が表出しているこの表情。キラー・ユカッチ爆誕しました!これぞプロレス!

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壮絶な決着、そしてユカッチ闘魂注入!完全に掴んだ東京女子プロレス

壮絶な打撃戦の末、山下のジャーマン炸裂、坂崎が山下を持ち上げて振り回すマジカルメリゴーランドでカウント2、しかしすかさず山下のスカルキックが坂崎にクリーンヒット。まさに一進一退の攻防が繰り広げられます。手に汗握る!

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しかしそこから山下が坂崎に走り込み、後頭部にクラッシュラビットヒート!これをカウント2で返されると正調のクラッシュラビットヒートを叩き込んで抑え込む、そしてゆっくりとカウントが数えられ、1・2・3!山下実優が激闘を制し、プリンセス・オブ・プリンセス王座の防衛に成功しました。

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試合後、ベルトを掲げて勝利をアピールした山下実優。座り込んで坂崎となにか語っているところで坂崎が闘魂注入!1人さっさと引き揚げていきました。

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こうして最後まで「闘い」を見せてくれた東京女子プロレスのタイトルマッチ。山下実優VS坂崎ユカ。本当に心に残る一戦でした。 

 結果、この試合が観客の心を捉えたのは、この試合が最も団体対抗戦だったからだったように思います。直接闘うわけではありませんが、闘わないゆえのバチバチとした感情が溢れ出ていた。だから印象的な試合になったのだと。途中の流れがいびつなところもありましたが、だからこそ二人の意地がよけいに観客に届いた。この6・6サイバーファイトフェスで一番凄かった。東京女子ここにあり!

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