男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

7月7日放送「あちこちオードリー」中山秀征、今田耕司との確執は「エンタメだと思ったらUWFだった」

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 「あちこちオードリー」に中山秀征、高橋真麻がゲストで登場

先日7月7日、テレビ東京系で絶賛放送中の「あちこちオードリー」に、ゲストとして中山秀征と高橋真麻が来てました。オードリーをホストに毎回2組(だいたいお笑いコンビとバラエティに出てる女優の組み合わせが多い)をゲストとして招くこの番組。組み合わせによってはそれぞれが別々の話して終わり、みたいな時も多いですが、さすがにこの回は互いにキャリアもあって口達者なだけあってガンガンやりとりをしながら番組が進んでました。

冒頭のオードリーのみのトークからクミさん(奥さん)のケツ触る話から始まってました。(そもそもテロップが「クミさん」で、春日の奥さん的な説明がないのが凄い。あと、春日は独身時代、ハマカーン浜谷とかハライチ澤部とかのケツをガシガシ揉んでたみたいなエピソードも昔話してたんでそういうヘキなのかも、と思って聞いてたらゲスト登場。ベテランらしくスルっとトークに入っていきます。

いきなり真麻が「今のTVつまんない」とぶちかまして掴んでから中山秀征のDAISUKI!話などで盛り上がりますが、番組は早々に今田との「殿様のフェロモン」話へ。番組のテーマがここにあることがいきなりわかります。

   

東VS西、中山秀征VS今田耕司の仁義なき闘いはプロレス?UWF?

中山秀征が今田耕司と初共演した「殿様のフェロモン」は、1993年10月~1994年3月まで放送されたバラエティ番組。中山秀征、今田耕司、八木亜希子、常盤貴子が司会のお色気バラエティ。今田耕司がこのとき、中山秀征とピリピリして噛み合わなかった、今田が東京でほぼ初めてのピンのレギュラー仕事でかなり構えていて、お笑いに過剰にストイックになっていた、という話は今田はちょいちょい振り返ったりしていますが、中山秀征がテレビで話すのは結構珍しいはず。

冒頭から、スタッフがセッティングした飲み会で中山秀征を「ヒデちゃん」と呼んでくれない、お酌をしても呑んでくれない、とバチバチ感があったことを話し、番組ではどうだったのか?と若林に問われた中山秀征は、プロレスを例えに使ってこう答えていました。

中山:僕はよくプロレスに例えてこういう話をするんだけども、プロレスはショーだってことではなくて、鍛えているから技を貰えるわけじゃない。だからロープに振られたら一生懸命で帰ってくるんだけども、ちょうどそのときUWFが始まったときだったのよ。

中山:ロープに振りました、ロープに捕まりません、帰ってきません。ああ、そうなりますか。関節対決になるわけじゃない。そんなバラエティあります?

互いの会話のキャッチボールをしない、協力して笑いを生み出さない、というのをUWFを使っての的確な例え。あちこちオードリーの視聴者に「UWF」がピンと来たのかはよくわからないですが。まあニュアンスとしてはわかります。

若林:いや、奇しくもプロレスの歴史とお笑いの歴史が同時性が

中山:ちょうど新日から前田さんだったり高田さんだったりが出ていく、今ちゃんたちはそういうスタイルだった

TVで「楽しい空気感」を演出していた関東勢に比べて、関西勢が自分のギャグ、フレーズでスパンと笑いを取ろうとしてくる、というスタイルの違い。それは噛み合うはずもないわけで。まさに第一次UWF崩壊後、前田や高田が出戻って来た当時の新日本みたいなことに東京のTV番組もなっていた、というヒデちゃんの指摘。

お笑いがストロングスタイルに変わっていって、やっぱり秒殺で、ふわふわしないでピリっとしたので締めるというか。そこでナンシー関に叩かれて...。  

と、新日とUWFがまあまあごっちゃになってましたが、あのころの新日本とUWFの関係性を知ってればわかりやすい例えだったように思います。そして「鍛えているから技を貰える」という表現がなかなかに新鮮でした。

tver.jp

ちなみに番組はTVerでまだ視聴可能。ヒデちゃん全盛時というか、バブル時代のTV話が満載でなかなか興味深かったです。来週も楽しみ。

   

「プロレス警察」プロレス例えを改めて考える。

 私も過去、いくつか夜の中に流布されたプロレス例えに噛み付いたりしてきたわけですが、それは例えば政治家の不祥事だとか、誰かが喧嘩仕掛けて空回ったとか、なんというか普通に「失敗」、「犯罪」といえば良いのをわざわざプロレスを使って表現したとき。また、普通に表現すると身も蓋もないからちょっとプロレス使ってポップにしよう、みたいなときでした。

otokoman.hatenablog.com

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ただ、今回はヒデちゃん本人もプロレスにリスペクトがあり、気を遣っていたのと同時に、オードリー若林もプロレスにハマっていた時期があることもありスムーズに話が進んでいました。やっぱりジャンルにリスペクトがあれば問題ないんだな、と改めて思った次第。また、「UWF」っていう単語が出たときにしっかりと「UWFメインテーマ」を流したスタッフも信頼できる、という印象でした。とりあえず

例えに使うときは対象にリスペクトを!

こちらからは以上です! 

otokoman.hatenablog.com 

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