男マンの日記

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いよいよ始まった夏の甲子園大会。感染者対策を新日本プロレスの対策マニュアルに学ぶ!

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夏の甲子園大会が事実上「無観客」じゃなかった問題について

先日甲子園球場で開幕した第103回全国高等学校野球選手権大会。いわゆる「夏の甲子園大会」。かなりの酷暑の中で昼間に大変だな、と思うわけですが(オリンピックも野外競技は極力真昼は避けてた気がしますし)無観客という報道があったんで、まあ仕方ないかな、と思ってたらこういうことでした。

news.yahoo.co.jp

入場者の目安は一、三塁側の内野席にそれぞれ約2000人とする予定。
学校関係者の範囲については「OB、OGも含まれるのでは。最終的には学校に判断していただく」と同会長。
各校の責任者に人数、氏名を記入した入場者確認表の提出を求め、代表校の関係者は大会前、初戦勝利後、準々決勝後にPCR検査を実施。
試合中、ベンチにいる監督や選手はマスクの着用が求められ、大声での校歌斉唱や球場の土を持ち帰ることは控えるとした。

2000人といったら結構な人数。実際中継とか見てたらガラガラ感ありますが、内野席の一部に結構集まってる印象がありました。

そして実際、2000人の関係者に対するコロナ予防マニュアル等が配布されているのか。どこかに公開されているのか探したんですが見当たらなかったのでわかりませんが、日本高野連、朝日新聞が示しているガイドラインがこちら。

◆三つの密(密閉、密集、密接)を徹底的に回避
◆大会関係者、代表校関係者、メディア関係者、学校関係者の検温を実施、球場内での消毒、マスク着用の徹底
◆メディア関係者は事前登録制とし、選手・監督らチームへの取材は対面ではなく、オンラインを原則とする 

これは関係者、というより全体のガイドラインですが、 正直ここは細かいマニュアル全文をネット上で公開してほしかった。実際、新日本プロレスはPDFファイル4ページに渡る細かいマニュアルを公開しています。

   

新日本プロレス、新型コロナウイルス感染症対策ポリシー

www.njpw.co.jp

この中で観客へのマニュアルについて抜粋するとこのように、かなり細かい内容となっています。

① 来場前の協力依頼内容

以下に当てはまる場合には来場を見合わせて頂く
・ 大会開催前 2 週間以内に前述の「事前スクリーニング」(※37.5℃以上の熱、だるさ、息苦しさなどの体調異常)に上げる事項に該当する場合(チケット購入済みの場合は、原則として返金に応じる)
・ 本ポリシーに沿った当社の興行運営に協力頂けない場合
・ チケット購入代表者の連絡先を、保健所等の公的機関への提供を行うことに同意頂けない場合、また有事の際には購入代表者から同行者ヘ連絡を行うことに協力いただけない場合 

② 来場時の協力依頼内容

・ 来場者情報の取得を必須とする会場においては、チケット半券の裏面に氏名、電話番号などの連絡先を記載頂く(極力当日の混乱を避けるため、来場前に記載頂くことを強く推奨する)電子チケットによる入場の場合は、別途書類提出等により来場者情報を提出頂く※これら個人情報は当社にて興行開催後 1 か月間程度保管し、その間当社プライバシーポリシーに則りその情報を適切に管理する
・ 口と鼻を完全に覆うマスクの着用
・ 検温(観客が持参した体温計による検査も可とする)
・ アルコール等による手指消毒
・ (スマートフォン持参の場合)接触確認アプリ/COCOA もしくは各地域または施設運営者等により提供される通知サービスの利用

③ 会場での協力依頼内容

会場においては、以下の事項について協力を依頼する。なお、本ポリシーに沿った当社の興行運営に協力頂けないなど、安全確保の妨げとなると当社が判断した場合は、退場をお願いする(入場後は試合開始前であっても原則として返金には応じない)。
・ こまめな手洗い、アルコール等による手指消毒を実施すること(設備に限りがあるため、消毒用アルコールや除菌シート等の持参を推奨)
・ マスクを着用すること
・ 大声での声援等を行わないこと
・ 故意に選手への接近、接触を行わないこと
・ 他の来場者との会話や接触を最小限にとどめること
・ その他、感染防止を意識した行動をとること

④ 退場時・退場後の依頼内容

・ 規制退場が実施される際にはその指示に従うこと
・ 退場時にも手指消毒を実施すること
・ 選手に対する故意の接近、接触、声がけ、写真撮影等を行わないこと
・ 交通機関の利用や周辺飲食店利用の際にも極力密集を避けること
・ 退場後 2 週間以内に新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された場合は速やかに報告すること

このように、事細かく観客への依頼内容が記されていrて、いつでも観客が見られるようになっています。もちろん試合前の事前アナウンスもありますし、違反者にはスタッフが注意する場合も。

おそらくプロレス界で最もきっちり明文化&公表されているのがこの新日本プロレスの対応マニュアルだと思います。もちろん他団体もこれに近い基準を設けて興行を行い続けていますが、コロナ対策に関しては一日の長というか、業界の盟主としての責任感を強く感じます。

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団体によって温度差はありますが、プロレス界に関してはおおむねしっかりとコロナ対策はされているように思いますし、大規模なクラスタを生んだ、という報道は目にしていません(観客の中で数人感染者が見つかったということはありますが、これは致し方ない部分はあると思います)と変異株が広がり、感染者が増えている昨今はさらに注意が必要だと思いますが、今の所功を奏している、と言えるのではないでしょうか。

   

スポーツ観戦時のコロナ対策で重要なこと

今日本で有観客で興行を行っているプロスポーツはいくつかあり、サッカー、野球、そしてプロレス、格闘技も基本的に有観客で行われています。

大事なのは、各競技団体が基準を設け、それをしっかりと観客に周知徹底していること。観客も自分が感染する競技が中止になったりしないようにルールを守るという意識。競技愛を持って観戦しているからこそルールが守られる、ということもあるかと思います。

夏の甲子園、ブラスバンドの応援なども行われていますし、ところどころ密な部分も生まれていそうに見えます。とりあえず高野連、朝日新聞には明確な関係者の観戦マニュアルをネット上に公開し、対策を透明化してほしい。これ以上感染者を増やさない対策を切に希望します。