1・8横浜アリーナ対抗戦、1・5東京ドームの動員を上回る!
新日本プロレス×プロレスリング・ノアの対抗戦が行われた1・8「プロレスのチカラ」が終了、横浜アリーナに7077人の観客を動員し、入場券はソールドアウト。1・5東京ドームの6379人を上回りました。実際1・5は空席とイスの少なさが目立ち、乱入した拳王にもイジられるほどでした。
私もPPV購入して観戦しました。観戦記はこちら。興行はハッキリ言って清宮海斗が主役。オカダにがむしゃらにぶつかり、ノアを背負って闘って負けて号泣。オカダも感情をあらわに清宮を叱咤激励。最近の新日本プロレスではなかなか見れない姿でした。
そして、1・5ドームが終わった時点で木谷オーナーではなく、新日本プロレス社長、大張氏がコメント。試合内容のわりに振るわない集客について反省し、さらなる企業努力を誓いました。
世界中のどの団体も、あれだけの試合はできないでしょう。それだけに、もっとたくさんのお客さんの前で見せてあげたかったですね。しっかり現状をかみしめながら、もう一回ファンの皆さんがここに来てくれて1年後に東京ドームを超満員にできるように、泥くさくてもやっていきます
思えば去年の夏、西武ドーム大会終了後にはオーナーの木谷氏がコメントしていました。このときはコロナ感染者数も多く、警戒心も広がっていたために集客が振るわなかったと言える部分が大きいでしょうが、記事の締めは「東京ドーム大会への強い危機感」を強調されていました。
旗揚げ50周年となる来年は1月4、5日の東京ドーム大会に加え、8日の横浜アリーナ大会開催も決定した。「50周年イヤーに関してはテレビ朝日さんにも力を入れていただいて、(リングの)外側の展開がいろいろできると思う」と明かす一方で「活気、勢いを取り戻さないと(興行は)3つとも不発になりかねない。危機感を抱いています」と、気を引き締めていた。
実際、今年の1・4,5,8の集客を例年と比べるとこの様になりました。去年からは1・4,1・5ともに微減。過去最高の集客だった2020年と比べると、2日合わせて三分の一程度。コロナおそるべし、というのと、ここに関しては2021,2022と1・5が平日だったことが大きいでしょう。
2022年新日本プロレス年始興行動員数
1/4東京ドーム 12047人 メイン:鷹木信悟vsオカダ・カズチカ
1/5東京ドーム 6379人 メイン:オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ
1/8横浜アリーナ 7077人 メイン:オカダ&棚橋VS武藤&清宮2021年新日本プロレス年始興行動員数
1/4東京ドーム 12689人 メイン:内藤哲也vs飯伏幸太
1/5東京ドーム 7801人 メイン:飯伏幸太vsジェイ・ホワイト2020年新日本プロレス年始興行動員数
1/4東京ドーム 40008人 メイン:内藤哲也vs飯伏幸太
1/5東京ドーム 30063人 メイン:飯伏幸太vsジェイ・ホワイト
また、1・4と1・5ともにIWGPヘビー(IWGP世界ヘビー)がメイン。1・5が1・4の続き、というところで求心力をもたせようとしているものの、どうしてもある程度似た構成になってしまっている、というところも集客を鈍らせているように思います。また、2020,2021と興行を引っ張っていた飯伏幸太が欠場中、というのもあるでしょう。正直1・8と1・5が逆だったら、というのは誰もが思うことでしょう。
実際、1・8のPPV本数は未発表ですが、数字が良ければ対抗戦は続くはず。実際1・8は満員になっているわけで、この勢いが衰えなければ新日本プロレスが来年の1・4は例年通り、1・5はノアとの対抗戦、という選択肢を取ってもおかしくないでしょう。1・8横浜アリーナが満員、話題性でも1・5を凌駕してしまったことが、今まで続いてきた新日本プロレス一強の中での純血主義、鎖国したままでのドーム大会にメスを入れるきっかけになるんじゃないか。私はそんな予感を覚えました。
今回の対抗戦ははPPVありき、AbemaTV主導だと私は思っていますが、集客で結果を出してしまった以上、新日本プロレスにとっても魅力的なコンテンツなのははっきりしてしまいました。そしてノアも自分の興行で対抗戦をやりたいはず。AbemaTV、新日本プロレス、プロレスリング・ノア。三者の綱引きに「ドームの集客」というエッセンスが加わったことで今後の主導権争い、対抗戦のゆくえがますます楽しみになってきました。ドームでオカダVS清宮の続編が見れるのか。一歩踏み出す新日本プロレスに期待してます!