男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

衝撃の顔面蹴り!清宮海斗弾ける!1・21「WRESTLE KINGDOM 17 in 横浜アリーナ」で起こったこと。

一年前とは違う!令和の対抗戦、新日本プロレスVSノア第二章!

もう色々と話題になってる新日本プロレスVSノア全面対決として行われた1月21日新日本プロレス横浜アリーナ大会。私もPPV買って見ました。メインの企画としてはロスインゴVS金剛の5VS5シングルマッチ対決。

正直見る前は「タダスケ以外金剛全敗もありうるよな~」と思ってたんですが、結果としてはロスインゴの3勝2敗。普段光があまりあたらないタダスケ、征矢学がそれぞれBUSHI、SANADAに勝利。敗れはしたものの、大原はじめ、中嶋勝彦、拳王も意地を見せ、新日本プロレスファンにもその魅力が伝わったと思える試合。特にグラウンドテクニック、試合運びで高橋ヒロムを翻弄した大原はじめはノアでも発揮しきれていないその魅力をしっかりと見せてくれました。ムイビェン!

 

試合で負けはしたものの、それまでのムードを作り、この興行を盛り上げていったのは確実に拳王の手腕によるもの。YOUTUBE「拳王チャンネル」で、あえて対戦相手の「内藤哲也年表」を作成し、動画二本に分けて配信するという暴挙(?)

まあ、どう考えても知名度では内藤のほうが上ではありますが、ロスインゴ前の内藤についても丁寧に解説。去年の新日本VSノアがどちらの選手も「潰しあい」、「格の違いを見せる」的な、旧来のトラッシュトークに終止したのに比べ、今回は令和ならではの、工夫をこらした煽りが繰り広げられた印象です。

ロスインゴ側もノアの興行に乗り込み、サイン会に参加したりして今回は選手たちも楽しみつつ、互いへの団体を超えた感情をある程度発信してくれたおかげである程度思い入れながら見ることができました。

 

ただ、どうしても年一回のペースで「AbemaTVがもちかけて決まってる対抗戦を新日本プロレスとノアがやってる」という印象はぬぐえないところなので、今年からは色々とこまめに仕掛けていってほしいところです。

 

今年最初の大事件!清宮海斗、オカダ・カズチカに顔面蹴り!

しかしながら、結果そういう色々がすべて吹き飛ぶ「事件」が起きたのは第四試合

真壁刀義&オカダ・カズチカvs稲村愛輝&清宮海斗の試合中。以前ノアマットで試合経験もあり、対戦の機運が盛り上がった真壁と稲村、そして去年の新日本VSノアのメインでオカダに負けて号泣した清宮海斗。

ただ、正直第四試合という位置づけだし、タッグマッチでどちらかというと真壁と稲村がフォーカスされるのかな?と思って見てました。

試合早々真壁と稲村のぶつかり合いで盛り上がる会場、そして真壁がオカダにタッチ、オカダが稲村にネッククランクを極めているときにその「事件」は起きました。

 

稲村を極めるオカダ、カットに入って背後からガットショットを叩き込む清宮、しかし清宮に「相手にしない」格上ムーブを取ってたオカダは効かないそぶりで技を解かず。さらに蹴り続ける清宮、離さないオカダ...。

ふっ、と蹴るのをやめ、オカダを見下した清宮が無表情でオカダの顔面に思いっきりミドルキック!

 

「あああああああああああ!!!!!」

 

観客も、実況席も、家で見てた私も思わず叫んだその瞬間!叫んだ後ぞくぞくぞく!っとした私、心のなかで叫んでました!

「これこれこれ!こういうのこういうの!こういうの見たかったのよ!きよぴ素晴らしい!」

思わずキャラ変わってましたが、これでPPV料金元取った!という気持ちになりました。その後オカダがつっかかっていっても一歩も引かない清宮。場外で美しすぎるドロップキックをオカダの顔面にカマし、倒れたオカダに藤田和之バリの顔面蹴り。自分のスタイルを貫くところも最高。去年もそうですが、「わかりやすく感情的になったオカダ」を見れたのも最高でした。

試合はノーコンテストでしたが、そんなんはまあどうでもいいこと。アレみせてくれただけで普通のプロレスより全然面白かったですし。この試合に「完成度の高いプロレスを魅せてほしかった」という意見も見ましたが、そういう人はプロレスに何を求めているのか...。

 

そして、試合後帰ろうとするオカダに対してマイクを取った清宮「おいオカダ!シングルで決着つけろ!ビビってんのか?」と煽りまた乱闘。結局横浜アリーナのファンからブーイングを浴びて帰っていきました。

 

新日本ファンからは「格が違う」、「顔面蹴るなんてけしからん」、「あれでオカダに挑戦できるなんて」という声もSNSで散見しましたが、自分はこういう意見です。

だってオカダの新日本の後輩であの表情させたレスラーがいるか?というといないでしょう。オカダはインタビューで「顔面蹴ったら挑戦できるんだったらおかしなことになる」って言ってましたが、こうなったら新日本の若手はオカダの顔面ガンガン蹴ればいい。だってあれだけオカダをブチ切れさせ、あげく武藤敬司ファイナルでのシングルマッチを組ませた清宮海斗という前例があるわけですから。

実際、あの清宮の顔面蹴りが本当のアクシデントかというとそうではない、と自分は思っています。いにしえの前田日明の顔面蹴りでは長州が眼窩底骨折、前田が処分されるという大事になっているわけですし。ただ、顔面蹴りもそうですが、その後の乱闘の凄さ、試合後の振る舞いで確実に清宮海斗がオカダ・カズチカに、新日本プロレスファンに爪痕をガッツリ残したのは間違いないでしょう。

そこに関しては清宮海斗がここ数年、特に去年から一年間積み上げてきたものが結実した結果。若くして団体に推されてトップに立ち、力不足とファンから批判されつつもプロレスリング・ノアを背負わざるをえななかった清宮海斗がプロレスラーとしてつけてきた筋肉がこの日に発揮され、それはオカダにはっきり通用した。いや~、本当にいい時間だった。いいもん見せてもらいました。この日はとにかくこの一言につきる。

 

ありがとうきよぴ!強かった!カッコよかったよ!

ほんと、おおきくなったねぇ...。