オカダカズチカ勝ち抜け!満身創痍の飯伏幸太と決勝戦!
10月20日、新日本プロレス日本武道館大会が行われ、全勝だったジェフ・コブと一敗だったオカダ・カズチカが対戦。フィジカルで圧倒される時間もありましたが、首への集中攻撃からの垂直落下式の開脚式パイルドライバー、レインメーカーと繋げてなんとか勝利。決勝進出を果たしました。
腰が悪い、という話もあり、テーピングをしていた時期もありました。今年の1・4ではウィル・オスプレイに勝利しますが、そのオスプレイ離脱からの鷹木とのIWGP世界ヘビーの決定戦には敗北。その後、5月にはコロナウイルスに感染したこともありました。しかし身体を絞り、筋肉もついてG1クライマックス初戦の棚橋戦は試合終了直前でレインメーカーで勝利。その後も勢いに乗って7連勝。タマ・トンガに不覚をとりますが、それ以外は全勝でBブロック通過。IWGPヘビーを巻き、当然のように防衛を繰り返してきた2016年~2018年の勢いを取り戻しつつあるように見えます。
一方の飯伏幸太。Aブロック初戦でいきなり裕二郎に敗戦。ザック・セイバーJrにも敗北して早々に二敗を喫するもその後は連勝。Aブロック最終日は飯伏、鷹木、ザックに可能性がありましたが、鷹木が裕二郎にリングアウトで負けてしまい、ザック・セイバーJrはタンガ・ロアに敗北。最終戦で闘うKENTAには試合前からSNS含めて揺さぶられましたがなんとか勝利。病み上がり&満身創痍ながらもなんとか決勝進出。正直棚橋との復帰戦を見てもいきなり優勝決定戦に上がるとは思えませんでしたがそこは飯伏幸太。すごい勢いの回復を見せて優勝決定戦進出を果たしました。
そんな二人による優勝決定戦。オカダは2014年以来7年ぶりの進出、飯伏は4年連続の進出。2021年10月21日、日本武道館のメインイベントで二人は激突します
G1三連覇で伝説を作るか?新日本の「あの時代」を取り戻すか?
というわけでどっちが勝つか?これはほんとにわからない。リーグ戦最終戦を見たところ、KENTA戦でかなり苦しみ、満身創痍でなんとか勝ち抜いた飯伏に比べ、フィジカルモンスターのジェフ・コブに堂々と競り勝ったオカダに当日のコンディションとしては優位性があるように見えます。しかし、そもそもG1の連戦を両者闘ってきた二人。どちらもダメージを負っているのは確実。オカダもコブにかなり腰を責められて苦しんだ場面も合ったので、優勝決定戦でも影響するのは確実でしょう。
ちなみに私のG1開始時の予想はこのエントリから。予想というよりは「誰が勝ったら新日本はどういう展開になるか」で考えてみましたが、オカダがここまで上がってくるのは予想できませんでした。初戦の棚橋戦、レインメーカーで勝利したことで完全に勢いを自らに引き寄せた印象です。
一方の飯伏幸太、KENTA戦後のツイートで自ら試合中に初めて嘔吐したことを告白、またヒジのケガもツイートしています。
生きてた
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2021年10月18日
誤嚥性肺炎からもうプロレスは出来ないと思った。
でもみんなの助け合いで少しずつ回復、克服。
アクシデント?なのかどうであれテーブルが崩れたけど昔を思い出し衝動的に飛んだ。首、肩、肘、膝、みぞおちが破壊
試合中初めて吐きました
本当すみませんそしてありがとう#感謝しかない
なるほど。なるほど。
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) 2021年10月20日
見届けました。
G1クライマックス31
Bブロック終了。
素晴らしかった、おめでとう。もちろん今日は本気で寝る!
渾身の肘!
やるしかない!! pic.twitter.com/unuYoQb11I
試合前に弱点を思い切り晒しているように見えますが、そこからの復活劇を見せようとしているのか。弱点を責められてからの何かを狙っているのか。飯伏の「狂気」がKENTAとのやりとりで徐々に顕になっていた昨今、本当に「何をするかわからない」飯伏。DDTケニー戦以来の2階からのダイブもあるんじゃないか?くらいの制御不能感。楽しみでもあり、怖くもあります。
肉体改造を行い、締まった身体でレインメーカーを復活させたオカダが勝つか、満身創痍ながら、病から復活した「ニュー飯伏」を魅せて飯伏幸太が三連覇して伝説を作るのか。あしたはおーとかあーとか言いながら観戦しようと思います。楽しみ!
新日本プロレス、コロナ禍からの復活なるか?救世主は誰になる?
私、先日西武ドーム興行のときに東京スポーツが取り上げた観客動員についての記事についてエントリを書きました。それがこちら。
今月から非常事態宣言も解け、街には人の流れが戻ってきました。にもかかわらず、新日本プロレスも「すぐに超満員」というわけにいっていない現状です。10月20日の日本武道館大会も監修発表は2088人。実際まあまあ空席がわかる感じでした。まあ平日だったこともありますが、上限5000人のなか2088人はなかなか新日本としても厳しい数字のように思います。
このタイミングでG1クライマックスの優勝者が決まる。ということは、必然的にその優勝者が新日本プロレス復活のアイコンとなるはず。コロナ禍に苦しむ新日本プロレスを救う希望。コロナ禍に苦しむ日本、世界、その想いを背負って闘っていく。そんな意味合いを持つG1クライマックスはおそらく今年だけでしょう。
今年のG1で勝つ、ということはこれまで30回のG 1で勝つより重い荷物を背負うことになるでしょう。そして来年は新日本プロレス50周年。まさに「歴史の教科書に残る」今年のḠ1王者。それは飯伏幸太か、オカダ・カズチカか。あと15時間後くらいには決まってます。
そんな大会を見れる(私は配信でですが)という幸せを噛み締めながら、酒と固唾をのみながら見る予定です。僕から以上!