男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・10 IRE(今成ロール・エクスタシィ)視聴感想。掌底ありグラップリングは天下を獲れるのか?

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新しいグラップリングイベント、AbemaTVで放送開始!

1月10日、新しい格闘技のコンテンツがAbemaTVで放送される、と聞いたので見てみました。RIZINにも先日出場していた足関節のレジェンド、今成正和選手が主催の「IRE」(今成ロール・エクスタシィ)。以前にも何度か行われ、YOUTUBE配信もされていましたが、高橋“SUBMISSION”雄己選手がプロデューサーとしてAbemaTVでの配信となりました。ページはこちら。

gxyt4.app.goo.gl

ルールはいわゆる「コンバット柔術」、打撃ありの柔術なんですが、打撃は掌底のみ。掌底は寝技状態のみで使用可能、7分1ラウンド、というルールでした。新鮮。

ちなみにゴング格闘技によるレポートはこちらから。

gonkaku.jp

ひと通り見た感想としては、掌底があることで膠着が減り、MMAに似た展開もあり面白かったですが、色々と課題もあり、これがメジャーなものになるかというと疑問もありました。ここからは見ていて印象的だった部分を語っていこうと思います。

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クロスヒールホールド、サドンデス、衝撃決着!全6試合の衝撃!

オープニングファイトで何と行っても衝撃的だったのは14歳!の大嶋聡承。掌底に怯む場面もありつつ終始ペースを握り、サドンデスになったものの勝利。末恐ろしさが凄い。

第1試合、ジェイク・ムラタVS清水俊一、解説の金原選手が「MMAファイターのスパーリングみたい」と言ってましたが、たしかに寝技でしか掌底が使えないというのがやりにくそう。反射的にスタンドで掌底を打ってしまう場面もありました。そしてなんと!サドンデスの末、クロスヒールホールドで清水選手が勝利!

第二試合の杉内由紀vs石黒遥希、女子の試合ながら、序盤からバチバチ掌底が出てくる展開。マウント掌底はさすがに迫力ありました。そして、サドンデスになったら一度目、二度目とドロー(両方エスケープ時間が全く同じ)という地獄の展開になり、三度目でようやく石黒選手が勝利。なんというか、おつかれさま...。と心から言いたくなる試合でした。

そして第3試合に登場したのは魚井フルスイング。明らかにこのルール用に呼ばれた、というか、打撃KOを期待されてたと思いますが、そのご要望に答えてストレートの掌底をボコボコ入れていく魚井フルスイング。しかし、スタンド掌底禁止なので掌底をフルスイングする場面がなかなか作れず、寝技でもポジショニングでも本職の村田卓実がリード。最終的にはクロスヒールホールドで勝利。しかし掌底の可能性は伝わる試合でした

早くもセミファイナル。ZSTのグラップリングトーナメントにも出場していた寒河江寿康とRIZINのバンタム級トーナメントに出場の倉本一真の試合。ここで衝撃結末。試合開始から掌底を顔面にブチこんでいった倉本選手、ガブりからの掌底連打

そのうちレフェリーに止められ、寒河江選手の目のところがボコっと腫れている状態に。ヤバすぎる...。そのままTKOで試合終了。掌底の怖さに戦慄する試合結果でした。

まさかの個人スポンサー。

そしてメインは今成正和VS柔術の強豪、石黒翔也。今成選手のほうが掌底を狙い、石黒が寝ている体制から極めを狙う展開。スキあらば今成選手が足を取りに行く。石黒選手が防ぎつつ、打撃をよけつつ一本を狙う。終始めまぐるしく攻防が続き、あっというまに7分経過。サドンデスでスタミナの差が出たか、若い石黒選手が勝利。しかし面白かったです。

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まとめ

IREを最後まで見て、個人的にはかなり楽しめました。特に普通のグラップリングと違う部分はセミファイナルの倉本選手による掌底TKO決着。このインパクトにより、普通の大会じゃない感が強く出ていたように思います。

ただやはりまだ出来たばかりの大会ということもあり、ルールの徹底がされているのか?という部分もありました。特にセミファイナルでは倉本選手がスタンドで掌底を入れたように見える場面もあり、「ヒザをついたらグラウンド、グラウンドのみで掌底可能」という理解が徹底されているのか?という疑問もあったり、MMA選手がスタンドで掌底を打ってしまったりとか。改善の余地はありそうでした。

そして、倉本選手のように「掌底でKO」という例ができることで、どういう闘い方がこのルールでの最適解か。そもそも寝技やらずに組んだ状態での掌底合戦になったりすると、グラップリングの大会という前提が崩れかねないか?というのもある。しかしまだ出来たての大会なので、試行錯誤を繰り返して続いて欲しいところです。

 

なにはともあれ、グラップリングの大会を派手にしたい!広めたい!という意図はビンビン感じるこの大会。ぜひ成功して欲しい!こちらからは以上です!