一気に人気チャンネルへ!「拳王チャンネル」登録者5万人への歩み。
みんな大好き拳王チャンネル。最近のプロレスYOUTUBEの中では異様な登録者数の伸びを見せていて、3万人達成したのが1月末、そしてつい先日ついに5万人突破。たった3ヶ月で2万人の伸びを記録しているのが凄い。今一番勢いのあるプロレスラーYOUTUBEチャンネルと言っても過言ではないでしょう。
この拳王チャンネル、2022年4月に開設。拳王が日本拳法出身というバックボーンを持つこともあり、初期からプロレスラーチャンネルというより格闘家YOUTUBER寄りの方向性を突き進み、他の格闘家がコラボしているような有名格闘家、武道家とのコラボを次々と行っていきました。
この頃からプロレス界の中で留まるのではなく一般層をターゲットとしている姿勢が面白くて見ていたんですが、今年に入ってからノアを巡る様々な対抗戦、ビッグイベントに乗っかった企画を次々と出していきました。
まず、1・21横浜アリーナでの新日本プロレスとの対抗戦、内藤哲也との対戦が決まるやいなや、敵を研究する、ということで内藤哲也年表を動画2本に渡って作成。
そして、武藤敬司引退試合IN東京ドームが決まり、6人タッグで全日本プロレスとの対戦が決定すると、対戦する元健介オフィスの中嶋勝彦と宮原健斗の年表を作成。勝手に健介オフィスの闇に迫りすっかり「年表芸」が人気コンテンツになっていきます。
他にも征矢との世界タッグ挑戦が決定すると、なぜかコンビニで「全日本プロレスくじ」のコンプリートを目指してみたり、ロスインゴとの対抗戦時には闘魂ショップで新日本プロレスのTシャツを買ってみたりと、他団体の対戦相手にガンガン絡んでいく企画を次々に動画にしていったことで様々な団体のプロレスファンを集める作戦に。ここらへんから話題となり、対戦相手の内藤から動画をいじられたこともあって登録者が一気に増加。そして、これが思わぬところで功を奏する事になりました。
このように、プロレス界のみに閉じこもらずYOUTUBERとしていろんな企画に踏み出し、プロレスネタをやるにしてもノアだけに閉じこもらず積極的に他団体をイジり、対抗戦があればその意義を話し、対戦相手の情報を掘り下げるという団体の広報がやるような作業に拳王自ら思いっきり飛び込んでいったことで一気にプロレス界の人気チャンネルとなっていった拳王チャンネル。そして最近公開された一本の動画が個人的に面白かったんで紹介します。
現状と恐れずに向き合え!拳王原宿竹下通りを歩く!
そんな拳王チャンネルで最近公開された動画が「拳王が原宿の竹下通りを歩き、気づかれたらそこで企画終了」という、有名YOUTUBERとかがやるようなもの。この企画で良かったのは聞き手のカメラマンが「拳王が竹下通りで声をかけられるわけがない」というスタンスで収録に臨んでいること。プロレスラーだからってそこは持ち上げない。人気商売だけにそこ認めるの結構キツいと思いますが、拳王もそこに対して「声かけられるだろうすぐに」というスタンス。意気揚々と竹下通りを練り歩きます。
意気揚々と竹下通りを練り歩く拳王ですが案の定気付かれず。遠くから撮影しているスタッフが小声でツッコミを入れつつついていきます。そして拳王も「このままではまずい」と思ったのかなぜかわたあめ屋に入り、レインボーのわたあめを購入しシンプルに注目を浴びる、という手段に。途中でPPP三富総帥に遭遇するハプニングはありましたが誰にも気付かれず。
昨日はやたら色んな人から連絡があると思ったら……👀👊👹https://t.co/4iTI0kmavJ#拳王チャンネル #noah_ghc #PPPTOKYO pic.twitter.com/8fH3KfTKVh
— 三富兜翔(Kabuto) #PPPTOKYO (@Kabuto_3103) 2023年4月26日
結局一往復しても声をかけられず。しかし拳王はまだまだ諦めずに私服から金剛ジャージに着替えてさらにもう一往復へ。自らの知名度を受け入れ、体を張って企画に挑む拳王に涙すら浮かんでくるほど。完全にイジられる側のバラエティタレント的なムーブをどこか嬉しそうにやりきる拳王。ついにコスチューム姿(さすがに上にTシャツは着てましたが)で竹下通りを歩く拳王。するとついに拳王に気づくファンが!!
なんと今年から高校生になる女子2人組!それを見た瞬間には
本当に学生のプロレスファンなんているんだ!
という感動がありましたが、その後のやりとりから色々と衝撃の事実が明らかに。まずお父さんがファンだった、という女子に好きなレスラーを質問したところ、その答えがなんとなんと
内藤哲也!
そして拳王チャンネルを知ったきっかけが
内藤が拳王チャンネルをイジってたから
というなかなか拳王にとっては酷な答え。結局女子二人組にスタバ的なドリンクをプレゼントして終了。企画も成功、大団円で企画は終わりました。
拳王から学ぶ「対抗戦の闘い方」とプロレスラーの理想の姿
私がこれを見たとき、「あー、いい企画だな~、後味良いな~」と思ってたんですが、しかしよく考えたら「ノアVS新日本プロレスの対抗戦のおかげで内藤哲也を通じて拳王を知ったファンに出会った」という現実をハッキリと突きつけられたとも言えるわけで、ノアからしたら新日本プロレスとの対抗戦に効果があったことがしっかりと可視化されて証明されました。
しかしそれは拳王チャンネルという受け皿があったからこそ新日本プロレスのファンを対抗戦を経て拾い上げられたし、拳王が他団体イジリに思い切り飛び込んでいったからこそ関係性を作ることができた。新日本プロレスと絡むことに関してノアファン、今の全日本プロレスファンから色々と懸念や心配、苦情がツイッターのTLで散見されますが、ただ対抗戦を闘うだけではなく、自ら飛び込み、イジりイジられる覚悟を決め、全てにしっかりと受け身を取っていった拳王。
その姿は今後のノアのレスラーのみならず、レスラー全員の一つの見本とするべきなんじゃないかな、と動画を見ながら考えさせられた共この頃でした。
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