男マンの日記

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日馬富士引退!大相撲からプロレス転向の歴史と可能性について振り返る。

日馬富士引退、ということで高須クリニックの高須院長が「プロレスやればいいじゃん」的発言をして一部プロレスファンから叩かれたりしていた昨今いかがお過ごしでしょうか。

普段さほど相撲は観ない私ですが、この一連の騒動についてはどうしても追いかけてしまいます。ワイドショーでの報道量のハンパなさ、分かりやすい悪役としての相撲協会。キャラ立ち過ぎてる貴乃花親方、報道の中浮かび上がるモンゴル力士軍団、軍団員以外の力士との確執など、まあそりゃみんな報道するしみんな見るわ、という面白さ。日馬富士引退は当然、という声もありますが、もともとが娑婆とは違う価値観で成立している社会。横綱になってから急に世間に晒されたら戸惑う気持ちも解ります。

 

白鵬という絶対的横綱が存在する中、どうしてもその影に隠れがちだった日馬富士ですが、まだ33歳。186センチ、136キロという体格もあり、アスリートとして引退してしまうのは勿体無い。色々反対意見もあるとは思いますが、プロレスラーとして転向したらどうなるのか。相撲からプロレスラーへの転向例を見ていきたいと思います。

 

天龍源一郎

相撲からプロレスラーに転向した中で最も成功した、と言えるのは天龍源一郎でしょう。

「アントニオ猪木、ジャイアント馬場両方からフォール勝ちを奪った唯一の日本人レスラー」というだけで凄さがわかろうというものですが、大相撲時代の最高位は西前頭筆頭。部屋のゴタゴタがきっかけで転向したこともあり、プロレス転向時の年齢は26歳と若かったこともプロレスラーとして大成するのにプラスだったと言えるでしょう。

全日本プロレスでデビューし、その後SWSに移籍、WARを旗揚げし、冬木弘道、邪道・外道らを輩出。自身もアントニオ猪木、長州力、藤波辰爾、橋本真也、高田延彦らと熱戦を繰り広げます。その後、2015年にオカダ・カズチカ相手に引退戦を行うまで「ミスター・プロレス」としてプロレス界に君臨。押しも押されもせぬ一流レスラーとして知られています。

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曙太郎

実は横綱からプロレスに転向した中で最も成功しているのは曙でしょう。曙といえば、格闘技転向初戦の2003年大晦日、ボブ・サップにKO負けしたシーンが世間的には印象的ですが、その後プロレスに転向。武藤敬司のもとでプロレスを学び、全日本プロレス、新日本プロレスに参戦。全日本では三冠ヘビー級チャンピオンになるなどの結果もしっかり残しています。

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身長2メートル、200Kgという圧倒的な体格、足の長さ、長身を利用したファイト。誰にも当たり負けしない打たれ強さを活かしたファイトスタイルを身に着けた曙は、プロレスラーとしてもしっかりと活躍していました。エルボードロップ、ボディプレスという体重を活かした技もさることながら、パイルドライバー、払腰的な投技などもマスター。「元横綱」というより一プロレスラーとしての実績を積み重ねていった曙は、プロレスファンからも認められる存在になっていったのです。

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これはプロレス本格転向前ですが、レッスルマニアでビッグショーとスモウ・マッチまで行っています。日本人でレッスルマニアに上がったレスラーは数えるほど。

現在は療養中で定期的にリングに上がっては居ませんが、「プロレスラー曙」としてもしっかりと実績を残している曙。またリングに戻って元気な姿を見せてほしいものです。

   

浜亮太

八角部屋出身、29歳でプロレスデビューした浜亮太の最高位は東幕下6枚目。練習生として全日本プロレスに入団し、一からプロレスを学んだ浜。200Kgの体重を活かした攻撃で活躍中です。相撲モチーフのコスチューム。プレス技中心の攻撃と、海外にも通じる「SUMO」のイメージを活かしきったプロレススタイル。今年からは大日本プロレスに所属し、ストロング部門で活躍しています。ベルトにも挑戦し、一定の立ち位置を確保している印象です。

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 タイトル挑戦からは遠ざかっているものの、現役最重量。ワン・アンド・オンリーのキャラクターを持っている浜。もう一つ進化すれば絶対王者も狙える位置にあります。一時は全日本プロレスの三冠チャンピオンになったくらいの逸材。現在38歳。これからレスラーとしての全盛期を迎える選手です。 

樋口和貞

曙、浜は明らかな巨漢レスラー、そしてその体躯を活かして活躍していますが、日馬富士は135Kgと力士としては小柄。その日馬富士と体格が近いのはDDT所属の樋口和貞でしょう。幕下から26歳でプロレス転向した樋口ですが、すぐさま頭角を現しDDTのKO-D無差別級のベルトにも既に2回挑戦。

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現在まだ29歳なので、これからトップに立つことを期待されている若手のホープ。185センチ、115キロという体格は力士として大きくはないですが動けるプロレスラーとしては立派なヘビー級。身体の柔軟さ、体幹の強さは力士出身者ならでは。プロレスの動きにつっぱり、喉輪落としなど相撲ムーブも取り入れる柔軟さ。これからが期待されるレスラーです。

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この他にもちろんグレート小鹿、田上明、力皇猛、安田忠夫らも力士出身で成功を収めたレスラー。体の大きさ、頑丈さ、そして下半身の柔軟さが力士出身レスラーの持ち味といえるでしょう。その代わり、プロレス的な動きと相撲とでは使う筋肉も違い、天龍ですら最初の練習についていけなかったといいます。

プロレスラーとして力士出身者が成功するためには、一度相撲からプロレスの身体に作り変えられるか、そして受け身をマスターできるか。そして何よりプロレスに染まれるか。プロレスラーとして、観客が何を喜ぶのかを感じ取ることができるか。このへんにかかっているのではないかと思います。輪島、北尾ら、プロレスで大成しなかった力士出身者にはこの辺が欠けていたのではないでしょうか。

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貴乃花親方の大物感・・・・。

もちろん日馬富士がプロレス入りする可能性は限りなく低いでしょうが、もしプロレス入りするならばプロレスに染まり、レスラーとしてしっかりと自分を作り上げることが出来れば成功する可能性はあると思います。まだ若く、身体のバランスも良さそうなので良いコーチ、団体に恵まれればいけるかも。今世間の逆風は半端ないですが、そういう人材を復活させてきたのもプロレスの懐の深さ。格闘技挑戦、という説もありますが、これから日馬富士がどういう道を選ぶのか。注目して行きたいと思います。

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