めちゃイケが最終回を迎えた3・31から明けて4・1、TBS恒例の「オールスター感謝祭」の後を受け、「オールスター後夜祭」が行われました。
この番組を知ったのは「水曜日のダウンタウン」のプロデューサーとして知られる「悪意」こと藤井健太郎氏のツイートから。
『オールスター後夜祭』と題してオールスター感謝祭の当日(3/31)深夜に延長戦的な生放送を行います。MCは有吉弘行&高山一実(乃木坂46)。感謝祭のセットやシステムをお借りして、くだらない感じのクイズやりますので是非ー。https://t.co/qXacqAxFds
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii) March 8, 2018
これは!MC有吉というところも含めて楽しみしか無い!と思ってワクワクしてました。そしてさらに輪をかけて楽しみさを感じさせたのはこのツイート。
後夜祭でヌルヌルじゃない相撲やります『ガチ相撲トーナメント2018春〜後夜祭場所』①あかつvsジョシュ・バーネット②ボビー・オロゴンvsTBAの4人トーナメントです!4人目は生放送中に発表!お楽しみに!てか、楽しみ! #オールスター後夜祭
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii) March 28, 2018
ガガガガチ相撲! 格闘技ファンの夢が詰まったあの企画!奇しくも八百長問題発覚により本場所開催自粛、という事態に相撲が追い込まれていたあの時期、「だったら俺たちがやってやる、「ガチ相撲」を!と、エールを送りつつ逆撫でするネーミングで開催された格闘家達による夢の相撲トーナメント。
クイズ☆タレント名鑑 史上最大ガチ相撲トーナメント 2011 春場所×秋場所 [DVD]
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第一回出場選手は曙、セーム・シュルト、チャック・ウイルソン、櫻井マッハ速人、中西学、ボビー・オロゴンら、リアルとファンタジーが入り乱れた面子。(まあ、曙はシードでいきなり決勝でしたけど)
第二回出場選手はさらに格闘技寄りの面子になり、ミノワマン、鈴川真一、田村潔司、アリスター・オーフレイム、山田勝己、草野仁ら。なお、ここでもシウバはエントリーされながらケガで欠場、と今の姿を予見するようなことになってました。
ちなみに第三回も開催され、これはソフト化されてないと思いますが、私好きすぎてガチ相撲呑み会を開催したほど。なんか募集してました。6年前!楽しかったな~あれ。
まあ、迷ったらとりあえず募集してみる、ってことで、今週日曜19:00から「第三回ガチ相撲トーナメント」を見る呑み会を開催予定。5~6人集まったらどこかTV付き個室の居酒屋借りて開催します。とりあえず参加希望の方は@飛ばしてください。あといい店知ってる人教えてください。基本人頼み!
— 男マン (@otokoman) 2012年3月19日
その後もちょいちょいガチ相撲企画は行われてきましたがここにきて復活。しかもジョシュVSあかつ!相撲芸人あかつは「ガチ相撲」のアイコンというべき存在。そのあかつとUFC最年少チャンピオン(ドーピングで剥奪)「青い瞳のケンシロウ」ことジョシュ・バーネットが対戦するとは!いやさすがにジョシュが勝つだろうけど、ボビー・オロゴンとやったらわからない・・・。と思いつつ、オロゴンの相手はTBA。TBAとは格闘技で対戦相手が未定の時に使われる符丁。4人のトーナメントで隠し玉を用意しておくとはさすが。一筋縄ではいかない藤井健太郎。ちなみに彼の著書は結構まっとうな事が書いてある上に番組裏話も満載でサービス精神満点。面白かったです。
そして、そうこうしているうちに当日。めちゃイケ最終回の余韻を引きずりつつワクワクしながら番組を見始めます。
この絵だけで期待度100%に。アガる~!期待感しかありません。そして早速第一問。
目元のアップから始まりこの絵に。上の二人は清原のものまねタレント、3番は桑田のものまねタレント、正解は4の同姓同名の一般人、という、いきなりカマしてくる問題からスタート。正直ガチ相撲目当てで見てましたが、番組自体かなり面白かったので、あっというまに時間が過ぎていきました。
そしてプロレスネタ好きな水曜日のダウンタウンと同様、ところどころにいいネタが散りばめられてたので簡単に紹介を。
まさかの四天王問題。正解はもちろん秋山準なんですが、田上明、という回答の多さ!まあわからんでもないですが・・・。
そして何故か
タココラ問答!そしてワイプで抜かれるササダンゴマシン。この問題が、「このVTR中で言われた「コラ」の数から「タコ」の数を引いたらいくつ?」という、明らかにこのVTRを流し続けるためだけの問題。地上波でこのVTRがフルで流れてました。長い!ただの悪ふざけ!でも懐かしい。そして、奇しくもこの「タココラ問答」が行われた竹芝のZERO1道場は3月31日で再開発のため閉鎖。川崎に移転されました。
メイン後にリング上から決意表明した頼もしい3人の新人達はZERO1の宝。そして…プロレス生活をゼロワンでスタートし、長年ずっとゼロワンで頑張り続ける佐藤耕平・横山佳和。彼らこそZERO1の宝だと僕は思う!そして今現在、ZERO1で頑張る仲間達を後悔させないことが大谷晋二郎の使命だ! #zero1 pic.twitter.com/Edl0slL5Oa
— 大谷 晋二郎 (@otani_shinjiro) March 31, 2018
このタイミングでの地上波で「タココラ問答放送」これは藤井健太郎からのゼロワンへのエールだと私は勝手に受け取りました。偶然でも凄い。三又又三が何かを引き寄せたんでしょうか・・・。
とか楽しんでるうちにいよいよガチ相撲開催。
結局ボビーの対戦相手が明かされないままクイズが開始。あかつ、ボビー、ジョシュ、TBAの誰かで優勝するのは誰か?(正解者賞金10万円山分け)で、優勝予想内訳は、あかつ18人、ボビー53人、ジョシュ47人、TBA39人。ジョシュよりボビーのほうが多い!まあ知名度的に仕方ないかもしれませんが、まあやはりドーピングでやきもきしたり、ミルコに肩脱臼で負けたりとかありつつもキャッチ・レスリングの使い手ジョシュを応援せざるを得ない。というわけで第一試合開始。
有吉が
あかつVSジョシュ・バーネット!
とコールするという、なんかSFみたいな光景を遠い目をしながら見ていたわけですが、さすがに強そうなジョシュ。二人共塩をまいて、仮設の土俵が塩で滑る事がわかって一生懸命足で拭き取る、という場面もありながら時間いっぱい、立ち会いに。
はっけよい、のこった!の声とともに立ち会った2人。あかつがジョシュの胸に慎重に当たっていったとおもったらすぐ倒れて勝負あり!ジョシュの勝ち!
最初はあかつが足を滑らせたのかと思ったんですが、胸に頭をつけていったあかつに対し、右側に周りながら右腕で頭を巻きながらひねり倒すような形でぐいと左下に力をかけていて、バランスを崩したあかつがヒザをついてしまっていました。「崩し」のテクニック!
いや~、いいもの見せてもらった。と思いつつ、いよいよボビー・オロゴンの相手発表。CMまたいで発表された対戦相手。ヴァンダレイ・シウバのテーマ局「sandstorm」が流れる中に登場したのは、シウバでももちろん大鷲透でもなく・・・・。
大砂嵐!
あの無免許運転をきっかけに相撲界を追われた大砂嵐!今年1月に事故が発覚し、3月に引退勧告を受けた大砂嵐がおそらく引退後TV初登場!早い!そして「暴走サンドストーム」という悪意しかないキャッチフレーズとともに登場!いやびっくりした!びびった!
さすがにぽかーんとするボビー。しかしそれでもなんとか気を取り直して第二試合はボビーVS大砂嵐。勝負にならないかと思いきや意外にもがっぷり四つに組んだボビー。最後は寄り切られてしまいましたが、いい勝負でした。
ボビー「テレビ出るのはえ~よ!」
そしていよいよ決勝戦は・・・。
大砂嵐VSジョシュ・バーネット!
立ち会い前に塩をひとつまみだけ撒く、というオチャメさを見せたジョシュ。微笑みをたたえながら蹲踞の姿勢に入る大砂嵐。大歓声!手拍子を要求するジョシュ、盛り上がった雰囲気でいよいよ立会いをむかえ、さすがにピリっとした静寂が訪れます。
行事の「はっけよい、のこった!」の声とともに立ち会った2人
互いにおっつけながら組み合うけどまわしは取れず。いきなり寄り切ろうとする大砂嵐ですがジョシュも踏ん張り、頭をつける大砂嵐の上からうでをたぐって四つの状態に。体を入れ替えて今度はジョシュが一気に寄りますがこらえる大砂嵐。がっぷり四つの大相撲。そして互いにまわしを取って組み合います。ここまでの取り組みはまるでノゲイラ戦での立ちレスの攻防からコーナーに押し付けた所を思い出させます。
さすがにこうなると本職の力。しばしの間があってから一気に寄り!ジョシュはなすすべなく寄り切られ、大砂嵐の勝ちとなります。
大砂嵐はたまらない笑顔を浮かべ、互いにジョシュと抱き合って健闘を称えます。
そして有吉に一言振られ、
大砂嵐:そうですね・・・やっぱり最近いろいろあって・・・。いろいろあったよ・・・。
大砂嵐:やっぱり日本の皆さん、日本のファンの皆さん、本当に申し訳ございませんでした
(歓声)
大砂嵐:ボクは、もう相撲やめたけど、相撲は一番好きなスポーツ、日本の皆さん、相撲を応援してください
有吉:今日はタクシーチケット出しますんで
と、大砂嵐の人に好かれる感じ、いい笑顔を引き出してこのコーナーは終わっていきました。はっきりと犯罪を犯して相撲界から追われた大砂嵐。ワイドショー的な報道だとただ悪人になるだけですが、こうして相撲をとって話を聞くことで人間的な一面を見せることが出来ました。闘いから生まれる人間性が人の心にぐっとくる。ガチ相撲、という企画の最後はなんともプロレス的なエンディングで終わっていったのでした。
その他にもジョシュが「キャッチレスリング」という単語を出したり、4・11のQUINTETの宣伝をしたりと色々と楽しめたガチ相撲パート。
他にも、カブキが誰に激辛の毒霧を吐いたか当てるクイズコーナーがあったり、番組の最後でビリの芸人(馬鹿よ貴方はの新道でしたが)にライガーが掌底を食らわせる罰ゲームがあったりとプロレス感のかなり強かった「オールスター後夜祭」はっきりと私の中の評判は最高だったので、ぜひぜひ秋も、というか毎回の恒例にしていただきたい、と思った番組でした。ブラボー!