男マンの日記

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プロレスリング・ノア 7・27カルッツかわさき大会。新しい船出、志半ばのビッグイベント!

7・27プロレスリング・ノアのカルッツかわさき大会を観戦しました。正直、ノアを会場で見たのいつだったかな・・・。と思い返してみるとなんと4年前の年末でした。まだ鈴木軍がノアを蹂躙していた頃。 自分も観戦しながら色々と文句言ってた記憶が。それだけノアに閉塞感があって、色々ともどかしかった時期のように思います。

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そして、それから色々あって、自分もサムライTVで見たりはしてましたが遠ざかり、その間に新日本との関係が切れ、新会社になり、さらにスポンサーが変わり・・・と大分姿を変えました。リデット・エンタテイメントが親会社となり「新生ノア」として生まれ変わりました。

リデットの前身は「エス・ピー広告」。自分の中で印象深いのは、DDTの下部団体であったDNAをプロデュースし、エンタメ色の強い興行を打っていったけど一年ほどで終了したこと。正直もともとのDNAファンが反発するような企画もあり、失敗したような感じだった記憶があります。

長州力プロデュース興行を打っていたこともあり、まあ正直言ってそこらへんには負の印象しか無い私ですが(下記エントリ参照)まあ、ノアはノア。もともと全日本、ノア好きなのでまっさらな目で見よう・・・。

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長々と親会社について書いてしまいましたが、今日行ったのはあくまでプロレスリング・ノア。というわけで今日の興行を振り返っていこうと思います。

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川崎市体育館が「カルッツかわさき」になってから初観戦。建物はキレイで、会場のサイズもちょうどいいというか、古い体育館に比べればそこまで天井が高すぎもしない、良い会場でした。観客も7割くらいの入り。メイン開始時には8割くらいの客入りでした。入場時にはアイドルが歌っている途中。

 

第1試合

◯井上雅央&齋藤彰俊&谷口周平
(9分28秒 横入り式エビ固め)
✕ロッキー川村&モハメド ヨネ&クワイエット・ストーム

第1試合からベテラン揃いの6人タッグ。ヨネとストームのタッグワーク、そして井上雅央がヒドイ目に会うのを軸に試合が進んでいきます。

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どことなく仲間はずれ感のあるロッキー・・・。エイドリアーン!!!

先発は谷口周平とモハメドヨネ。谷口とヨネのぶつかりあいから始まり、出てきたのがロッキー川村。
ロッキー川村が出てきてパンチをアピールしたとたんにコーナーに控えている彰俊が「お前のパンチを全部受けてやる・・・雅央が」というわけで雅央がリング内に。案の定ボコボコにされ、パンチ+ヨネ&ストームの連携でヒドイ目にあいまくりますが、救援に彰俊が入ってからさらに乱戦に。ヨネ、ストームのコンビネーション、谷口とストームのぶつかりあいなどから6人が入り乱れますが、彰俊の延髄斬りのサポートを受けた雅央がクルリとロッキーを丸め込んで3カウント。谷口&彰俊&雅央組が勝利をあげました。

コメディ風味多めの第1試合、問題はそこに谷口が特に違和感なく溶け込んでたことでしょうか。いいのかそれで。もうちょっと違いを見せる必要がある気がします。

そして、全日本だと第1試合が若手同士の試合、第二~三試合が渕さんの試合とかなので、いきなりコメディマッチ始まりなのが新鮮でした。

 

第二試合

◯原田大輔&YO-HEY
(12分10秒 片山ジャーマンスープレックスホールド)
✕宮脇純太&熊野準

打って変わってラーテルズVS若手のタッグマッチ。まず試合が始まって思ったのは動きが若い!動きが早い、遅いとかじゃなく躍動感があるというか。第一試合を見てるから余計に際立つと言うか。

4人共昔見たことあるんですが、最近は生観戦してなかったのでほぼ初見の印象。細身で格ゲーキャラみたいなYO-HEY、ノア的に正統派っぽい原田と典型的な若手二人。わかりやすい挑戦マッチ、という構図でした。

組み合わせ的にはシュッとしたYO-HEYと宮脇が、ゴツゴツとした肉弾戦を原田と熊野が、という組み合わせでぶつかり合って試合が進んでいき、めまぐるしい攻防が繰り広げられます。

しかしさすがにコンビネーションはラーテルズタッグが一枚上。若手二人を一緒にコーナーに逆さ吊りにしてからのドロップキック、カニバサミからの低空ドロップキックのコンビネーションなどでペースを握っていきます。

熊野もアルゼンチンバックブリーカー、ベアハッグからのブレーンバスターとパワー技で対抗。宮脇もフィッシャーマンズスープレックスホールド、カウンターの一本背負いからの腕十字という柔道技で原田を攻め込んでいきますが、ラーテルズの連携からニーアッパー、片山ジャーマンという連続技で原田が宮脇から3。順当に若手タッグから勝利を挙げました。

若手タッグも元気で(熊野とか4年前の第一試合で見てたんで、もう若手なのか、と言うとアレですが)イキの良さを感じさせ、ラーテルズタッグもしっかり持ち味を見せた。しっかりした第二試合でした。

 

第三試合

◯丸藤正道&田中稔&Hi69
(10分22秒 不知火 → エビ固め)
✕クリス・リッジウェイ&小川良成&鈴木鼓太郎

そしてなんか豪華な第三試合。現Jrタッグ王者の小川&鼓太郎組と田中稔&Hi69が対峙、そしてシングルが決まっている丸藤と鼓太郎の前哨戦、という意味合いもある試合。第三試合でいいのか?という組み合わせ。クリス・リッジウェイは小川&鼓太郎と同じユニットらしいとさっき知りました。なるほど。

やっぱり丸藤の入場曲がかかるとアガっちゃうのはしょうがない。試合が始まるといきなり丸藤と鼓太郎の対峙から。これはなかなかいいもの見た感。

序盤は小川&鼓太郎の連携、リッジウエイも蹴りをベースにスピーディーな攻防。丸藤以外ジュニアの面々なのでスピーディーな攻防が繰り広げられます

丸藤、鼓太郎のマッチアップでは互いの攻防の読みあい、丸藤のトラースキック連打、鼓太郎のエルボーでどっと湧き、そこで出てきたリッジウエイが執拗なアンクルホールドで丸藤を追い詰める展開。1分くらい締め上げてたか。ギブアップ寸前まで追い詰めますがHi69がカット。

するとここから丸藤がラッシュ。後頭部への虎王、一度不知火は防がれますが、ハイキック、トラースキックからの虎王とたたみかけての不知火で3カウント。丸藤がリッジウェイから勝利を奪いました。

試合後鼓太郎と丸藤がにらみあってから去りました。今回負けましたがリッジウェイはいい選手だとわかる試合。動きもいいし蹴りも鋭い。アンクルホールドというフィニッシュがあるのもいい。ベテラン揃いの中でリッジウェイが輝いた、そんな試合でした。

 

   

 

第四試合

△潮崎豪
(30分0秒 時間切れ引き分け)
△鈴木秀樹

第四試合はスペシャル・シングルマッチ。ノアに鈴木秀樹登場、ということで自分が川崎に向かった理由もここにありました。潮崎というゴリゴリのプロレスリング・ノア、全日本プロレスで生きてきたレスラーが鈴木秀樹のレスリングにどう対抗していくのか。期待しながら試合開始となりました。潮崎は左肩に大きいテーピングをしていてそこに不安も。

結果としてはドロー。しかしそこには異種格闘技戦的な緊張感がありました。あくまで互いに自分のスタイルを崩さない攻防。鈴木秀樹がチョップ殺しのために執拗な腕攻めをあの手この手で繰り出していく。潮崎もそれに耐えながらチョップを繰り出す。鈴木も最初はしっかりとディフェンスしてましたが潮崎も負けじと連打、ガードを切り崩して胸板にバンバンとチョップ炸裂。その重い音にどよめく観客。しかし鈴木もテーピングしている潮崎の左肩を攻めて形勢逆転。変形コブラ、アームロック、ワキ固めなどで痛めつけ、そのたびにエスケープする潮崎。苦しい展開が続きます

しかし潮崎、魂のエルボー連打で鈴木を半ダウン状態に追い込み剛腕ラリアット。しかし鈴木もこれをカウント2で返してダブルアームスープレックス。互いに力を尽くした熱戦でしたがダウン状態が長く時間切れに。潮崎が苦戦しながらも闘いきった、という印象でした。

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試合後もロープを挟んでやりあう二人。この二人のタッグが見たくなりました!

「受けの美学」が重んじられるノアの中で、違う哲学を持つ相手にどう対抗していくか、という試合だったように思います。鈴木秀樹が叩きつけたものがどうノアで芽吹くのか。鈴木秀樹が今後継続参戦するのか、それとも潮崎が追いかけるのか。鈴木と潮崎が組んで大日本や他団体に出ていくのも面白いかと思います。ノアという世界に落とされた一粒の毒。それを飲み込むのか。これからの選択を見つめたいと思います。

 

そしてここで休憩に。最初にシングルリーグ戦のN-1 victoryの参戦選手が発表になってから桜庭のテーマ曲とともにNOSAWA論外が登場。最初意外すぎてあんなに聞いた曲だったのにピンと来なかったのも事実。

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リング上でインスタ用(?)の写真を獲ってはしゃぐという「桜庭流」の面白を披露

結果、9・16大阪大会に論外と組んでの参戦が決定しましたがどうなるか。新日本での中邑のような、桜庭を活かす対戦相手が必要なんじゃないかと思います。鈴木秀樹戦とか杉浦貴戦とかなら見てみたいかな・・・。まあ、もう50歳の桜庭。多くを求めずに楽しむと良いのでは・・・。正直噂されたデイビーボーイ・スミスJrじゃないガッカリ感も軽くあったのは事実。いや。予想外過ぎました。

第五試合

✕岡田欣也&杉浦貴&KAZMA SAKAMOTO&大原はじめ
(18分30秒 スプラッシュマウンテン → エビ固め)
◯稲村愛輝&拳王&マサ北宮&小峠篤司

この試合が始まると同時に会場中から沸き起こる「大原」コール!自分は一回席の後ろの方に座ってたんですが、後ろの一列分開いてるな~と思ってたら学生の集団で一気に埋まり、そこから一斉の大原コール。そういう客が各所にいたのか、会場中が「大原」コールに包まれることに。 

大原もよってたかって攻め込まれますが、バックブリーカーからのムイビェンで見せ場を作ります。ここでも大「大原)コール!大ホーム!

しかし乱戦の後試合を決めたのは稲村と岡田の新人対決。ドロップキック、エルボーと新人らしい技で攻め込んでいく岡田ですが、圧倒的肉の量で稲村が弾き飛ばし、ショルダータックルからのスプラッシュマウンテンを決めてカウント3!新人らしからぬ大技でカウント3を奪いました。

このホームさで原田が勝敗に絡まない・・・。カ・・カテェ・・・。

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試合後は小峠が金剛脱退宣言。正直金剛自体初見だった自分には「???」という感じでしたが、拳王もすんなり受け入れて大団円(なのか?)とりあえず稲村の大器っぷりが伺えた試合でした。まっすぐ育て~!!

 

第六試合 GLOBAL Jr. LEAGUE 2019 優勝決定戦

◯HAYATA
(19分12秒 ヘデック → 片エビ固め)
✕タダスケ

GLOBAL Jr.LEAGUEの決勝戦として行われたこのラーテルズ対決。

HAYATAはかなりシュッとしたジュニアらしい体型ですが、タダスケはちょっともっさりとしたというか冷蔵庫っぽいずんぐり体型。ファイトスタイルもその見た目通り飛び技を交えて翻弄していくHAYATA、力で立ち向かうタダスケ、という展開。

いきなりHAYATAのブランチャをキャッチしてパワーボムで叩きつけるタダスケ、その後もラリアット、タックル、HAYATAはトラースキックからのジャンピングDDT、延髄斬りで自分のペースに。

最初に勝機を掴んだタダスケ、地団駄ラリアット二連発からアルゼンチン・バックブリーカーからのスイング式ボムでカウント2。しかしここから雪崩式を狙ったところをっコーナー上でHAYATAに回転延髄斬りでかわされ、ロープ越しにヘデック(しゃがんでるところへのフランケンシュタイナー)で頭がマットにグサリ。そこから連続でトラースキックを打ち込みヘデック二連発で3カウント。HAYATAがリーグ戦を制しました。

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そしてリング上にはJrヘビーチャンピオンの田中稔が。リーグ戦を制したHAYATAにジュニア挑戦を要求してHAYATAも承知。ここでタイトルマッチが決定しました。

 

試合後に健闘を称え合った同門のHAYATAとタダスケ。爽やかな空気が流れた決勝戦。今のノアジュニアの現在地がわかるいい試合でした。

 

   

 

第七試合 GHCヘビー級選手権試合

◯清宮海斗
(29分34秒 タイガースープレックスホールド)
✕中嶋勝彦
※第32代王者が5度目の防衛に成功。

そしていよいよ迎えたメインイベントはGHCヘビー級選手権試合。以前ノアファンの方と同席した飲み会で「清宮はいい!」という話を聞いていたしネットでの評判もよかったので一度見たいと思っていました。そしてチャレンジャーは中嶋勝彦。爽やか青年だった中嶋がヒゲをはやし、髪を伸ばしてワルいイメチェン。地だったのか、その性格の悪さを遺憾なく発揮している印象。スクリーンにはGHCのテーマ、歴代王者が映し出されていよいよタイトルマッチ。

両選手が入場すると、存在からして完全にヒールとベビーフェイスに分かれるような印象。23歳と若く、王子様感のある清宮と悪のオーラをどことなくまとっているような中嶋。そして、それは試合にもそのまま反映されていきます。

試合開始と同時に不敵な笑みを浮かべてあぐらをかく中嶋。どこからでもかかってこい、という意思表示か。清宮も負けじとあぐらをかき、それを中嶋が蹴っ飛ばすという駆け引きからの試合開始。互いの技をかわして一息ついていきます。

最初こそ清宮が低空ドロップキックからの足攻めで攻めますがすぐに中嶋が逆転。ドラゴンスクリュー、エプロンへのツームストン、そして座った清宮へのPK。とにかくこのケリの音が凄い。

バシーン・・・と余韻すらある音が会場に響き渡りざわめく客席。ここから中嶋がキツい攻めを清宮に見舞っていきます。

花道上でのデスバレーボム、トラースキック、バックドロップと攻め込む中嶋に、清宮も雪崩式のリバースDDTなどで反撃しますが、それでもペースは中嶋。

蹴りをバシーン、バシーンと連打するたびにその強さに戦慄するほど。清宮を座らせて背中、胸と蹴り連発する恐ろしさ。サディスト中嶋が発揮されていきます。清宮もところどころ反撃しますが、中嶋の強い打撃で黙らされてしまう、厳しい展開が続きます。

蹴りの連打でぐったりする清宮に対してヴァーティカル・スパイクでトドメを狙う中嶋。しかしこれをエメラルド・フロウジョンで返す清宮。ここから清宮の逆襲が始まります。

エルボー連打、ジャーマン、ドロップキック、エルボー、エメラルド・フロウジョンからのタイガー・スープレックスはカウント2!

ここでコーナーに中嶋を乗せ、雪崩式のタイガースープレックス!そしてとどめのタイガー・スープレックス・ホールドで3カウント!清宮海斗が防衛を果たしました!

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ノアらしい、全てを絞り尽くすようなタイトルマッチ。とにかく後半の「清宮、大丈夫か・・・。」というくらいの中嶋の攻めの厳しさ、そこからの清宮海斗の逆襲。底なしのスタミナが凄かった。「プロレスは耐久競技」という蝶野の発言がありましたが、それを地で行くのがノア、というのが伝わってくるこのタイトルマッチでした。 

週刊プロレス 2018年 12/12 号 [雑誌]

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こうして幕を閉じた7・27プロレスリング・ノア、カルッツかわさき大会。面白い試合も多く、今のノアを感じることが出来たこの興行でした。

 

改めて書きますが、ノアを会場で以前見た時はまだ鈴木軍がいた頃でした。

あれからだいぶ風景も変わって風通しが良くなった印象を受けた今回。ただ、会場一体となっての盛り上がりがもうちょっとあってもよかった。そして改めて、清宮海斗にノアは全BETしてるんだな、と感じました。
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 思ったより沸かなかったのは会場の問題か。満員というには無理があるけどガラガラでもなかったし、試合のテンポはゆっくりめだけどダラけてるわけでもない。試合、選手のクオリティからしたらもっともっと熱狂を生んでもいいと思うんですが、どこかが違うのか。そこがやっぱり気になりました。プロレスって難しい。