一週間経ちましたが、本日ようやく8・29新日本プロレスのメインイベント、EVILvs内藤哲也を観戦しました。二冠王となったEVILがリターンマッチとして内藤哲也を迎えるという形でした。ただ、私この試合を見て色々と思うことがあったので今回まとめさせていただきました。それではどうぞ!
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メインイベント EVILvs内藤哲也
試合開始前からディック東郷とともに奇襲して始まったタイトルマッチ。要所要所で東郷が介入し続けたこともあってEVILペースで試合が進みます。試合中盤にはレッドシューズ海野を盾にしたEVILがそのままコーナーに振ってレフェリー不在の無法地帯になってしまったため、すかさず東郷がリングに上って内藤をボコボコに。そしてEVIL&東郷のマジックキラー炸裂!
内藤絶体絶命!とおもいきや救出にBUSHIが乱入。しかしすかさず外道が入ってきて一度蹴散らす。さらに再び東郷がワイヤー攻撃で主導権を握ったかと思いきやANADAも救出に!ロスインゴが東郷&外道を排除してプランチャで追撃。ようやくEVILと内藤一対一の状況を作り出します。ちなみにそのときのミラノさんは大絶叫。
アナウンサー「神宮の大観衆が心の中で内藤に声援を送っている~」
— 男マン (@otokoman) 2020年9月5日
ミラノ「ナーイートー!ナーイートー!(大声)」
#njpw
その機を逃さなかった内藤。コリエンド式ディスティーノを炸裂させ、EVILが執拗に狙ったEVILを阻止。エスペランサ、バレンティアから正調ディスティーノを決めてカウント3。IWGPヘビー&ICの二冠王に返り咲きました。
デ・ハ・ポン締め見るたびにケンコバのこれ思い出してしまう #njpw #アメトーーク pic.twitter.com/mEjk4VBpAt
— 男マン (@otokoman) 2020年9月5日
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メインイベント終了後の内藤哲也
試合が終わり、内藤がコロナ禍の中来場した観客へ感謝を述べながら「心の中で叫んでください」とロスインゴ締め。それと同時に花火が上がるという夏らしい演出。ちなみに同時刻くらい、川崎球場でも違う花火が上がってました。電流爆破っていうんですけどね・・・。
神宮の花火。綺麗ですね・・・。失われた夏祭りがここにある。
川崎の花火。大仁田が「いつもの5倍の爆薬」を仕込んだためか音が死ぬほどデカくて腰が浮きました。情緒ゼロ!
ちなみにこの日の川崎球場の様子はこちらから御覧ください。神宮より過酷な(観客が)違う意味でのプロレス夏祭りが行われてました
そしてベルトを引きずってバックステージインタビューに臨んだ内藤哲也。このようなコメントを残しました。
もうレスラーになってかなりの時間が経つけどさ、未だにプロレスファン気質が抜けないからこの神宮球場、21年前、レフトスタンドで見ていたこと、あの頃のこと、思い出しながら試合しちゃいましたよ。
これはもしかして、プロとして失格かもしれない。これが俺の一番の弱点であり、一番の武器かな。21年前の俺に改めて言いたいよ。『キミは21年後、この神宮球場大会のメインイベントで試合し、そして勝利して、マイクで締めることになるよ』ってね。
そう、そもそもプロレスファンの内藤哲也。以前NHKの「プロフェッショナル」でもその子供時代は明らかに純真なプロレスファン。今のキャラクターとは違う「内藤少年」がそこにはいたのです。
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神宮球場メインで私の感じた問題点
しかし、一つ私が気になったのはこれがバックステージコメントだったこと。結局その内藤の心情は来場した客が知ることはなく、いつもの「ハポン締め」で終了しているわけで。
そしてこの試合についても、内藤哲也がEVILに散々反則で痛めつけられた挙げ句に仲間に救出されて勝利する、という典型的なストーリーなわけですが、終始クールだった&いつもの締めだった内藤。つまりそこで「仲間の友情&観客の応援を一手に背負って俺がEVILを倒してやる!」という表情をしてくれない。
また、勝った後も「超嬉しい!みんなありがとう!」と言ってくれない。そこに今の「チャンピオン内藤哲也」の問題点があるんじゃないか、と私は思ってます。
同じシチュエーションで例えば棚橋だったら客席に向かってハルクアップ、観客の声援を存分に集めてから(声援できないけど)逆襲、観客のフラストレーションも解消、試合後のマイクでも「応援ありがとう!おかげで勝てました」くらいのことは涙ながらに言ってくれるに違いない。
オカダも溜めて溜めてからの「勝ったぞ~」くらいは言ってくれるはず。そこに観客のフラストレーションが解消され、満足感が大きくなるんじゃないかと思うわけです。観客はレスラーに自分を投影して応援して、レスラーからリアクションしてほしいもの。内藤の「どこかスカす」態度が大会の締め、大ベビーフェイスとしての振る舞いが物足りなくなってる原因なんじゃないかと思います。
しかし、内藤自身もそんなことは分かっていて、ベルトを奪い返して満面の笑みで叫びたいはずだし、観客にありがとう!と言いたいはず。ロスインゴが「ちょいヒール」なためにそれが難しいのであれば、一つ私が解決策を提案したい。
内藤哲也への提案。高橋ヒロム=外道説
それは、オカダ・カズチカにとっての外道システム。口下手なオカダの内心を口の達者な外道が代弁してあげる。どこかこなしてる感のある内藤のマイクより、ロスインゴには感情表現に長けた、喋れるレスラーが一人いるはず。そう、その名は
高橋ヒロム!
ヒロムだったら内藤が勝った後に出てきて「内藤さん勝ったね~!おめでとう!よかった~!」と号泣しても、暴れても、「嬉しいよね!内藤さんすげー嬉しいんだよね!」と過剰に心情を代弁しても違和感がないはず。その強烈なキャラクターと感情表現の過激さ、どちらも今の内藤哲也が持っていない要素のはず。好感度も高いし、(内藤はしゃべれないわけじゃないですが)スポークスマンとして大会を締めても許されるんじゃないでしょうか。
ただ、ジュニアヘビーのメイン戦線を走るヒロム、ハードな試合後にこの役割を果たすのは大変でしょうが、ここはロスインゴのため、内藤のために一肌脱いで欲しい。そして内藤がなかなか出せない素の「プロレスファン」としての感情を思いっきり引き出して欲しい。そうしてこそ内藤がファンから一歩先のところまで認められるんじゃないでしょうか。
おそらく内藤哲也にとって一番「暗黒期」なのがロスインゴを始める前のベビーフェイス期。IWGP挑戦に負け続け、ドームでも人気投票でメインから陥落するという屈辱まで浴びたあの日。今更ベビーフェイスに戻るのには抵抗があると思うんで、高橋ヒロムという劇薬をブチこんで化学反応を則す。これが私が新日本に提案したい「ロスインゴ改革案」です!
と、こんなことを神宮を見ながら考えてました。とはいえ「プロレスファンだった自分」に言及している内藤。もう一歩「素の自分」を出したい願望は有るはず。だったらこの案ワンチャンあると思ってます。面白いと思うけどな~。