男マンの日記

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AEW Women's Eliminator Tourment 2nd Round配信!日本ブロック決勝は坂崎ユカVS水波綾に!

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AEW Women's Eliminator Tourment 日本ブロック2回戦配信!

1回戦の一週間後、2月23日にAEWの女子王座挑戦者決定トーナメントが配信されました。前回と同じように朝9:00に英語版が公開。1回戦と同じく試合会場は蕨のアイスリボン道場。リングアナはプロレスリングBASARAの新藤アナ。レフェリーはトミーさんでした。英語版の動画はこちら。今回はアメリカブロックの模様も前後にはさまれていました。

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そして日本語版はこちら。前回と同様に村田アナと志田光コンビによる実況&解説。こちらは日本ブロックの試合のみとなっています。

この動画、発表では日本時間23:00からプレミア公開の予定でしたが、なんかしれっと早めに普通に公開されてました。出来れば日本のファン同士でハッシュタグ作って一緒に見て盛り上がりたかった~。日本語版の動画はこちらからです。

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ちなみに1回戦の模様、参加選手のデータについては以前のエントリで紹介してるのでぜひご覧ください。このトーナメントで興味を持った選手がいれば、その選手の所属団体。東京女子プロレス、プロレスリング我闘雲舞、マーベラス等の動画、試合等も見て欲しいと思います。 

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第1試合 坂崎ユカVSさくらえみ 

1回戦で駿河メイを倒して勝ち上がった坂崎ユカ、一方朱崇花(VENI)に勝って上がってきたさくらえみ。駿河メイの所属団体は我闘雲舞でさくらえみの教え子。この試合はさくらえみにとって、トーナメント2回戦であると同時に駿河メイの敵討ちでもあるわけです。

早速入場からワールドをつくりにかかるさくらえみ。1回戦敗退の駿河メイと同じく我闘雲舞の水森由菜を従えて女王陛下の衣装で入場。今回1回戦よりキャラクターを強調しての登場。我闘雲舞ごとAEWに見せつけるという意気込みを感じます。

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一方坂崎ユカはいつも通りの入場。明るさを振りまいては居ますが、コールされる前にはうつむいて緊張した面持ちを見せていました。

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ゴングが鳴るとまず仕掛けていったのは坂崎ユカ。足をとって倒してからレッグロック、低空ドロップキックと攻めていきますが、すかさず髪を掴んで形成逆転のさくらえみ。モンゴリアンチョップから髪を掴んでの投げ。冬木弘道ばりの雄叫びをあげて投げていきます。ここですでにベビーフェイス=坂崎ユカ、ヒール=さくらえみの構図があらわに。

しかし坂崎もさくらをドロップキックでリング外に落としてから、セカンドロープに座ってからのコンヒーロでさくらをなぎ倒す。しかしさくらもエプロン際で身体を入れ替えてからクロスボディで坂崎を場外に。そしてすかさずセコンドの二人が坂崎を蹴りまくる。これで明らかにさくらのペースで試合が進んでいきます。

追い打ちの場外バックブリーカーを喰らいながらもなんとかリング内に戻った坂崎。さくらに蹴りまくられ、ロープを使用したキャメルクラッチ、ローリング式のロメロスペシャルと痛めつけられます。しまいには坂崎を踏みつけて冬木ばりのマッチョポーズ。ここでもヒール的パフォーマンスを出していくさくら。心なしかイキイキとしているように見えます。

 

再びのダブルアーム式バックドロップは坂崎がリバース、ここから一気に坂崎の反撃開始。コーナーにもたれかかったさくらの顔面に走り込んでのヒザ、すかさずコーナーに登っての背面エルボー、走り込んできたさくらを抱え上げてボディスラム、ヒザに絡みついてからのレッグロックで締め上げる。このスピード感はさすが。そして関節技へのこだわりが最近の坂崎ユカには強まってきたように思います。さくらもなんとかロープに逃れるも苦悶の表情。徐々に疲れが見えてきたか。

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そして坂崎ユカ、得意技のロープに登ってそのままロープ上を走り込んでのミサイルキック「魔法少女キック」炸裂!さくらえみも返す刀でドラゴンスリーパーからネックスクリュー、コーナーにもたれた坂崎にクロスボディ、2階からのニャンニャンプレスはカウント2、互いにペースを握ってからの畳み掛けが凄い。コーナーでの攻防を制した坂崎がコルパタ、コンプリートショットとつなげてからトップロープに登っての魔法少女スプラッシュ狙い。これを阻止したさくらがクロスボディからコーナーポストに登ってのローリングセントーン炸裂!体重差のある坂崎にこれはキツい。なんとかカウント2で返します。

坂崎がさくらを肩にかつぎあげ、回転してボムで叩きつける「マジカル・メリーゴーランド」を決めれば、さくらもロープに飛んだ坂崎を風車式バックブリーカーで迎撃。互いに倒れ込み、疲れが見えますが先に立ち上がった坂崎がエルボーを連打すると、さくらも強烈な逆水平で対抗。ここにきて魂の打撃戦が繰り広げられます。

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しかし坂崎のローリングエルボーを食らったさくらえみがいきなり高笑い。笑いながらチョップを放っていくさくらえみ。怖い!闘いながら狂気を表現していくさくら。チョップ連打で坂崎をひるませ、ローリングエルボーをキャッチしてからの阿吽、ラ・マヒストラルからさらに回転してのドラゴンスリーパーと”極め”にかかるさくら。これはロープに逃れられるも、すかさずダブルアームで肩の上まで坂崎を抱え上げ、回転させながら横に落とすアイスドライバー、カウント3!と思いきやなんとか足をロープにかける坂崎ユカ!粘る!

そしてゆっくりと首をかっ切ってからタイガードライバー狙いのさくら。しかしこれを着地してかわした坂崎。座った体勢のさくらにスライディングラリアットからラ・マヒストラル的に丸め込んでカウント3!坂崎ユカ決勝進出!驚きとも安堵とも、なんとも言えない表情を見せる坂崎ユカ。しかし、そこはさくらえみ。おとなしく祝福などするわけもありませんでした。

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レフェリーが勝ち名乗りをあげさせようとするところをセコンドの二人とともに襲撃。倒れる坂崎を蹴りまくってボコボコにしようとします。しかしそこに入ってきたのが実況席の志田光。早々に退散したさくらですが、志田との対立構造を作って去っていくのはさすが。意味深な笑みを浮かべて帰っていきました。

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グラウンド、場外戦、打撃戦、ラストの大技構成と、プロレスの要素がギュッと詰まったような試合。坂崎ユカが試合には勝ちましたが、さくらえみも自分のキャラクターを存分にアピールし、チャンピオンの志田光と視察線を繰り広げる場面を演出してみせる、さすがの「凄玉」っぷりを見せつけて帰っていきました。

 

決勝進出を決めた坂崎ですが、アジャ、水波どちらが勝利して上がってきてもかなりの体重差がある試合になることは必須。苦戦が予想されますが、今回さくらを持ち上げて回す場面もあったように密かにパワーがあることも見せてくれました。1回戦のように「エンジョイガール」を見せるというよりは、素の坂崎ユカでシリアスな攻防に勝利したという印象。今回はさくらえみが坂崎ユカの余裕を奪い、素顔をさらけださせた試合だったように思います。坂崎の秘めたパワーと執念、さくらのテクニックと試合を支配する力、両者が噛み合った、面白い試合でした。堪能しました・・・。

   

第二試合 アジャコングVS水波綾

1回戦は伊藤麻希に翻弄される場面がありながらしっかり力の差を見せて勝利した水波綾と、こちらも門倉凛をしっかり降したアジャコングの対決。こちらは第1試合と違い、事前に予想された通りのがっぷり四つ。力と力の勝負になりました。

ロックアップでの押し合い、タックル合戦、水波がアジャをなぎ倒してコーナーのアジャにチョップを連打するも、得意の綱引きパフォーマンスはビンタで阻止したアジャ。ダブルチョップで水波をなぎ倒し、得意の空手アピールするもこれは水波が阻止。一進一退の攻防が続きます。

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水波のボディスラムはアジャが返すも、エルボーは水波が避ける。そこからギロチンドロップ連発、アジャの蹴りをキャッチして足を極める。徐々に水波の攻め手が増えていきます。レッグロックをしながら足へのエルボー。アジャの右足に徐々にターゲットを絞っていきます。アジャも未だに強さを保っているとはいえさすがに全女時代よりは動きは重くなっており、足へのダメージで余計に機動力を奪われていきます。

 

水波がアジャの右足を蹴りまくってさらに動きを止め、アジャはロープワークもできなくなる状態に。そんな状態のアジャでしたが、ろーぷにもたれたアジャに突っ込んできた水波をかわし、場外戦に持ち込むと形勢は一気に逆転。水波を本部席に叩きつけ、鉄柱にぶつけたアジャ。一斗缶はレフェリーに止められますが、横抱きのバックドロップ二連発。裏拳はブロックされますが、攻められた右足の蹴りで水波をなぎ倒していく。

しかし、ここを狙っていたか、水波がアジャのケリをキャッチしてドラゴンスクリュー!そこからすかさず1回戦で伊藤麻希を葬った肩固めへ。締め上げる!アジャの腕がだらりと下る!レフェリーチェックが入るもアジャ、なんとかロープへ。

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なんとか逃れたアジャですが、立ち上がる姿も弱々しい。ここぞとばかりにラリアットを連発する水波、しかし5発、10発放つも倒れないアジャ。しまいにラリアットの打ち合いになり、打ち勝ってなぎ倒したのはアジャ。カウント2!

そこからトップロープからのエルボーを狙うアジャでしたが、水波すかさずこれを叩き落としてスピアー!トップロープからのギロチンと攻め込む!しかしカウント2!

とどめ・・・とアジャを引き起こした水波にアジャついに裏拳一閃!しかしアジャもすぐにフォールに行けずになんとか押さえるもカウント2。両者力をなんとか振り絞って寝ながらもつかみ合う状態に。しかしここで再びアジャが水波を場外戦に誘い込みます。

 

そしてここが勝負のポイントでした。一斗缶を持ち出し、解説席の志田光に持たせ、そこに水波を叩きつけたアジャ。頭脳戦で水波を痛めつけてカウントが進む中リングに向かいます。しかしなんとか起き上がり、走り出した水波。エプロンに登ろうとするアジャに向け、コーナーに登ってからのギロチンドロップ!エプロンから転げ落ちるアジャ、リングに戻る水波、カウント10が数えられ、水波綾がリングアウトでアジャコングから勝利を飾りました。

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水波綾がアジャコングと真っ向からぶつかり合っての勝利を挙げました。最後こそリングアウトという技アリの勝利ではありましたが、それまでの闘いは真っ向勝負。逃げることなくアジャを倒しに行ったことが功を奏しました。

一方のアジャは、水波の足攻めから動きが鈍ってしまったのが敗因かと思います。その強さは健在とはいえ、もう50歳のアジャ。32歳の水波のパワー、スタミナに押される場面も見られました。それでもアレだけの試合をする凄さは見せましたが、AEWの場外カウント10ルールにも見放された形。この試合に限っては「押されている」印象を与えてしまったことは確か。それだけ水波が強さを見せたとも言えます。力強い、清々しい試合でした。

   

まとめ

第1試合にあらゆる駆け引きが合ったとしたら第二試合は清々しいぶつかりあい。女子プロレスの「幅」を見せてくれた日本ブロック準決勝。

決勝は坂崎ユカと水波綾の対決。キャリア、体格では差がありますが、坂崎ユカも東京女子プロレス代表として期するものがあるはず。勝てばおそらくアメリカでのトーナメント決勝戦。大きなAEWの「アメリカンドリーム」を掴むチャンス。配信は日本時間で3月1日の午前9時。なんか謎アプリでの配信ですが、これから根性で登録して見ようと思います。ガンバレ!俺!