いよいよ開始!AEW女子王座挑戦者決定トーナメント!
というわけであと数時間、2月16日、朝9時からAEWのYOUTUBEチャンネルで現在志田光が持っているAEW女子王座の次期挑戦者決定トーナメント日本ブロックが配信されます。実況はDDT系団体、新日本プロレス、スターダムの実況でおなじみの村田晴郎アナ、解説は現王者の志田光となってます。FITE.TVでのAEW中継と違い、日本のプロレス番組の感覚で見れるはず。
After the Mon, Feb 15 premiere of the AEW women's eliminator tournament Japan bracket.
— All Elite Wrestling (@AEW) 2021年2月14日
The next day - Tue, Feb 16th at 9am EST we will have a special Japanese commentary version w/ @MTHaruo & AEW women's world champion @shidahikaru calling the action! ➡️ https://t.co/lBSV4sbfpB pic.twitter.com/1BBH9KI8FW
ちなみに配信は↑リンクから。
そして、このトーナメント。アメリカブロック、日本ブロックに分かれていて、参戦選手の紹介VTRも用意されています。ここから見ても、AEWがこのトーナメントに力を入れていることがわかります。
ちなみにアメリカブロックには元チャンピオンの里歩、ナイラ・ローズらも参加。この顔ぶれの勝者と日本ブロックの勝者が決勝戦を行い、その勝者が現チャンピオンの志田光と対戦。それだけ日本の女子プロレスラーがAEWから高い評価を受けている、というのがわかります。
というわけで、これから簡単に日本ブロックの参加選手を紹介&勝敗予想していきたいと思いますのでお付き合いください。
日本ブロック選手紹介&勝敗予想
坂崎ユカVS駿河メイ
東京女子プロレスのエース、AEW参戦経験もある坂崎ユカと、プロレスリング我闘雲舞&チョコレートプロレスのエース駿河メイの対戦。互いに動きが早く、跳ぶスタイルを得意としている同士なので噛み合う好勝負が期待出来ると思います。
東京女子プロレスのエース・坂崎ユカ
坂崎ユカは2013年デビュー。東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王座を2回戴冠、AEW参戦経験もあり、このトーナメントの優勝候補の一人と言えるでしょう。飛び技を得意としつつもパワーもあり、レスラーとして充実している時期。先日辰巳リカに敗れてタイトルは失いましたが実力は確かです。
我闘雲舞&チョコプロの未来。駿河メイ
そして駿河メイ。2018年デビューの21歳ですが、その明るいファイトスタイルとバネ、そしてさくらえみの教えを受け、今最も注目されるべきプロレスラーの一人といえるでしょう。我闘雲舞の新プロジェクト「チョコレートプロレス」が立ち上がってからは他の団体が自粛している中でもコンスタントに試合をこなしており、着実に力をつけていっている印象。
まだデビュー3年目ではありますが、志田光、花月、世志琥らそうそうたるメンバーとシングルマッチを行っており、しかもしっかり自分のスタイルを貫いているのが凄いところ。末恐ろしい、というか今でも凄いのが駿河メイ。はっきりと「世界に見つかる」可能性のある選手です。
勝敗予想:勝者は坂崎ユカ!
勝敗予想ですが、空気を作り出せるのは駿河メイだし、ある程度試合を支配できるかと思いますが、魔法少女スプラッシュ、450スプラッシュと決め技を豊富に持っている坂崎に軍配が上がると予想します。どちらにしろ、楽しく凄い試合が見れると期待しています!
朱崇花VSさくらえみ
日本初の「ジェンダーレスレスラー」朱崇花と、プロレスリング我闘雲舞の総帥、ネットに特化した団体「チョコレートプロレス」を初めたプロレスの革命家、さくらえみの対戦。現在ZERO-1、ガンバレ☆プロレスと男子団体に参戦し、男子選手との対戦が多い22歳の朱崇花、IWA JAPANでデビュー、AEW参戦経験もある大ベテラン、44歳のさくらえみ。はっきり対極をいく同士。興味深い対戦となりました。
男女を飛び越えるジェンダーレスレスラー・朱崇花
2015年、女子団体のプロレスリングWAVEでデビューした朱崇花。しかしWAVEに在籍しながらZERO1に参戦していくなど男子との戦いも積極的にしてきました。火祭りでは火野裕士とのシングルも。
WAVEを脱退してからは様々な団体に参戦。そして現在はZERO1とガンバレ☆プロレスを中心に戦っています。その身体能力、体のバネとスピードは男子のベルトを獲ってもおかしくないレベル。プロレス頭もよく、バランスのとれた「魅せる」レスラーです。
女子プロレスラー「もうひとりのレジェンド」さくらえみ
さくらえみのデビューは1995年。IWA JAPANでした。その後FMW入団、フリーになってからは我闘姑娘、アイスリボン、プロレスリング我闘雲舞と団体を旗揚げしていき、たくさんの選手を育ててきました。特にAEW参戦中の里歩、志田光を育てたことでも知られています。
女子プロレスの歴史というと、全日本女子プロレスからスターダム、マーベラスに連なる「全女」史をメインに語られがちですが、さくらえみが作ってきた我闘姑娘、アイスリボンからなる歴史も確実に存在しているわけで、その延長線上に現在のAEW女子が連なっている。AEW女子において重要なピースとなっているのがさくらえみです。
そして選手としてもAEW女子王座に挑戦経験もあり(VS里歩)ベテランならではの頭脳プレイで若手としっかりわたりあい、いいとこを持っていく嗅覚と執念が凄い。勝利を掴み取るためならなんでもやる。そんな泥臭さを持ち合わせたベテラン。ある意味最強なのかもしれません。
勝敗予想:勝者は朱崇花!
さくらえみが食い下がるも、ここはさすがに若さとパワーとスピードで朱崇花が押し切ると予想します。しかしさくらがどのような手を使っても勝ちに行く姿はかなり見ごたえがあると思います。これも楽しみな一戦。
水波綾VS伊藤麻希
「アニキ」の愛称でおなじみ、力強く「漢らしい」ファイトで人気の水波綾と「世界一可愛いのは伊藤ちゃん」でおなじみの伊藤麻希のシングルマッチ。身体能力、経験ともに勝る水波綾に対して、伊藤麻希が気合でどこまで食い下がれるか。伊藤にとって「試練」のシングルマッチになりそうです。
みんなのアニキ、水波綾
水波綾は2004年、GAEA JAPANでデビュー、その後2007年にセンダイガールズプロレスリングで再デビューし、その後プロレスリングWAVEへ移籍。2019年に退団してからはフリーとしてSEAdLINNNG、Mervelousなどに参戦。そのパワフルなファイト、愛される人の良さ、ちょっと天然なところもあいまって「アニキ」の愛称で親しまれています。
そのスタイルは力いっぱいぶつかっていくパワーファイト。現AEW王者志田とも激戦の上引き分けています。ラフファイトもこなす器用さもあり、死角の見当たらない実力者と言えるでしょう。
「闘うクビドル」から抜け出せるか。女子プロレスラー伊藤麻希
そして一方の伊藤麻希。博多のアイドルグループ「LinQ」でアイドル活動をしていましたが、DDT参戦からプロレスラーへの道を進み、2016年末にデビュー。いきなり「伊藤リスペクト軍団」を作って松井珠理奈に噛み付くなど、最初はその口の悪さ、弱さが目立って注目を浴びていましたが、徐々に頭角を現していき2019年には東京女子プロレスのインターナショナル・プリンセス王座を獲得。ただ噛み付くだけの存在から徐々にプロレスラ伊藤麻希として存在感を示すようになってきました。そして海外遠征を何度か経験し、Twitterでも英語で発信をしていることもあって海外での人気も強く、今回のトーナメントでどれだけ爪痕を残せるかも注目です。
伊藤リスペクト軍団バックステージコメント
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) 2018年5月19日
「いくらプロレスが伊藤の事を振り向かなくても伊藤は絶対に振り向かせてみせるから。伊藤がプロレスで一番の女になるから、今は二番目で愛人のような関係かもしれないけど、必ず夫婦のような関係になるから」
瑞希選手はすごいなあ。#tjpw#DDTUNIVERSE pic.twitter.com/nlteaoKLIq
勝敗予想:勝者は伊藤麻希!
この伊藤麻希エントリの多さからわかるように私自身伊藤麻希推しなので、理屈じゃない部分で伊藤麻希勝利を予想します。レスラーとしての実力はハッキリ言って全てにおいて水波綾が上ですし、自分がフラットに見たら水波勝利を予想すると思いますが、ここ一番で何かをやってくれるはず。そういう期待感が伊藤麻希にはあります。そこに全てベットして伊藤麻希勝利を予想!なんでかって~?それは、世界一かわいいから!そういうことです!
アジャコングVS門倉凛
もう誰にも説明はいらないレジェンド。驚異の強さを今も維持しているアジャコングにマーベラスの若手トップと言っていい存在の門倉凛が挑むこの試合。やはりこのトーナメント優勝候補のアジャ・コング。誰がアジャを倒せるかがこのトーナメントのテーマでもあるでしょう。マーベラスから唯一出場の門倉凛。「長与イズム」をアメリカに届けることが出来るか。大物食い、あると思います。
マーベラスの未来・門倉凛
2016年、長与千種率いるマーベラスでデビューした門倉凛。2019年には膝の内側靭帯の手術を行い1年以上欠場しますが、その後は着々と実力をつけ、Sareee、朱里らともシングルマッチを行って健闘。基本技をベースにしっかりと試合を作っていくタイプで、長与千種に育てられたどこか懐かしい全女スタイルを受け継ぐ選手。それだけに今回のアジャ・コング戦では真っ向からぶつかっていくでしょう。そのうえで大きな壁を破れるか。見る側が感情移入しやすい、応援できる選手です。
レジェンド・オブ・レジェンド。アジャコング
1986年、全日本女子プロレスでデビューしたアジャコング。現在50歳になりますが、未だに第一線で活躍しているのが凄いところ。その強さは健在で、未だに若手選手の高い壁として立ちはだかっています。強さも知名度も抜群なアジャがAEWのベルトを奪いにいく。明らかにこのトーナメントの主役といっていいでしょう。
勝敗予想:勝者はアジャコング!
門倉凛も強いですし、勝って欲しいところではありますが、ここはさすがにアジャが貫禄を見せて勝利すると予想します。50歳を迎えてますます盛んなアジャコング。誰がアジャを止めるのか。ストップ・ザ・アジャがこのトーナメントのテーマになるでしょう。
まとめ
というわけで、あと3時間ほどで開始するAEW女子王座挑戦者決定トーナメント。日本の女子レスラーはすでにWWEでもASUKA、紫雷イオ、宝城カイリが活躍していますが、それに比べてAEWの志田光、里歩らはあまり顧みられなかったのもまた事実。ここで一気に日本の女子プロレスを取り込んでいこうというAEW、このチャンスに誰が乗っかれるのか。期待を込めてこのトーナメントを見ていこうと思います。誰が世界に見つかるか。楽しみです!