男マンの日記

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不要不急のハードヒット!5・2新木場大会観戦記。LIDET対抗戦開戦!

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ブログで表明した佐藤光留の決意!これぞ感染対策!

5月2日、ハードヒット新木場大会を観戦してきました。緊急事態宣言下、首都圏のプロレス興行も中止、無観客試合が続出する中で「中止したら車売らなきゃいけない」と冗談めかしたツイートをしていた佐藤光留ですが、興行結構に伴ってブログ更新、決意の程を表明していました。

ameblo.jp

5月2日に新木場1stRINGで行うハードヒット&川村15.5周年大会は、有観客興行として開催します。

 

ただし、過去に類を見ないレベルで感染防止対策を徹底します。

 

まず座席数ですが、もともと用意された半分の席数で行う予定でしたが、さらに減らします。まだ販売されていない席、そして当日まで売れなかった席は椅子を撤収し、間隔をより広げます。昼のハードヒットはもちろん、あまり売れ行きの良くなかった夜の川村15.5周年なんて過去最高の広々具合になる予定です。1LDKのマンションと見間違う観戦スタイルをお楽しみください。

 

そして空気の入れ替えは最大量のまま大会を進行します。新木場1stRINGの西側にあるシャッターを常時開放。東京湾の潮風を存分に感じながらの観戦になります。人によっては夜は冷える可能性がありますので、防寒の用意をしておいてください。

 

グッズ販売などは一切やりません。選手としてはグッズ販売の有無は死活問題ですが、そもそもコロナで死活問題だ。この恨みは全て対戦相手と川村にぶつけて欲しいし、ネット通販などは今まで以上に積極利用していただきたい。

 

今まで通り、入場時は検温と消毒を行います。声援禁止。声を上げたお客様はご退場とさせていただきます。「神輿やないねんから」はご遠慮ください。

と、ギリギリまでの感染対策を表明。そして、最後に決意表明として

政治家に文句も言わないし、やたら「補償がー」とかも言わない。水棲生物が陸に上がる時、誰かが足を掴んで水の中に引きずり込めば進化の歴史は無かったハズだ。我々が今、やらなければいけない事。それは今の状況下で最大限の警戒を行い生きる道を模索する事だ。

この熱いメッセージ。興行を行う者の矜持を感じました。何が何でも生き残る、という執念と、観客に協力してもらうからにはそれ以上の物を見せる、という気合。熱が匂い立ってくる文章。自分も速攻で原宿のパイルドライバーにチケットを買いに行きました。チケットを直接売ってくれた佐藤光留選手、大変ですね、と声をかけると「いやいや全然」と頼もしい言葉。改めて惚れ直す男らしさ。心で泣きました。

   

異種格闘技戦の迫力!渡慶次幸平VS阿部諦道は衝撃の結末!

というわけで当日。聞いてたとはいえず~っとシャッター全開の新木場はなかなかに新鮮な光景でした。

そしてこの日、個人的に最も注目してたのはラウェイファイター渡慶次幸平とハードヒット常連の阿部諦道(っていうか阿部史典)の試合。このあいだ「迷子になった拳」を見たばっかりだったので余計に渡慶次の生き様に感情移入してしまい、ハードヒットイチのトンパチファイター阿部との試合はどうなるんだろう?とワクワクしながら見ていました。両者入場時から漂う緊迫感。渡慶次はミャンマーの国旗を背負っての入場。並々ならぬ決意を感じました。一方阿部も「格闘探偵」Tシャツ&赤タオル、という正装。一気に格闘技戦感が漂います。

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試合開始直後はローキック中心の探り合い。さすがにキックボクサーの渡慶次、ヒットするごとに重そうな音がバシン!と会場に響きます。

しかし、負けじと阿部も顔への掌底を入れていき、そこからのローで応戦。互いに距離を測り合いながらの静かな、かつ緊張感のある立ち上がり。期待感高まります。

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しかし組み付いて足をかけ、テイクダウンを狙った阿部、そこを潰して上になった渡慶次がグラウンドで頭突きを連打してしまい一旦ストップ。イエローカードをもらってしまいます。リアルに聞こえた「ゴツン、ガツン」という音が生々しい闘いを感じさせました。ここで一旦中断。会場が不穏な空気に支配されます

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しかしここから一気に試合は荒れ模様に。試合再開後、渡慶次が左フックでダウンを奪うも、立ち上がった阿部がコーナーに詰めた後、お返しに頭突きをしてしまいイエローカード、再び再開後には頭突き合戦になってしまい両陣営が入り乱れてノーコンテスト!選手間の罵声も飛び交い、会場も騒然。今日一番の「問題作」となりました。

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揉み合いが済んだ後は互いに握手。そして互いにマイクで互いの健闘を讃えて試合は終わっていきました。阿部のマイク「話を整理するならば、渡慶次さんにハードヒットルールではちょっと窮屈過ぎたかもしれません。」は確かに!と思わされたし、期待感を保ったまま試合が終わってしまったので、今度は例えば「ハードヒット異種格闘技戦ルール」でなんでもありにするとか、完全プロレスルールにするとかでまたこの闘いを見てみたいところです。

こういう「互いに寄らば斬る」的な緊張感を味わえたのは久しぶり。「ノーコンテストだから作品として成立してないじゃん」という向きもあるとは思いますが、自分はワクワクして楽しかったし、又見たい、と思わせただけで立派な作品だと思ってます。

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そして、ノーコンテストのあとに映画「迷子になった拳」の宣伝、そして、自らのファイトマネーを現在紛争中のミャンマーに寄付することを宣言した渡慶次。ノーコンテストながらも会場が拍手に包まれて終了しました。この、緊迫感と不思議なハッピーエンド感はこの二人の人間性からのものでしょう。闘いとしても分厚さを見ることの出来たこの試合。心のベストバウトになりました。

また、改めて「異種格闘技戦」というか、ある競技に他競技から参戦してくる選手は参戦先のルールを守らないといけないわけですが、それが本当に面白いのか?それがその選手の本領を生かすことなのか?というのは考えさせられました。ラウェイの選手をキックボクシングの大会に呼んで倒したらそれはキックボクシングが勝ったことになるのか?みたいな。本当にそれは闘いなのか?みたいな。スポーツと格闘技、今回はその狭間のなにかを魅せられたような気がします。

 

ちなみに「迷子になった拳」私も見ましたのでレビュー貼っておきます。 面白かった!コクとクセのありすぎるドキュメンタリー。オススメです。

otokoman.hatenablog.com

   

佐藤光留VS川村亮渾身のメインイベント、そしてLIDETへ宣戦布告!

そして迎えたメインイベント、佐藤光留VS川村亮のシングルマッチ。緊急事態宣言下の大会、そしてLIDET UWFとの対抗戦が決まっているこの状況でメインを飾ったのはこのハードヒットの根源とも言えるカード。パンクラスの先輩後輩の二人、「佐藤光留ハードヒット」の初戦のメインカードが改めて組まれたメインイベント。興行タイトル「MY NAME IS HARD HIT」を思い起こされるカードになりました。

コスチューム姿のまま入場してきた川村、ガウン姿に身を包んできた佐藤光留、互いにメインの重責、そしてLIDETを見据えているような、張り詰めた感じがありました。

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そして握手から試合開始。しっかりと互いの手を握り合いつつも距離感と緊張感を保った握手。ゴングが響き、臨戦態勢に入ります。

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互いに蹴りの応酬から始まった試合、最初は打撃を得意とする川村がプレッシャーを欠ける展開に。前に出ていく川村。すかさずテイクダウンからバックに回ってぐらうんどの展開に持ち込んでいく光留。

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バックを取り、首を狙っていった光留に対し、しっかりとディフェンスした川村が反撃の掌底、しかしすかさず倒した光留がヒールホールドでエスケープを奪う。立ち技と寝技が入れ替わる目まぐるしい展開。ハードヒットの闘いを見せつけよう、という闘志を感じる攻防が続きます。

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最初にエスケープを奪われた川村でしたが、再度ヒールホールドでエスケープを奪われてマイナス2ポイント。一気にスタンドで反撃に出た川村がコーナーに詰めての掌底の連打でダウンを奪う。ようやく川村の持ち味が発揮され、光留マイナス1ポイント!

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その後はずっと一進一退の攻防!打撃中心に攻めていく川村、テイクダウンを奪って寝技に持っていく光留、しかしながら打ち合いもあり、これぞハードヒット、という攻防がずっと続きます。倒されてもひっくり返して上から掌底を振り下ろす川村(これでダウンも奪う!)

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互いに残り1ポイントになった状態でのシバきあい、フラフラになりながら最後の力を振り絞って闘うも時間切れのゴング!互いに大の字!渾身のファイトをメインイベントで見せてもらいました。

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本格開戦!ハードヒットVS LIDET UWF!意地を見せつけた!

そして試合後、参加選手をリング上に呼び出した佐藤光留、しかしそこに居なかったのは飯塚優。マイクを取った光留は「主催者が上がれって言ってんだ!上がってないなんとか社のやつ、出てこいよ!」とLIDET勢を呼び込みます。

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呼び込まれて入ってきたLIDET勢に向かってマイクを取った佐藤光留。LIDET勢に向けて一言ずつ、噛みしめるように言葉を発していきます。

※ハードヒット公式より引用

hardhitpro.com

タレント揃えて、その3文字を胸につけて...。俺がUWFだ、なんて顔してんじゃねえぞ。ここにいる人間はなぁ!誰も見てねえところで生き続けてきたんだよ!

名前はねえけど...。熱い夏も!寒い冬も!生き続けてきたんだよ!その俺たちに対してお前らがやっていることはどういうことか...。

川村が言ってくれるから。頼むぜ!!

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マイクを受け取った川村、こちらは言葉少なに

これがハードヒット。これ、出来る? これ!

俺らは逃げも隠れもしない。真っ正面から受け止めるからやれる?

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それを受け止めた伊藤、現在進行系のUを見て熱くなっている、俺達がやっていく以上、ハードヒットを超えないといけない、と敬意を評しつつ改めて挑戦表明。6月9日の対抗戦に向けて意気込みを語りました。

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そして視殺戦のあと、佐藤光留の「試合しないお前らがリングに上ってるのを面白く思ってない選手もいる、帰れ!」と、呼び込んでおいて帰らせる理不尽マイク。そして、改めてマイクを握った佐藤光留。改めて締めのマイク。

見てないだろうけど、プロレス・格闘技、ほかにも何でもいいよ。飯食う以外のものを不要不急って言った奴らはよく聞けよ!

お前らの耳に何が入っているか知らねえけど、全部取ってテメーの鼓膜で聞け! 

世の中にな!

人間の生き方にな!

不要も不急もねえんだよ!これがハードヒットだ!

以上、ありがとうございました!

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最後まで痺れるマイクで締めくくってくれたハードヒット新木場大会。これで幕を閉じました。色々と感染対策のために観客への要求はありましたが、それに値する大会になったと思います。最後の佐藤光留のメッセージも含め、緊急事態宣言下の大会として見てよかった大会だったように思います。