男マンの日記

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柴田勝頼リング登場!柴田勝頼VSザック・セイバーJr.エキシビジョンマッチ突然開催!

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突然のサプライズ!柴田勝頼リングへ!

10月21日の新日本プロレス日本武道館大会。休憩明けにサプライズで柴田勝頼VSザック・セイバーJrの5分グラップリングマッチが行われました。

 

まず、ザック・セイバーJrが一人で入場。アナウンスされていないカードなのでざわつく会場、そして、柴田勝頼のテーマ曲が流れるとそれが大きな拍手に変わりました。

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そしてリング上へ。そこでアナウンスがあり、5分間のグラップリング・マッチであることが告げられ、改めてコールが。この目つき!柴田勝頼!

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そしてゴング。アマレスシューズにハーフパンツ姿の二人ではありますが、柴田勝頼が試合をしている。感慨深すぎる絵面が展開されている...。

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二人、腰を落とした構えから互いの手を探り、まずバックに回った柴田。ザックも回転して逃れようとしますが、そのたびに背中に張り付いてバックキープ。ザックが四つん這いになってから回転、逆にバックを取ろうとしますが柴田も一旦離れて互いに構え直し。いきなり互いにスピード感のある攻防。

 

再びスタンドに戻ると、スライディングで猪木・アリ状態の体勢になる柴田。ザックにかわされると尻もちをついたまま近寄り、ザックが上から覆いかぶさると柴田も足を効かせてディフェンス。上半身を起こそうとする柴田の首をネックロックに取ろうとするザック、一旦形に入り、すかさずヘッドロック狙いに切り替えますが再び首を抱えたところで柴田も立ち上がりスタンドへ。

ザックの左足を抱えてタックルの形で倒すとザックもガードポジションに。柴田、ザックの首を抱え、ディフェンスしたところをサイドポジションからマウントポジションへ。ザックも足を効かせて柴田を捕まえようとしたところで立ち上がる柴田。ザックも立ち上がって距離をとったところで大きな拍手に会場が包まれます。

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ここまでで2分。ノンストップの寝技の攻防が続き、柴田、ザック、両者の動きに会場が魅了されているのが分かります。

 

再び接近する二人、手四つから頭を付けた体勢から柴田の左足をとったザック、そのまま肩にかついでからテイクダウン。すかさずザックの足を四の字に組んでいきます。そのまま後ろに倒れて足四の字をかけようとしたところ、ザックが柴田が下ろそうとした左足のつま先、かかとを両手で掴んでグイっと外側にひねってディフェンス。左足にサポーターをしている柴田は苦悶の表情を浮かべ、すかさず立ち上がったザックがレッグロックへ。柴田も回転して逃れ、立ち上がってフライングメイヤー、ザックも切り返してヘッドシサーズ。柴田も正対してからの倒立で逃れて立ち上がり、逆にザックの右足を踏んで左足を捻り上げるレッグロックへ。ザックも右足を外し、立ち上がって回転して左足も外したザック。再び二人共距離を取ります。

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会場中の手拍子が続く中再び手四つに組んだ二人。力比べは柴田が勝ちますが、その体制からザックが柴田の腕をクロスさせて巻きつけ反撃。しかし柴田も切り返して逆にザックの腕をクロスさせて首に巻きつける。ランカシャースタイルの切り返しの攻防。そしてさらに切り返し、切り返してからザックがヘッドロックで柴田の首を固めるとそのまま立ち上がった柴田。ここで残り1分!そのままロープに振ろうとしたところ(!)ザックもヘッドロックを離さず再びグラウンドへ!中腰で締め上げるザック、しかし再び立ち上がってロープに振るザック、ロープに振られたザックがヘッドロックを解いたところでバックに回った柴田がスリーパーホールド!腰を落とすザック、締め上げる柴田、湿られたままザックが立ち上がるとそのままコブラツイスト!柴田が首にかけている左手をとったザックがバックに回って逆にコブラツイスト!柴田もザックの左手を掴んでコブラツイストを防ぎ、さらに後ろに回って卍固め!雄叫びをあげたところでゴング!あっというまの5分間に拍手が鳴り止まない状態でした。

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ザックもまたやろうよ、っていう表情でしたがレフェリーに手を挙げられたろノーサイド、笑顔で帰っていきました。

 

そしてマイクを持った柴田。しばしうつむいてから話し始めます。

ザック、ありがとう。

えー、次、このリングに立つときは、コスチュームで!

以上!

 

そしてリングを降りる柴田。しかし再びリングに戻り、真ん中で後ろ受け身をとってネックスプリングで立ち上がるとリングを降り、去っていきました。

5分間の試合時間の中で、前半2分はいわゆる「プロレス技」の出てこない手足の取り合い&ポジション取りの攻防、次の2分は足四の字、ロープワークも入ったプロレスの攻防、最後の1分はコブラツイスト~卍固めの切り返しの攻防、と5分の中でプロレスのエッセンスをこれでもか、と詰め込まれた素晴らしい試合でした。

 

ちなみにこちらのKAMINOGEに柴田勝頼インタビューが載ってます。オカダ戦後の顛末、復帰への思いなどが語られています。ファン必見。脳みそを手で触ってみた感触とか書いてあってなかなかに生々しいです。

 

後日東スポに掲載された柴田勝頼インタビュー。改めて復帰について語っています。

www.tokyo-sports.co.jp

一つひとつ段階を踏んで生きているので、一年一年、どんどんリングが近づいてきていますね。とにかく目標がないと本当に自分で自分の存在が分からなくなるから、常にそこに置いてます。ケガした時にオカダが言ってたけど、プロレスラーは超人ですから

3歩進んで2歩下がる。時には3歩進んで4歩も5歩も下がっちゃってるような毎日です。ただそこで諦めたくないっていうか。これしかできないんで。俺は諦めるつもりはない。じゃなかったらこの仕事してないんでね

と、すぐに復帰とかいう話ではなく、まだまだ色んなハードルがありそうではありますが、柴田が諦めないのであれば見てるこちらも諦めないで、決してせかさず待ち続けようと思います。とにかく一筋の希望を見せてくれた柴田勝頼。

そして、この5分間を見て思ったのは、ザック・セイバーJrの相手として柴田は素晴らしくかった、ということ。柴田がもし今もコンスタントに試合していたら、ザックの価値が周知されるのももう少し早かったような気がする、それくらいの噛み合いっぷりでした。柴田の希望とザックの凄さが改めてわかる、凄い試合でした。いや、凄かった!

柴田勝頼選手、観客として待ってます!