今週発売の週刊プロレス、10月1日、ガンバレ☆プロレス新宿FACE大会に向け、現チャンピオン木高イサミに挑戦する今成夢人のインタビューが掲載されていたのですが、そこでなんと!今成夢人が9月末日付でサイバーファイトを退社することを表明していました。
今成夢人サイバーファイト退社!#ganpro #ddtpro #週刊プロレス https://t.co/mzYexYCDyF pic.twitter.com/cbzhi6xnNc
— 男マン (@otokoman) 2023年9月27日
インタビュー内容を読んだところ、サイバーファイトの社員、映像班としての立場ではなく、フリーでの映像制作をしたくなったゆえの退社ということ、プロレスラーとしてはガンバレ☆プロレス所属であることは変わらない、ということを語っていました。
その萌芽というか、今成夢人が撮りたいものとプロレスの「煽りV」として求められるものの乖離があるんだろうな、というのを表面に感じたのは先日のガンバレ☆プロレス大田区体育館大会。このときのカードは今成夢人VSエル・リンダマン。ただ試合をするだけでは実績的に勝るリンダマンの勝利で試合は終わり、話題性だけで終わっていたところ。しかしそこで今成が試みたのは試合前に徹底的にリンダマンと会話すること。それが異例の前・後編に分かれたインタビュー映像。試合の煽りは煽りとしてYOUTUBEに上がっているこの映像は今成夢人の生き様、エル・リンダマンの生き様が写っていると言っても濃厚なものでした。
このVの中で、今成が心情を吐露する場面がありました。
一貫して、あのー人間を撮りたいとは思っていたんです。
ボクのVTRが逆に団体にとって煙たがられることもいっぱいあって、長いよと。でも俺は二人を取材してこういう共通点とか...。何か
団体が紡ごうとしているストーリーより、俺が取材して俺が受け取った感情のほうが面白いよ!
と思う瞬間がいっぱいあったんですよ!
まあ、これが直接のきっかけ化はわかりませんが、煽りV自体が興行の「主」にならない以上、表現に限界があるのは確か。また、先日のDDT大田区体育館大会ではそもそもモニターが設置されず、煽りVが一つもなかったのもどこか影響したんだろうか。色々と考えてしまいました。
中嶋勝彦がプロレスリング・ノアを退団したニュースが流れ、その次の日に集プロに普通にインタビューの中で「サイバーファイト退社」が発表された今成夢人。プロレスラーとしてのバリュー、「プロレスラーとしての移籍ではない」という判断からニュースとしては扱わなかったんでしょうが、個人的には中嶋勝彦のニュースより今成夢人退社のほうがショックというか、大きなニュースのように感じました。
ちなみに中嶋勝彦について自分はこう思ってます。海外挑戦はあんまり腑に落ちないというか。普通に条件面で決裂しただけのような気もするんですが...。
この記事で解せないのは、WWEはリストラ真っ最中だし、AEWなどは所属したままの参戦も可能そうなこと。退団してアメリカ挑戦は東スポの推測。
— 男マン (@otokoman) 2023年9月26日
【ノア】中嶋勝彦が退団…米マット挑戦か 武田取締役は決断に理解「何度も引き留めはしました」|東スポWEB https://t.co/dnBs7SSAfl #noah_ghc…
そしてインタビューですが、サイバーファイトを退社してからの第一戦となるのが10・1ガンバレ☆プロレス新宿FACE大会。スピリット・オブ・ガンバレ選手権試合、チャンピオン木髙イサミvsチャレンジャー今成夢人。
大田区体育館大会でベルトを奪取、それ以来「ガンプロへの通行手形」と語るイサミに対して明確にNOを突きつける今成夢人。ベルトを持っている以上「物語を作る」義務がある。過剰なまでの物語を紡ぐことで団体を引っ張っていく、渦を作っていく、自分自身の「第二章」を描くという意気込みを熱く語っています。そして他にも冨永真一郎のタイトルマッチを見て会社員として働きながらリングで闘うことへの矜持をを感じたり、GLEAT両国大会に有給休暇を取って参戦した、などのエピソードも。この集プロ今成夢人インタビュー、改めて必見です。
今成が映り込み、一旦会社員に区切りをつける決心をしたGLEAT両国表紙の週プロ。運命を変えた!
そしてこの試合のビジュアルも、イサミと今成が正面を向いている背景におそらく会社での今成のデスクが映されているもの。これは明らかに今成へのサイバーファイト社員からの壮行試合という意味が込められているはず。
これは日々生きていく中で痛切に感じることですが、人は物語がないと生きていけない。イサミ選手のいたユニオンプロレスと映像班の事務所が一緒だったいう小さな物語を拾ってくれるガンプロはいい団体だなと思います。この汚い机で闘ってきたことも10月1日は背中を押してくれると思っています#GanPro pic.twitter.com/uOIna7b40d
— 今成夢人Yumehito Imanari (@yumehitoimanari) 2023年9月27日
シングルのタイトルマッチに今成夢人第二章のはじまり、というテーマのあるこの日のタイトルマッチ。果たしてプロレスラー今成夢人がどんな闘いを見せるのか、煽りVはあるのか、自分は「今成夢人」という人間を、何を見ているのかを見るためにも新宿FACEに行く予定です。
ちなみにガンバレ☆プロレス新宿FACE大会は開場11:20、開始12:00
カードは以下のようになってます。
○メインイベント~スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>木髙イサミvs今成夢人<挑戦者>
※第5代王者3度目の防衛戦○スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合
<王者組>勝村周一朗&和田拓也vs佐藤光留&前口太尊<挑戦者組>
※第2代王者組2度目の防衛戦。○敗者髪切りタッグマッチ 時間無制限一本勝負
大家健&翔太vs土肥こうじ&羆嵐
※直接敗れた選手1名が髪を切られます○ガンジョ×TJPWスペシャルタッグマッチ
上福ゆき&YuuRIvs鈴芽&長谷川美子○ガンプロ名物ミックスト6人タッグマッチ
石井慧介&中村宗達&HARUKAZEvs高尾蒼馬&冨永真一郎&小林香萌○スペシャルシングルマッチ
リアラvsSAKI
勝村周一朗&和田拓也のGROUNDABSOLUTEと佐藤光留&前口大尊の変態パンチドランカーズは二度目の対戦。以前は佐藤&前口がチャンピオンでしたが今回は立場が逆。またバチバチの格闘技プロレスが見れると思うとワクワクしてきます。
そして敗者髪切りタッグマッチ。一人だけ髪を切る珍しい形式ですが、とりあえず4人の中で一番髪が長いのが大家健なのが気になります。正直羆嵐とかに髪切られても別にあんまり変わんない気もしますし...。
他にはかみ~ゆ&鈴芽出場の女子タッグマッチや小林香萌出場のミックスド6人タッグマッチ、リアラには試練のSAKIとのシングルマッチと純粋に楽しめそうなカードが並んでます。
とりあえず今成夢人が人生の第二章をどのようにスタートを切るか、タイトルマッチ、髪切りからどんなドラマが生まれてくるか。今後の東京女子プロレスとの関係性など色々と気になるガンバレ☆プロレス新宿FACE大会。ほんとうに色々と楽しみです!