7月30日、ガンバレ☆プロレス王子大会
この日はなんといっても大家健VS藤田ミノルの一騎打ち。
去年の王子で藤田ミノルが大家健と組み、炎上軍に勝利した後のマイクで自らの離婚を告白、大家との対決を表明してからもう一年、いよいよ二人の一騎打ちが実現しました。「トモダチ軍」を結成していた藤田ミノルですが、前回の興行で解散状態。一人になった藤田が大家への決着戦を要求したことで実現したこの一騎打ち。それぞれの入場曲でリングイン、対峙する時点でちょっと空気が変わったように見えました。
試合はまず互いに睨み合いからスタートし、ロックアップ。これが力のこもったロックアップで、互いに押し合いが2分ほど。互いの力を確かめ合い、会話するようなロックアップ。ここからまずエモいというか、総決算を感じさせるような闘い。そこからは藤田ミノルのペース。場外戦で大家の額を叩き割り、逆襲されて藤田も流血。スピアー狙いの大家をヒザで迎撃、SAYONARA(ツームストンパイルドライバー)、首四の字などで畳み掛けるも大家は返し、殴り合いに。互いに殴りあい、倒れながらも立ち上がった大家がドラゴンスープレックス連発からの炎のスピアーで3カウント!
とにかく際立ったのが藤田ミノルの上手さ、藤田と大家健との相性の良さでした。ラフさ、ズルさで試合を組み立てていく藤田、そこに乗せられつつも気合で一点突破する大家。二人の異なる個性が噛み合って観客に伝わるプロレスになっていく。その名勝負を見せてくれた。そしてやはり、一年間の溜めがあり、互いの気持ちをぶつけ続けた総決算だからこそのこの試合でした。いや、ぐっときました。
そして試合後のマイクでも。(DDTプロレス公式サイトより)
「健さん・・・。今までいろいろ健さんには同じ目に遭ってもらおうと思って、プロレスで地獄のような目に遭ってもらおうと思って、1年間やってきた。本気で!でも、それは叶わなかった・・・。」
「俺が、異物としてガンバレ☆プロレスに入り込んで、ガンバレ☆プロレスの中で毒を蔓延させてやろうと思ったら・・・。ガンバレ☆プロレスって意外と抵抗力が強いんだな。」
「排除されたのは俺のほうだ。おめーずっと言ってたよな!プロレスで俺を救ってくれるって。そんなことさせてたまるかって、ずっと思ってた。」
「でもな、俺はずっと前から救われていたんだ、プロレスに! ガンバレ☆プロレスに! 大家健に! 俺は救われてきてたんだよ、ずっと。とっくの昔によ」
そして大家への感謝を表明し、抱き合う二人。ハッピーエンドで迎えた大家と藤田のストーリー。しかし後楽園ホール大会前に決着してしまったことで、今後はどうするのか。後楽園ホールに向けての隠し玉はあるのか、という不安も出てきました。集会時にシバター乱入してましたが、それで後楽園を埋められるのか。最後も「後楽園、埋めるぞー」で締めくくったこの興行。極上の最終回でありつつ、未来を見据えた興行でした。まだまだガンバレ☆プロレスは続く・・・。
7月31日「シン・ゴジラ」
そして次の日の朝、新宿でシン・ゴジラ鑑賞。なぜ新宿で見たかというと、IMAXだったから。その甲斐あってか、かなりの大迫力音響で鑑賞できました。
感想としてはシンプルに面白かった!「人類がいかにゴジラを倒すか」というシンプルなストーリーながら、そこにつぎ込まれた情報量の多さにただただ圧倒され、そして爆破シーン、ゴジラの破壊シーンの迫力に圧倒されました。
まだ公開して間もないのでストーリーには触れませんが、「庵野秀明らしさ」の塊でありながら、しっかりメジャーなエンターテイメントになっている映画でした。面白かった。
怪獣映画というよりは災害映画。災害にどう対処するのか、という人々の闘いの映画でした。会議エンターテイメント、とも言うべきか。政治家とか官僚って大変そうだな~、と思わせる作品でした。
7月31日「デリシャカス2016・東京女子プロレスDAY」
そして週末の締めくくりはデリシャカス2016。このイベントはTBSのグルメイベント(うろおぼえ)ですが、DDTグループの団体が日替わりで試合をしていました。DNA、BASARA、本隊、そして週末は東京女子プロレス。
試合自体は4試合。ざっくりと思ったことを描いていくと
・筋肉アイドル才木玲佳は欠場で残念。しかしコスチューム姿で欠場挨拶したり、ずっとリングサイドで試合見てたり、セコンド業務手伝ったりと頑張っていました。次は試合を見たいところです。焦らず治してください!
・やはりセミ、メインくらいは安定感があって安心して観ていられますが、前半の試合のレベルの底上げが課題のような気がします。特に前半は、当たりの弱さが気になる場面が幾つかあったような。
・KANNAがちょっと痩せていて少し不安に。最近目立たないKANNAですが、ここは意地を見せてまたトップを狙って欲しいところです。
全体的には盛り上がり、「いきなりステーキ」の一万円券が商品になることもあって選手たちのそこに向けての頑張り、ストーリー作りもあり、パッケージとしてはバラエティの富んだ面白さを発揮していました。他の女子団体と絡まない方針の東京女子ですが、そろそろ上の選手は外に出るか、DDT本戦で男子選手とバンバン闘うなどしてもいいのでは?と思いました。ここらで大社長に逆らって自己主張する選手が出てきたり、他団体を見始める選手が出てきたら東京女子も次のステージに行けるような気がします。東京女子自体がそろそろ殻を破ってもいい時期なんじゃないか。そんなことを感じた赤坂サカスでした。
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