男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

新宿FACE超満員!高梨将弘20周年記念興行は生きざま興行!

9月19日、新宿FACEで高梨将弘20周年興行があったので行ってきました。以前、DDT終わりのたかところでクリス。ブルックスと高梨将弘二人で飲んでいるところに出くわし、高梨選手本人からこの興行があることを聞き、これは行かないと!と思った次第です。ちょっと間が空いてしまったこともあり簡易モードで更新します。ツイート中心で。

 

ちょっと会社を出るのが遅れてしまい、FACEに着いたときにはバラモン兄弟がボーリングしてました。というわけでちゃんと見れたのは第二試合の赤井沙希VSDJニラのシングルマッチ。

もう大分記憶が薄れかけていますが、ブリーフ姿の男性がピラミッド作ったり、全員死んだり、生き返ったりしてました。なんというかワンダーランドというか夢見てるみたいと言うか。でもDJニラの延髄斬りと見せかけての膝裏蹴りとロケットパ~ンチを見れたので元は取れたはず。そして、何より終始戸惑い、怒り、困り、それでも上品な赤井沙希選手の表情をたくさん見れたので満足です。個人的には困っている赤井沙希が一番良い。

まあ本人からしたらたまったもんじゃない試合というか、何で引退間際にこんなことしてるのか、というところもありましたが。個人的には良かったです。

 

そして、なんといってもこの日のベストバウトと言って良いかもしれない。やる前から注目してた駿河メイVS鈴木みのる!

最近丸くなったきらいはあるとはいえ、あのゴリゴリなコワモテの鈴木みのるにとにかくお花畑な世界観の駿河メイがどう挑んでいくのか。全く噛み合わないのか?秒殺とかも全然あり得る。とりあえず思い切り

「かっぜっに~なれぇええええ!」

と叫んどきました。楽しい。

そして試合が始まるとなんとも言えない緊張感。たがいに間を取って牽制してから腕の取り合い、ヘッドロック、ヘッドシサーズとシリアス展開。

しかし、力比べをみのるが相手にせずからかい始めてから徐々に駿河メイワールドへ。腕を取ったメイが社交ダンスムーブからぶりっ子ポーズを決めるとすかさずみのるがスリーパー!ブレークするとみのるが背の低いメイを「見えないな~」ポーズ、メイが腕を取ってロープに飛び乗って大の字ジャンプ!の得意ムーブを見せるとみのるも同じくロープに飛び乗って大の字ポーズ!観客大歓声!そして互いに可愛いポーズ!

観客大爆発!この鈴木みのるの絶妙さ!駿河メイのワールドの強さ!しかし、ここから試合は一気にシリアスモードに突入!みのるがアキレス腱固めで絞り、メイ絶叫!みのるのエルボーにメイ噛みつき!スリーパーでみのるを締め上げ、みのるが外して逆にスリーパーからのゴッチ式パイルを狙うもこれはメイが切り替えして丸め込みからのダイヤル固め!カウント2!

ここからさらにメイが攻め込む!ジャックナイフからドロップキック連打からダイビングフットスタンプから丸め込み合戦!しかしここで鈴木みのるがズバリと腕十字の体制に!腕のクラッチを切ろうとするみのる!耐えるメイ!ギリギリギリ...とせめぎあっているところに突然みのるが足を抱えて丸め込み!1・2・3!カウント3!鈴木みのるが勝利を収めました。電光石火!

最後はメイが張り手をかますもみのるが抱きしめてハッピーエンド。鈴木みのるの懐の深さ、駿河メイの世界の強さ、負けん気の強さが伝わる一戦。大いに楽しみ、そして闘いを見せてもらいました。

 

そしてセミの坂口征夫&木髙イサミ&大家健vsMAO&下村大樹&中村宗達。味方の二人を引っ張っていくMAOに力強さと頼もしさを感じたり、我らがガンプロのニュースター、中村宗達が先輩にガンガンいってガンガンやられる新人ムーブを見せていたりとなんというか良かった。坂口、イサミ、大家組の微妙な距離感もよかったです。

 

 

いよいよ迎えたメインイベント。高梨将弘VSクリス・ブルックスのシングルマッチ。普段はCDKとしてタッグを組む二人、しかしそれ以上に常に高梨がクリスを飲みに連れて行ったり、二人で楽しそうにしているのを私も一度たかところで目撃しましたし、SNSでも流れてきます。そしてクリスがチョコプロの面々と楽しそうにしているのもXで見たりとか。公私共に絆の深いこの二人。実際、試合もその絆を確かめ合うような展開になりました。

とにかく最初の腕の取り合い、グラウンドでは高梨の引き出しの多さを堪能する展開に。クリスも一つ一つ返していきますが、とにかく高梨がイキイキと様々な腕攻めのバリエーションを繰り出し、技のいろんな引き出しをじっくりと開けていく。それは闘いでもありますが、互いの技を味わう喜びを互いが感じているようにも見える、コミュニケーションとしてのプロレスを見ているようでした。

ロープを使っての腕攻めを繰り返して笑いも誘う高梨に対してクリスは桜笑みの技で対抗。高梨をコーナーに貼り付けてのボディアタック「クリス・ブルックス94Kg」対する高梨は卍固めからの「ナマステ~」と、チョコプロ色を試合に交えながらもシリアスな攻防が続き、クリスのフットスタンプ、グラウンド卍からジョン・ウー、雪崩式ダブルアームと大技攻勢で高梨を追い込むと高梨の抑え込みでカウント2!プロレスの「全て」を見せようという手のあった二人による攻防に引き込まれます。

途中木曽さんがダウンして急所攻撃合戦もあり、木曽さんのタカタニックでクリスが投げられる場面もあり、しかしその後クリスの蒼魔刀、ダイビング・ダブルニーとHARASHIMA、KUDOを憑依させたり、とにかく二人の歴史、人間関係まるっとプロレスで表現していく。ずっと見ていたい。ほんとにいろんなことを思い出しながらずっと見ていられるプロレス。クリスがプレイングマンティスボムで高梨を抑え込んで試合が終わるまでなんというか、ちょっと酔った感じで見てました。

そしてさらなる酔い、KUDOが登場してエキシビション・マッチで高梨と対戦。5年ぶりくらいらしいですが、なんというかKUDOを見れただけで胸いっぱい。泣きそうになりながら。ちょっと泣いてましたが。ただただ見てました。

本当に最高の兄弟喧嘩。酒呑童子をどうしても思い出してしまいます。本当に高梨将弘、KUDO、そして坂口征夫の絆。そこにクリス・ブルックスが絡んでくる。もうなんというか、たまらない空間がそこにはありました。あの頃と変わらないコンディションに仕上げてきてくれたKUDO、それを待ち続けてこの器を作った高梨、そこに寄り添う坂口。とにかくそれでいい。そんな5分間のエキシビション。KUDOが高梨をフォールして決着を付けたのも彼らなりのけじめというか、流儀なのだと思います。

試合が終わり、高梨将弘、KUDO、坂口征夫、クリス・ブルックスの4人で司法に例をして終了したこの興行。最後はクリスにおぶられて帰っていった高梨将弘。結局vsクリス、vsKUDOで二連敗出終わりましたが、高梨将弘という人間がさらに好きになるような興行でした。

この高梨将弘20周年興行。本当に彼のことを好きな人間たちが集まり、リングに上った興行でした。そして、だからこそ生まれた幸せな空間。だからといって堅苦しくなく、それぞれの選手が自由に個性を発揮していた。それを包み込む高梨将弘。本当に彼の人柄、人生が投影された興行だったように思います。DDT、チョコプロ、それ以外のところでも20年積み上げてきたプロレスラー・高梨将弘。本当に「生きざま興行」と言える高梨将弘20周年記念興行でした。

幸せな空間をありがとう!高梨さん!

伊藤麻希の応援ボードを作った話~DDTユニバーサル選手権 マット・カルドナwithステフvs伊藤麻希~

思いあまって(?)伊藤麻希選手の応援ボードを作ってみました。

まあ、これ以上でもこれ以下でもないエントリですが少々お付き合いいただけると幸いです。

東京女子プロレスの伊藤麻希選手。今自分の「推し」のレスラーは誰?と言われたら迷わず「伊藤麻希」と答えます。同人誌作ったり、Wrestleuniverseのオススメ試合リスト作ったりと結構追いかけて来たつもりです。

 

そんな伊藤麻希、今はほぼ主戦場をアメリカのインディ団体(もはやインディと言っていいかわからないくらいではありますが)GCWに移し、デスマッチのカリスマ、ニック・ゲージとユニットを組み、「MDK」として活躍しています。

こちら海外ファン作成のMV。元アイドルのレスラーがアメリカに渡り、デスマッチに踏み込んでサヴァイヴしていく。東京女子プロレスに籍を置きながら、気付いたらAEW、GCWほかいろんな団体に参戦している伊藤麻希。主戦場は海外、と言っても過言ではない状況になっています。

そんな伊藤麻希がDDTでマット・カルドナとのタイトルマッチ。この前に日本に帰ってきた伊藤、10・9東京女子プロレス、東京たま未来メッセ大会が終わるとまたアメリカに行ってしまう(ついさっきGCWの10・10新木場、10・12後楽園への参戦も発表されました)ので、ここは気合を入れて応援をしなければと応援ボードの作成を思いつきました。

そしてせっかく作るならちょっとでも多くの人に掲げてもらいたい、と思ってXで告知してみました。

そしてそれに応じてくれたフォロワーさんが何人かいらしてくれたおかげで8枚のボードを掲げてもらえました。WrestleUniverseにも掲げてくれたフォロワーさんが抜かれてました。凄い!(ちなみにお手製のピザカッターはフォロワーさんお手製です。愛!)

これを作った思いとしては、アメリカでの伊藤麻希の活躍を知っているDDTファンが少ないであろう中、できるだけ「ファンが応援している」ということを知ってほしかったし、DDFファンにも知ってほしかったということ。DDTもアメリカでの伊藤麻希とマット・カルドナのストーリーを伝えようとしていましたが、やはり全観客がそれを見ているわけではないでしょう。

なので少しでもホーム感、というか、東京女子プロレスでもGCWでもなくDDTに出るのは珍しい伊藤ちゃん、なので応援ボードを作らせて頂いた次第です。できたら今度はもうちょっと大きなサイズで、10・9東京女子、東京たま未来メッセ大会でも作れたらな、と考えてます。頑張って作るつもりなんで、出来たら掲げてくれるかたを募集したいと思ってます。これ読んだ方で募集してるの見た方、よろしくお願いします。

 

 

いざ試合開始!マット・カルドナwithステフvs伊藤麻希!

そしていよいよタイトルマッチ。いつものように歌いながら入場の伊藤麻希!ガウンとマイクが段々豪華になってる!そして試合開始とともにコール合戦に!ここでカルドナ相手に一歩も引かない伊藤ちゃん!海外経験が生きている!

そして試合はザ!アメリカンプロレス!GCWでの攻防をDDT向けに輸入したようなファイト。マット・カルドナ&ステフの二人vs伊藤麻希一人という戦力不均衡を感じさせなくするような3人のファイト。途中、ステフが乱入、ベルトアタックの誤爆でカルドナが大流血するとさらに試合はカオスに。その後伊藤ちゃんがステフを台車に縛り付けて追い出し、1VS1になってからのピザカッター!大満足!

試合はなんだかんだで復活したステフ・ザ・ランダーがイス攻撃→イスの上へのフェースバスターのコンボ、そこをカルドナが抑え込んでカウント3。マット・カルドナがユニバーサル選手権防衛を果たしました。

残念ながら敗れた伊藤麻希。しかし会場を湧かせ続けてたのは確か。この日はKONOSUKE TAKESHITAも出場しているとあって外国人ファンも詰めかけていましたが、かなりの歓声を受けていました。

 

そして興行終了後、撤収まで20分というリミット付きのサイン会でしたがしっかりと笑顔で対応し続けていた伊藤ちゃん。神かよ!

というわけで、応援ボードを作ったおかげでボードを受け取ってくれたフォロワーさんとも話せたし、WrestleUniverseもボード持ったフォロワーさんを抜いてくれたし、応援もいつもより身を入れられた気もするし、伊藤ちゃんにも見えてたと言ってもらえた。またやりたい!と思えた一日でした。

 

そして、この日のDDTツイートをまとめておきます。いろいろあったこの日のDDT。「世界と繋がった」感のある一日でした。

以上です!ザッツDDT!充実しつつ未来を感じる後楽園大会でした!

 

 

最後に作ったの一昨年ですが、WrestleUniverseで見てほしい伊藤麻希の名勝負10選を貼っておきます!DDTで初めて見た方、少しでも伊藤麻希こと伊藤ちゃんの魅力を知って頂きたい!見てみてください!よろしくお願いします!

otokoman.hatenablog.com

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今成夢人、サイバーやめるってよ。レスラー人生シーズン2は木髙イサミとのタイトルマッチ!

今週発売の週刊プロレス、10月1日、ガンバレ☆プロレス新宿FACE大会に向け、現チャンピオン木高イサミに挑戦する今成夢人のインタビューが掲載されていたのですが、そこでなんと!今成夢人が9月末日付でサイバーファイトを退社することを表明していました。

週刊プロレス 2023年 10/11 号 [雑誌]

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インタビュー内容を読んだところ、サイバーファイトの社員、映像班としての立場ではなく、フリーでの映像制作をしたくなったゆえの退社ということ、プロレスラーとしてはガンバレ☆プロレス所属であることは変わらない、ということを語っていました。

 

その萌芽というか、今成夢人が撮りたいものとプロレスの「煽りV」として求められるものの乖離があるんだろうな、というのを表面に感じたのは先日のガンバレ☆プロレス大田区体育館大会。このときのカードは今成夢人VSエル・リンダマン。ただ試合をするだけでは実績的に勝るリンダマンの勝利で試合は終わり、話題性だけで終わっていたところ。しかしそこで今成が試みたのは試合前に徹底的にリンダマンと会話すること。それが異例の前・後編に分かれたインタビュー映像。試合の煽りは煽りとしてYOUTUBEに上がっているこの映像は今成夢人の生き様、エル・リンダマンの生き様が写っていると言っても濃厚なものでした。

www.youtube.com

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このVの中で、今成が心情を吐露する場面がありました。

一貫して、あのー人間を撮りたいとは思っていたんです。

ボクのVTRが逆に団体にとって煙たがられることもいっぱいあって、長いよと。でも俺は二人を取材してこういう共通点とか...。何か

団体が紡ごうとしているストーリーより、俺が取材して俺が受け取った感情のほうが面白いよ!

と思う瞬間がいっぱいあったんですよ!

まあ、これが直接のきっかけ化はわかりませんが、煽りV自体が興行の「主」にならない以上、表現に限界があるのは確か。また、先日のDDT大田区体育館大会ではそもそもモニターが設置されず、煽りVが一つもなかったのもどこか影響したんだろうか。色々と考えてしまいました。

 

中嶋勝彦がプロレスリング・ノアを退団したニュースが流れ、その次の日に集プロに普通にインタビューの中で「サイバーファイト退社」が発表された今成夢人。プロレスラーとしてのバリュー、「プロレスラーとしての移籍ではない」という判断からニュースとしては扱わなかったんでしょうが、個人的には中嶋勝彦のニュースより今成夢人退社のほうがショックというか、大きなニュースのように感じました。

 

ちなみに中嶋勝彦について自分はこう思ってます。海外挑戦はあんまり腑に落ちないというか。普通に条件面で決裂しただけのような気もするんですが...。

 

そしてインタビューですが、サイバーファイトを退社してからの第一戦となるのが10・1ガンバレ☆プロレス新宿FACE大会。スピリット・オブ・ガンバレ選手権試合、チャンピオン木髙イサミvsチャレンジャー今成夢人。

大田区体育館大会でベルトを奪取、それ以来「ガンプロへの通行手形」と語るイサミに対して明確にNOを突きつける今成夢人。ベルトを持っている以上「物語を作る」義務がある。過剰なまでの物語を紡ぐことで団体を引っ張っていく、渦を作っていく、自分自身の「第二章」を描くという意気込みを熱く語っています。そして他にも冨永真一郎のタイトルマッチを見て会社員として働きながらリングで闘うことへの矜持をを感じたり、GLEAT両国大会に有給休暇を取って参戦した、などのエピソードも。この集プロ今成夢人インタビュー、改めて必見です。

今成が映り込み、一旦会社員に区切りをつける決心をしたGLEAT両国表紙の週プロ。運命を変えた!

そしてこの試合のビジュアルも、イサミと今成が正面を向いている背景におそらく会社での今成のデスクが映されているもの。これは明らかに今成へのサイバーファイト社員からの壮行試合という意味が込められているはず。

シングルのタイトルマッチに今成夢人第二章のはじまり、というテーマのあるこの日のタイトルマッチ。果たしてプロレスラー今成夢人がどんな闘いを見せるのか、煽りVはあるのか、自分は「今成夢人」という人間を、何を見ているのかを見るためにも新宿FACEに行く予定です。

ちなみにガンバレ☆プロレス新宿FACE大会は開場11:20、開始12:00

カードは以下のようになってます。

○メインイベント~スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>木髙イサミvs今成夢人<挑戦者>
※第5代王者3度目の防衛戦

○スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合
<王者組>勝村周一朗&和田拓也vs佐藤光留&前口太尊<挑戦者組>
※第2代王者組2度目の防衛戦。

○敗者髪切りタッグマッチ 時間無制限一本勝負
大家健&翔太vs土肥こうじ&羆嵐
※直接敗れた選手1名が髪を切られます

○ガンジョ×TJPWスペシャルタッグマッチ
上福ゆき&YuuRIvs鈴芽&長谷川美子

○ガンプロ名物ミックスト6人タッグマッチ
石井慧介&中村宗達&HARUKAZEvs高尾蒼馬&冨永真一郎&小林香萌

○スペシャルシングルマッチ

リアラvsSAKI

勝村周一朗&和田拓也のGROUNDABSOLUTEと佐藤光留&前口大尊の変態パンチドランカーズは二度目の対戦。以前は佐藤&前口がチャンピオンでしたが今回は立場が逆。またバチバチの格闘技プロレスが見れると思うとワクワクしてきます。

そして敗者髪切りタッグマッチ。一人だけ髪を切る珍しい形式ですが、とりあえず4人の中で一番髪が長いのが大家健なのが気になります。正直羆嵐とかに髪切られても別にあんまり変わんない気もしますし...。

他にはかみ~ゆ&鈴芽出場の女子タッグマッチや小林香萌出場のミックスド6人タッグマッチ、リアラには試練のSAKIとのシングルマッチと純粋に楽しめそうなカードが並んでます。

 

とりあえず今成夢人が人生の第二章をどのようにスタートを切るか、タイトルマッチ、髪切りからどんなドラマが生まれてくるか。今後の東京女子プロレスとの関係性など色々と気になるガンバレ☆プロレス新宿FACE大会。ほんとうに色々と楽しみです!

 

わたしがバズった日~2023/9/14 SNSバズリ日記~

世の中に二種類の人間がいるとしたら、それはSNSでバズったことのある人間とバズったことのない人間。とすると、私は今年の9月14日、バズったことのない人間からバズったことのある人間にクラスチェンジしたというか、まあひとことで言うと

私、バズりました。

そして、バズったツイートはこちら。

2328リポスト、2185いいね、54.8万ビュー

という輝かしいバズりっぷり。まあ、個人的記録のためのこの記事ですが、この日、このツイートをするまでを簡単に振り返ってみます。

 

この日、会社をわりと早めに抜けた私は急いで有楽町マルイに向かってました。この日はYOUTUBEチャンネル「ぽんぽこちゃんねる」が8階で「ぽこピー展」をやってました。このチャンネルでやった企画、言った場所の写真等の記録が展示されていたりグッズを売ってたりするポップアップストア、というやつでした。

閉店10分前に滑り込んだものの写真撮りまくり買い物しまくりで堪能した私。そして、その帰り道にXをぽちぽち見ていたらどうやら今日阪神が優勝するかも?マジック1という状況らしく、そしてさらに色々見てると大仁田が昔道頓堀に飛び込んだ、みたいな書き込みが飛び込んできました。

 

 

この情報をなんかツイートしてバズんないかな~、と思いつつ元ネタを調べてみると昔のデイリースポーツのネット記事にたどり着きました。昔過ぎてサムネの画像がないくらいではありますがバズったお礼に貼っておきます。

www.daily.co.jp

大仁田がZERO1と組んで電流爆破のみの興行をやっていた時期に曙とノーロープ有刺鉄線デスマッチで対戦。結局大仁田が飛び込むことはありませんでしたが、その記事を見たときに目を引いたのがこの部分。

「オレは電流爆破を知り尽くしている。もし負けたら道頓堀川に飛び込む」。“マニフェスト”を掲げた元参院議員にとって、道頓堀川はいわくつきの場所だ。92年12月、FMW「92世界最強ストリートファイト・タッグリーグ戦」で優勝し、歓喜のダイブを行った際、雑菌が体内に入り重症に。「18日間危篤だった。70%死ぬって言われて親族が病院に呼ばれた。死亡記事も準備された」と悪夢を振り返った。

正直、大仁田がFMW時代に道頓堀川に飛び込んだことはなんとなく覚えてましたが、そのあと死にそうになった記憶はほぼなかった。こんなことになっていたとは...。と思ったのと、この一文が異常にまとまっていてわかりやすいな、ということ。ということでツイートしました。

 

すると最初は普段リツイートしてくれるフォロワーさんたちが反応してくれてリツイートが伸びていき、「お、これ結構いってるな」と思っていたら段々と見知らぬ人のリツイートが加わっていき、通知が止まらない状態に。「おー、これがバズっているというやつか」と思いながら帰路についてもまだ通知は止まらず。そして10万ビュー、20万ビュー、30万ビューと伸びていき、次の日の朝起きたら50万ビューを超えてました。いや~、バズるって凄い。

 

ちなみにこの大仁田が飛び込んで死にかけたのはもう30年前くらいですが、今の道頓堀川も泳げる川ではなく、大腸菌が検出されているということなので飛び込むことは絶対的に推奨しません。第二の大仁田になるな!

というわけでこれがバズった日の記録になりますが、個人的にこのツイートがなんでバズったかというと

阪神が優勝した日にタイムリー道頓堀川のツイートをして、さらにそれをプロレスに結び付けられた。

ということに尽きるかと。元々ほぼプロレスアカウントの自分が道頓堀川と大仁田を結びつけたツイートをしたことで、いつも見てくれているフォロワーさんの興味を引き、そこから野球ファンに届いたのだと思います。狙ったバズではありますが、こんなことはめったにない。貴重な体験としてここに残しておこうと思います。そして改めて伝えたいのは

道頓堀川には飛び込まないほうがいいよ!

ということ。阪神が日本一とかになったらまた同じツイートすると思います!

9月16日、プロレスフリーマーケットでマッドマン・ポンドに襲われる!灼熱の宴がここに開幕!

9月16日「第5回プロレス・フリーマーケット」に行ってきたので簡単に振り返って行こうと思います。

会場になったのは「高円寺高架下空き倉庫」という場所。公式のツイートでもこの表記だったので、てっきり倉庫をモチーフにしたオシャレ系な会場なのかと思って(高円寺だし)向かい、高架下をひたすらに10分くらい歩いて到着したのがこちら

本当に空き倉庫かい!!

と、手作り感溢れる看板のある入り口から入場。入場料1000円を支払うと500円のお買い物券がもらえ、さらにお茶と新日本プロレスのスナック菓子がいただけました。手厚い。

と、お茶をもらえた理由がすぐにわかったんですがとにかく

会場が暑い!とにかく暑い!

結局空き倉庫そのものの会場だったため、もちろん空調は効いておらず、倉庫なだけに換気も悪い状況。ところどころに巨大扇風機が置かれていましたがそれで足りるわけはなく、少し買い物しては外に出て、なにか飲んで、さらにちょっと買い物しては外に出る、の繰り返し。9月とはいえまだまだ暑かったこの日、なんか頭がボーっとしてくる暑さ。それでも汗だくになりながら、なんとか色々と買い物したのでここに載せていきます。

まず初めに行ったのは木村響子さんのスペース。木村花興行のDVDが欲しかったので「DVDください」と響子さんに話しかけたところ「今くじ引きやっててDVDも景品に入ってるからやっていきなよ」と言われ、1000円払って3回のくじ引きに。それでなんとDVDとTシャツが当たってしまい「凄いね!めちゃめちゃ運がいいね!」と言われましたが響子さんのくじの当たり比率がバグってただけじゃないかという説が。さすがに申し訳ないので募金させていただき、NPO法人「REMEMBER HANA」のチラシを頂きました。SNSでの誹謗中傷をなくすために活動されているこの団体。興味ある方はHP一読いただければと思います。

rememberhana.com

 

 

そして次に、新宿二丁目でBAR TANTRA(日月火水は夏すみれ選手の「ナツバー」として営業されている、と書くとご存知のプロレスファンも多いかと思います)のマスターがブースを出していたので何を売っているのかと見てみたらなんと!あのIWA JAPAN浅野社長Tシャツ!令和にIWA JAPANが復活!このコア過ぎるチョイスに感動してもちろん購入。このなんともいえない表情もステキ。

IWA JAPANといえばタントラでの記者会見が定番でした。ナツバー情報満載のTANTRAさんのXはこちら。ぜひぜひフォローしてお店に!いろんなコアなお話が聞けるかも、聞けないかもしれません。

そしてTANTRAさんのブースにいらっしゃった小林香萌選手のブロマイドも速攻購入。ドヤ!この肉体美!デビュー以来いろんな団体を股にかけてきた小林選手ですが、2021年の休業を機に肉体改造。フィジークの大会にも出場され、今年になってフリーランスサミットNOMADS'で復帰。

現在はSEAdLINNNG,PUREJなど様々なリングで活躍中。そんな小林香萌選手Xのアカウントはこちらです。固定ポスト(9月26日現在)の肉体美が素敵すぎるのでそれをまず見て試合も絶対面白いんで見に行きましょう!

そして決して無視できない存在感でアブドーラ小林選手が座っていた大日本プロレスブース。関札選手と中之上選手も売り子されててかなり古めのTシャツなどを結構開き直った値段で売ってたので即購入。小林軍団タオルと小林軍団Tシャツ!
このTシャツ買って「この中でやめちゃった人がいる」的な話してたら小林選手

「み~んな辞めちゃったよ~ガハハハハ」

さすがの豪快さ。ついつい色々買ってしまう気持ちがわかります。人間力!

 

 

そして最後に行ったのは今回の目玉!マッドマン・ポンドとネクロ・ブッチャーのブース!通訳としてデスマッチ系をメインに素敵過ぎるTシャツを量産されているドージョーアッパレの小沢聖さん。ちょっと商品を見てるとすかさずネクロ・ブッチャーに話しかけられて大慌て!小沢さんの通訳&フォローでようやく好きなプロレスラーを聞かれていることがわかり、絞り出したのが「えーと、えーと...小橋建太とか」と、今まで言ったたことない名前を出してしまう緊張っぷり。後で自分に「お前が好きなのスーパーササダンゴマシンと伊藤麻希だろ!」とツッコんでましたが、とにかく気さくに接してくれるネクロ・ブッチャー。普段リングであんな残虐なことしてるとは思えないフランクさでした。

色々と会話した後、ネクロ・ブッチャーのブロマイド(なんとマルベル堂謹製!)を購入、名前を聞かれ「オトコマン」と答えると、「オトコマンってこういうのだろ」とイラストを描いてくれるサービスっぷり。そして写真も一枚。このサービス精神!おまけにポストカードも頂き、小沢さんのサービス精神にも感謝しかない体験でした。

と、駆け足で(休みつつ)色々回ったあと体力の限界を迎えてフォロワーさんと飲みに。ガンプロのYuuRI選手が来場されてましたが、待っている気力も体力も尽きてました。とにかく過酷なフリーマーケットでした...。

そして高円寺で呑みを堪能、結局プロレス話。試合は1試合も見てないですが、結局プロレス漬けとなった一日でした。暑さに耐えてよく頑張った俺!感動した!

と、こんな一日を過ごしました。とりあえずプロレスフリーマーケット、楽しいしレスラーと近くで触れ合える貴重な機会だし、次もあったらぜひ行きたいイベントですが

とにかく次は空調のある会場で開催するか、秋か春に開催してください!

と大きな文字で主張して終わります。疲れました...。

大盛況!都会のお祭りプロレスをゆるく堪能。DDT池袋西口公園大会観戦記

9月10日、池袋西口公園でDDTがイベントプロレスを開催したのでふらっと見に行ってきました。この日は「大人の文化祭」と銘打たれた「池袋満月祭2023」が行われていて、DDTのプロレスはその一環として行われました。

 

このお祭りは9日、10日と池袋西口公園のステージでいろんな催しが行われ、DDTは10日の16時から。ステージ周辺には椅子席がありましたが15時から並んでいたファンでおおむね埋まり、それ以外の観客はその後ろに設けられた立見席からの観戦。一応最初の方は定められた立ち見エリアでおとなしく見ていましたが、だんだんとその外から見る観客が増加。メインあたりには公園がプロレス観戦客で埋まっていました。

まあ駅前の公園なんで行き来する人たちも多く、ちょっと見て帰る人、野次馬的によってくる人など色々な人達がプロレスに触れていく、その中でだんだんと人が増えていったような印象でした。

 

よく考えたら「文化系プロレス」を自称してきたDDTプロレスリング。今回の祭りのコンセプト「大人の文化祭」にピッタリの団体だったかもしれません。多分。

そしてこの日はなんと無料のお祭りプロレスながらも全7試合と気合の入ったラインナップ。私は前日の大田区大会にも行ってたので、2日でDDTの試合を16試合?見たことになりました。DDT大好きか!カードはこちら。

 

○オープニングマッチ 30分一本勝負

岡田佑介 vs 高鹿佑也

○第二試合 フェロモンズファイナルカウントダウン in 池袋 30分一本勝負

飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ vs 高梨将弘&瑠希也

○第三試合 30分一本勝負

佐々木大輔&KANON with MJポー vs 樋口和貞&須見和馬

○第四試合 センダイガールズプロレスリング提供試合 30分一本勝負

ミリー・マッケンジー&橋本千紘 vs レナ・クロス&岡優里佳

○第五試合 30分一本勝負

坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 平田一喜&夢虹&イルシオン

○セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負

秋山準&納谷幸男 vs 火野裕士&大石真翔

○メインイベント 池袋名物スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負

クリス・ブルックス&HARASHIMA&正田壮史 vs 上野勇希&MAO&小嶋斗偉

 

途中にセンダイガールズ提供試合もはさんだ全7試合!結局3時間くらいやってたような気がするんですが、立ち見客の私はもちろんずっと見続けられるわけもなく、途中で抜けて出店で飲んだり食べたりしながら完走。前日の大田区大会は気合が入りまくって濃い興行だったんですが、この日はお祭りだったこともありいい意味で肩の力が抜けた面白さ。これはこれでDDTの魅力が出ててよかったです。

というわけで1試合ずつ細かく振り返るのも面倒なので、写真で簡単に振り返って行こうと思います。こういうテンションで最後までいきます!そんな日もある!

 

 

写真と動画で振り返るDDT池袋西口公園大会

試合開始前には前日の大田区大会の一夜明け会見があったのでそこから見ていたらまずクリス・ブルックスがイラプションの持つ6人タッグタイトルに京都大会での挑戦を表明→坂口征夫が出てきて即決定。クリス&高梨&駿河メイ組はシンプルに楽しみです。

そして次に37KAMINAの小嶋と上野が登場し、24日後楽園大会での対戦相手として全日本プロレスの青柳亮生が登場!なんか得した気分!

以前から上野勇希とMAOに興味があったと語る青柳、そんな青柳に「小嶋です!37KAMINAの薪担当、小嶋斗偉です!」とひたすらアピールする小嶋が段々愛おしくなってくる会見でした。体格的にそもそも上野、MAOにひけをとらず、さらに自己主張がハッキリしてきた小嶋、今後が楽しみです。

そしてなんか知らない人がたくさん来たな~と思ってたら豊島区町挨拶。こういう催しにありがちな政治家挨拶もこのイベントやってくれてありがたいありがたい、と思いつつ拝聴。まあ即飽きてコンビニに飲み物買いにいってました。これがお祭りプロレスのいいところ。区長御一行、途中までリングサイドで見てました。楽しんでたようでなにより。来年もオナシャス!

○オープニングマッチ 30分一本勝負

岡田佑介 vs 高鹿佑也

第1試合は岡田が高鹿に全日本の第1試合で若手相手に丸め込みとかで勝ってた百田みたいな試合して百田みたいに丸め込みで勝ってて心配になりました。あんまりプロレスに意欲ないのかな~。以前高木三四郎が「岡田クンは若いのにタニマチたくさんいるんだよね~」となんかで喋ってたのを思い出しますが。

○第二試合 フェロモンズファイナルカウントダウン in 池袋 30分一本勝負

飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ vs 高梨将弘&瑠希也

そして第二試合に登場したフェロモンズ。先日惜しくも解散決定してましたが、そんなこともおかまいなしに観客サービス。近い近い!いいね~。こういう野外会場の醍醐味は選手が客席を回って近くでアピールしてくれること。得した気分になりますね。

そしてこの写真では見えませんが、ベビーカーの子供にもしっかり「フェロモンズ」のチャントを教え込もうとする男色ディーノ。この英才教育を受けたお子さんの未来は明るいはず。なんだかんだでこんなキャラクターでありながらちゃんと子供目線にしゃがんでるところに好感持てます。好きです、男色ディーノ。好きです、フェロモンズ。子供にも優しいフェロモンズ。

試合はもちろんリングサイドで見ていた区長一行に向かって脱いだタイツを投げたりと好き勝手フェロモンズが暴れる展開に。そうなるとフェロモンズの蛮行を止めようとするお目付け役、加藤リングアナがヒドイ目に合う展開に。果たして来年も池袋大会はあるのか。それは神のみぞ知る...。

しかし、わかりやすく観客を掴めるし確実に湧かせるフェロモンズ解散はやっぱり惜しい。まあまだ具体的にいつ解散とも決まってないんでこれからどういう展開があるのか楽しみではありますが。もちろん池袋でもしっかりとウケて湧かせてました。ディーノだけでもなんなんで飯野の写真も貼っておきます。ナイスバディ

○第三試合 30分一本勝負

佐々木大輔&KANON with MJポー vs 樋口和貞&須見和馬

そしてちょっと疲れたんで休憩がてらコンビニへ。ついでに周りをうろうろしてたら結構な人数が公園の中でDDTを見ているのがわかりました。そして売店で酒買うカリスマ。さすがです。なんだかんだで元の位置に戻ったら終わってました。ガッデム!

○第四試合 センダイガールズプロレスリング提供試合 30分一本勝負

ミリー・マッケンジー&橋本千紘 vs レナ・クロス&岡優里佳

そして仙女の提供試合。岡優里佳がとにかく終始元気でほっこりしました。愛嬌と元気が爆発してました。パートナーのレネ・クロスも170cm超えの身長を活かしてダイナミックなファイト。初見でしたが素晴らしかったです。仙女の未来は明るいはず!

対する橋本千紘とミリー・マッケンジーもさすがの安定感、これまでの試合の中で一番ちゃんとレベルが高かったような気もします(まあフェロモンズとかの後なんでアレですけども)そしてこの試合で今ミリー・マッケンジーがチャンピオンなの知りました。そして激しい試合を見せつけた後、結果しっかりと勝利した橋本千紘がセンダイガールズプロレスリングを「覚えて帰ってください」と宣伝。もっと「ぎゅん」を前に出してくるかと思ったら真面目モードの橋本千紘でした。

 

そしてちなみに今週末、9月18日は宮城野区文化センターでのビッグマッチを控えるセンダイガールズプロレスリング、メインはミリー・マッケンジーVS岩田美香のタイトルマッチ。DASHチサコとVENYのハードコアマッチ、チーム200KgとSareee,安納サオリ組のタッグマッチなど楽しみなカードがズラリと揃ってます。行ける人は生観戦必須!絶対面白いはず!

○第五試合 30分一本勝負

坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 平田一喜&夢虹&イルシオン

そしてEXTREMEとアイアンマンの二冠王となった平田一喜のダンス!今回はパートナーのイルシオンと一緒にダンス!ダンス!ダンス!こういうダンスは通りすがりの人にも目を引くらしく、結構立ち止まってリング上を見てた人がいたような気がします。フェロモンズだったり平田だったり、一見さんにもわかりやすい武器がある選手がいるのがDDTの強みであり、「文化系プロレス」の真骨頂なんじゃないでしょうか。知らんけど。

そして相手は平田の「天敵」坂口征夫と赤井沙希、岡谷英樹のイラプション。これはバチバチと坂口さんがシバいていくんじゃ...。と思ってたら赤井沙希がスキンケアの意識高く日傘を差したまま試合し始めたところで怪しい雲行きに。

そんなこんな色々あって結局こんな感じに仕上がってました。イルシオン、夢虹は飛び技バンバン繰り出しててイキイキと試合してました。しかしめくるめく平田一喜ワールドに飲み込まれていったこの試合。最後は坂口征夫がイルシオンを三角絞め&腕決めでフィニッシュしてましたがなんというか面白かったし「これぞDDTワールド」と言いたくなる試合ではありました。

結局相合い傘...。

最近EXTREMEのチャンピオンになり、防衛を重ねていく平田一喜を見て「平田一喜こそが最もDDTらしいレスラーなのかもな~」と思ったりしてました。普段は第二試合で踊り、笑わせ、そしてしっかり受けるプロレスを繰り広げながらメインに立てばしっかりと歓声を浴びて、特殊なルールでも間違いなくウケる。マイクも毎回面白いし、今や平田一喜はDDTの「ピープルズ・チャンピオン」になりつつある気がします。なのでEXTREMEはもうちょっと平田チャンピオンが見てみたい。長期政権希望です!

○セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負

秋山準&納谷幸男 vs 火野裕士&大石真翔

そしてセミのタッグマッチのときはさすがに立ちっぱなしで足が疲れたんで公園脇の喫茶店で一休み。バルコニー席があったため座って試合見ながら優雅なティータイム。なんであまり見てなかったし写真も撮ってなかったんですが時々火野と樋口のチョップの音が聞こえ、歓声が上がったりしてました。なんというかしみじみ「プロレスっていいな~」と思いつつお茶飲んで立見席に復帰。いよいよメイン!

○メインイベント 池袋名物スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負

クリス・ブルックス&HARASHIMA&正田壮史 vs 上野勇希&MAO&小嶋斗偉

メインはハッキリ言って今の「DDT・ザ・ベスト」と言ってもいい顔ぶれ。ずっと面白くてあんまり説明することもないですが、とにかく37KAMINAの連携の鮮やかさとか、悪乗りしたクリスが客席で場外乱闘しまくって客のお子さんを上野にフットスタンプさせた楽しさと愛おしさとか、変わらぬHARASHIMAのハードヒットっぷりとかイカれてるMAOとかしっかりと二人についていってる小嶋とかまだ線細めながら躍動感のある正田とか6人の良さが出続けたメインイベント。そんなメインもあっというまに終わり、気付いたら日が沈み、たくさんの観客がリングを見つめている光景がとても美しく写りました。

しかし上野勇希のビジュアル!アイドルかい!っていうくらいの華が凄い。

KO-D無差別級チャンピオン、クリス・ブルックス。やんちゃな感じも好きです。

池袋西口公園が観客で埋め尽くされた池袋の満月祭りという「大人の文化祭」という舞台に妙にマッチしていたDDT。土着の祭りでもなく、小学校とか商店街でのプロレスでもなく、人工的な都会の祭りという特殊な舞台がどこか都会的なDDTに合っていたのかもしれません。商店街を周ってる大日本プロレスの「商店街プロレス」や、いたばしプロレスのお祭りプロレスなどが和気あいあい、地域密着感が強いのに比べ、この日のDDTはどこか出し物的というか、無料ながらしっかりエンタメ感はキープしてたのが面白かったです。

こうして全7試合、16時過ぎから始まり、3時間に及んだ池袋西口公園大会。お祭りプロレスらしからぬ試合数と興行時間。結果的に公園が観客で埋まり、照明でリングが浮かび上がる光景は夏の終わりを感じさせるものでした。もうすぐ秋ですね...。

 

また、前の日に大田区体育館で気合い入れてプロレス見てた反動か、無料で公園で、ときどき離脱しながら軽い気持ちで見るプロレスが気持ちよかった。肩肘張らずにゆるく楽しむのが本来のプロレスなのかもな~という気分になりました。

プロレスを堪能したあと、池袋でカレー食べて帰りました。ごちそうさまでした!

宮原健斗VS安齊勇馬で全ては大丈夫!全日本プロレス代々木第二体育館大会感想。

 

全日本プロレス代々木第二体育館大会をサムライTVで観戦しましたので感想を書き飛ばしておきます。

全日本プロレスにとって久々の代々木第二体育館大会。個人的思い出としては2005年2月16日に行われた川田利明と小島聡の三冠ヘビー級選手権試合を見に行った記憶がありました。ほぼほぼ満員の代々木第二で小島聡が三冠を初戴冠した試合。

GAORAのバトル・ライブラリーにあったので興味ある方は見てほしい。この時代の全日本プロレスの試合はなかなか見る手段がなかったりするので、どこかのタイミングで馬場全日本と合わせてライブラリ化してほしいですがなかなか難しそうですね。ノア勢大量離脱からの馬場元子体制から武藤全日本へ。一時期はほんとにバカ面白かった記憶があるんですが、それらがあんまり語られないのが残念です。

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サムライTVで第二試合辺りから観戦してたんですが、DDTのアイアンマンのベルトを持つ土井成樹が一瞬谷嵜なおきに丸め込まれてベルトを奪われたり(全日本プロレスでのアイアンマンベルトの移動は初めてでは?)網膜剥離から渕正信が復帰しててさすがにその全体的なおじいちゃんっぷりに心配になったり(それと比べたらなんだかんだで大仁田は動けてる方なんだな、と感心したり)フリーとして岩本煌史が久々に全日本に参戦していて、その試合で井上凌が着実に蹴り技のバリエーションを増やしていて頼もしく感じたり、とサクサク進む前半戦を堪能しました。

しかし全日本、この前半戦に鈴木鼓太郎が入ってたり、なぜか西村修、長井満也を呼んでたり、入江、T-HAWK、リンダマンのSTRONGHEARTS勢を呼んでたりとコスト意識どうなってんねん、という謎の豪華さ。それで10分いかない試合タイムでサクサク進んでいくものだからまあ贅沢というか余裕あるなというかなんというか。久々に井上雅央を見れて楽しかったです。

 

 

ザ・ケンカマッチ!EvolutionVSDDTの6人タッグが楽しすぎた!

そしてこの大会、まず凄く面白かったのが諏訪魔&佐藤光留&田村男児VS秋山準&高木三四郎&岡田佑介の6人タッグマッチ。

ますこの試合を実現するため、Evolutionの3人がDDT後楽園ホール大会に乗り込んで秋山に挑発のマイクアピール、諏訪魔と秋山のガチ感溢れるゴールの見えないマイク合戦に観客唖然、という事件があってだいぶ先行き不安になったものですが、いざ試合になるととにかく6人(というかEvolutionの3人)がノビノビと闘いすぎて最高でした。

試合前から「プロレスなんかしねえよ!」と豪語していた諏訪魔。試合開始と同時に諏訪魔と秋山、光留と大社長、そして田村と岡田が大乱闘。開始から5分ほどリング上に誰もいない状況が続くほど好き勝手乱闘三昧。よく見たらDDTの高鹿らの若手、松井レフェリーも場外乱闘から観客をカバーする状況に。

とにかく田村男児と岡田佑介の乱闘が凄かった。バチバチと本気で打撃を入れまくり、DDTも床に思いっきり叩きつける。やっちゃう田村も受け止める岡田も凄かった。最後は秋山のネックロックに田村が沈みましたが佐藤光留、高木三四郎は一度もリングに上がらずに終わる始末。試合時間は6分程度でしたが、プロレスのワクワクが詰まっていたような試合。場外乱闘ただただやっててこんなに面白いんだ!という気付きのある試合でした。プロレスラーよ、馬鹿になれ!

 

スター集結!凄みを見せた女子タッグマッチ!ウナギの価値は?

そして存在からして賛否両論、というかSNS上では否ばっかりのウナギ・サヤカ参戦の女子タッグマッチ。無期限休養というか100%WWE戻るだろ、とみんな思ってるKAIRI、WWE帰りのSareee、そして安納サオリも参戦する豪華な顔ぶれ。まあなんだかんだ言われてますがウナギ・サヤカが全日本プロレスに参戦してなかったらこのタッグマッチは実現してないわけで。KAIRIを見れる貴重な機会、現地組羨ましくなるタッグマッチでした。

試合はとにかくKAIRIの千両役者っぷりが光る展開。まず入場の完成度、周りを見渡す目線からすでにスターの貫禄があるのはさすが。他の3人とまずそこで格の違いを見せつけるKAIRI。

試合開始するといきなりKAIRIとSareeeの打撃戦で観客を引き付ける。前の試合が荒れ放題だったこともあり、女子として舐められないあたりの強さを見せつけたのはさすが。この二人だからこそ出来る迫力ある撃ち合いから、女子ならではのハイスピードなテンポで技を積み重ねていく4人。全9試合の中の第6試合、興行の中盤に持ってこられた役割をしっかりと果たしていくあたり4人共「わかっている」選手達だったと言えるでしょう。

速いテンポで技を積み重ねて観客を掴み、湧かせていくのはさすがの完成度の4人。このなかではキャリアの劣るウナギ・サヤカの見せ場は必然的にKAIRI、安納サオリの技を受けまくることになり、結果KAIRIの裏拳を連発で食らった後にダイビング・エルボーに沈みますが、最後までスピード感溢れ、全日本プロレスファンに「ザッツ女子プロレス」を魅せ、湧かせたいい試合でした。

 

自分の「強さを見せる」意識が強かったSareee、他の3人に賢明に食らいついていたウナギ、ウナギと張り合い、Sareeeにもガンガンやりあっていった安納サオリと他の3人もいいところを見せていましたが、やはりKAIRIは役者が一枚上。この試合を包み込む確かな技術、試合のコントロール、唯一無二の存在感を見せて去っていきました。

そして試合後も凄かった模様。この光景は、この日の観客1675人のうち、この試合目当ての観客、この試合で魅了された観客が相当数いたことの証明でしょう。全日本プロレスに女子はいらない、爆破はいらない、という意見もよくSNSで聞きますが、いい試合してファン集めたらまた呼ばれるのは普通のことのように思います。

まあ自分は全9試合の中で1試合見たくないものがあってもまあ見とくか、と思うし、他の試合で全日本らしさは見れてるからいいか、と思っちゃいますが。今後もウナギ・サヤカは試合が組まれてるんで嫌われるんでしょうが、この試合は配信ながら「見れてよかった」試合でした。

全日本プロレスは大丈夫!盤石の宮原健斗に弾ける安齊勇馬!

そして後半3試合はいよいよ「今の全日本プロレス」を見せつけるようなラインナップとなっていました。青柳兄弟&ライジングHAYATOとG.O.Aの本田竜輝&児玉裕輔&花畑正男が闘う6人タッグマッチではG.O.A卒業の本田に青柳優馬が「卒業証書」を読み上げスタート。児玉が老獪さを魅せ、花畑、本田とのチームワークで青柳兄弟を翻弄するもしっかり三冠チャンピオン、青柳優馬が花畑正男をロックスターバスターで降して勝利。

そしてセミはGLEATのタッグタイトル、G-INFINITYのチャンピオン斎藤兄弟が石川修司&綾部蓮の挑戦を受けるタイトルマッチ。タイトルマッチながらも堂々とセコンドのTARUが反則&パウダー攻撃でアシスト、それをうけてサイコブレイクで斎藤ジュンが綾部蓮を抑え込んでカウント3、しっかりと防衛して吠える斎藤兄弟、徐々に安定感が出てきました。対する綾部も一時期感じていた線の細さが大分薄れてたくましくなっていました。

今後に期待できる若い選手が活躍したセミ前とセミ(まあ斎藤兄弟は若くない気もしますが)試合自体はあっさり風味ではありましたが、短い試合時間の中に見せ場がギュっと詰まっていて盛り上がりました。特にセミは190cm超えの4人がぶつかり合う迫力だけでもう価値がある。全日本プロレスらしさに溢れた試合を見せてくれました。

 

そしてメインは宮原健斗と安齊勇馬。全日本プロレスのビッグマッチのメインに持ってきたのが三冠戦でも世界タッグでもなくこのシングルマッチだったことに全日本プロレスの気合いと覚悟を感じます。

入場してきた宮原健斗は髪を真っ赤に染めて気合が入った様子。安齊もシングルマッチのメインに緊張が伺えます。セミ、メインを経て期待に包まれた空気の中ゴング。

オーソドックスに手四つの攻防から始まりますがすぐに場外戦に。そうなると強さを発揮するのは宮原健斗。安齊も鉄柵に飛び乗ってのジャンピングエルボーで反撃しますが、エプロンからのエルボーはかわされ、エグい音のする頭突きで反撃。空気を一気に宮原色に染めてみせるのは流石の一言。そこから「宮原タイム」開始、どんどん宮原ペースになっていきます。

エルボーで反撃されても鉄柵に顔を打ち付け、リングに戻ってガッツポーズでアピール。ビッグブーツで蹴りまくり、首四の字で締め上げる。ザッツ横綱相撲。

しかしここで安齊もロープに振られたところをスロイダーで投げ飛ばして反撃。ダブルアームスープレックス、コーナーに登った宮原をドロップキックで場外に落とす、しかしエプロンから飛んだところをビッグブーツで迎撃され、エプロンではパイルドライバーを食らうなどなかなかペースを掴むには至りません。しかしそれでも食らいついていく安齊。リングに戻ってジャーマンで投げられるも投げ返す。投げられても投げ返す。強烈なエルボーを叩き込み、目の色を変えてきた宮原とエルボー合戦で引かない姿勢、日に日に逞しくなっている姿をここに見せつけてくる安齊勇馬。頼もしい!

エルボー合戦は宮原が制し、倒れた安齊が立ち上がろうとするたびに蹴り倒す宮原。2回、3回、4回と蹴り飛ばす宮原ですがその度に立ち上がる安齊。ブラックアウトを食らうもジャンピングニーで返していく安齊!カウント2で返す宮原!すかさずジャーマン!カウント2!ジャンピングニーとブラックアウトの相打ちから背後からのジャンピングニー!さらに正面からのジャンピングニー!カウント2!期待が膨らむ観客からの歓声!そして膝のサポーターを下げ、とどめを刺しにいった安齊ですがここは宮原ブラックアウトで反撃!ラリアット!から立ち上がろうとしたところにさらにブラックアウト!カウント2!背後から安齊を捉えた宮原、ガッチリとクラッチして持ち上げ、シャットダウン・スープレックス炸裂!カウント3!宮原健斗勝利!

 

 

終わってみれば16分33秒で宮原健斗の勝利。完勝と言っていい内容ではありましたが、安齊も気持ちで一歩も引かずに闘い、ノアのN-1に出場した成果を見せました。チャレンジマッチという目で見ていたからかもしれませんがあと一歩まで宮原健斗を追い詰めた、安齊勇馬の健闘とスケールの大きさ、将来性を感じさせてくれる試合でした。

そしてさらに感じたのはエース・宮原健斗の安定感と安心感。そして圧倒的な観客からの信頼感でした。キャリアの浅い安齊が何をやっても宮原相手だからこそ安心して安齊を見ていられましたし、最後のたたみかけ、フィニッシュに至る流れも宮原健斗だからこそのフルコース。一気に見慣れた全日本プロレスの空気になりましたし、完全に団体を背負っている宮原健斗を見せつけられました。宮原健斗がいれば全日本プロレスは大丈夫、という観客の空気すら感じました。

宮原自身もマイクで「同じ時代に、プロレスファンとして俺を見れてよかったな!」と言い放ってましたが、確かに今の宮原健斗はそれだけのことを言う資格があるレスラー。全日本プロレスの未来を感じさせてくれるメインイベント、代々木大会となりました。

 

興行を振り返ってみると、前半戦は土井のアイアンマンがあったりSTRONGHEATRSが登場したり新鮮さもありましたが、渕の復帰戦があったり岩本も戻ってきたり、井上雅央との絡みがあったりと歴の長いファンには色々と感慨深い場面が多く見られました。そしてなんといっても諏訪魔、佐藤光留、田村男児の秋山準、岡田佑介、高木三四郎との会場全体を使った大乱闘というか大暴れが圧倒的面白さ!終始迫力が凄かった!怨念渦巻く人間模様も武器に出来るのが歴史ある全日本プロレスの強さだし、その怨念を闘いの中で表現できるレスラーの技量はさすが。カオスの極みのような試合の中に底力が見えたのはさすが!の一言。

そして元WWEスーパースター2人を含む豪華な女子プロレス。KAIRIのこれからの去就によってはかなり貴重な試合になると思いますし、なんといってもKAIRIを堪能できただけでも意義のある試合でした。

そしてこの試合を挟んで様相は一変。後半は全日本プロレスの未来を見せる闘いとなりました。とにかくフレッシュな面々、青柳兄弟、本田竜輝、斎藤ブラザーズ、そして宮原健斗に挑む安齊勇馬。とにかく若手が輝いた後半戦となりました。

一気に平均年齢も下がり、爽やかかつ激しい戦いを見せてくれたセミ前、TARUの古典的反則を交えつつ斎藤兄弟、綾部蓮の若々しくもスケールの大きい闘いを見せてくれたセミファイナル、そしてプロレスリング・ノアのN-1に参戦、戻ってきて驚くほどの逞しさと成長を見せてくれた安齊勇馬、その安齊をしっかりとメインイベントで引き出し、魅せきった宮原健斗。セミファイナルまでに色々ありましたが、前に何があろうとしっかりと締めてみせました。

 

最終的に、女子プロレスを間に挟んで全日本プロレスの伝統と未来を同時に見せてくれた代々木第二体育館大会。その構成、面白さは本当に素晴らしかった!観客数は1675人と厳しいものでしたが、中身は本当に充実してました。色々言われることもありますが、全日本プロレスは大丈夫!ありがとうございました!

令和のフリーレスラーに必要なのは人気の可視化?ウナギ・サヤカが売れる理由

団体を股にかけるウナギ・サヤカ!ひつま武士とは何か?

今日のテーマはウナギ・サヤカ選手。もともと2019年「うなぎひまわり」として東京女子プロレスでデビュー、その後スターダムに移籍してフューチャー王座、アーティスト王座に着くなど活躍、現在はスターダムとは距離を置き、フリーとして全日本プロレス、GLEAT、Merverousをメインに参戦しています。

さらに最近では女子レスラーながらZERO1のシングルリーグ戦、火祭りに参戦、他にもガンバレ☆女子プロレス、井上貴子35周年、天草プロレスなどのイベント、ローカルプロレスにも闘いの場所を広げ、海外遠征も定期的に行うなどとにかく常に精力的な活動を続けています。

ウナギ選手がなぜいろんな団体に出続けているのか。個人的には2つの大きな理由があると思ってます。

 

 

ストーリーを自分で作り宣伝「SNS時代の申し子」

ウナギ選手のSNSを追っているととにかくいろんなレスラーとのやりとりで埋まっているのがわかります。twitterでは最近では全日本プロレスの諏訪魔、青柳優馬、そして対戦するEvo女の面々。そしてMerverousの彩羽匠、KAIRI、GREAT勢、花園桃花、青木いつ希ら、とにかく対戦の近いレスラーや対戦しそうなレスラー以外にもレジェンドの井上京子、長与千種らともレスバを繰り広げていたりと常に戦争状態。

twitterで8万人のフォロワーを持つウナギ選手。これはスターダムの中野たむ、岩谷麻優らのトップレスラーと同じレベル。その巨大な発信力で対戦相手を挑発し、接点があまりない選手相手でも戦う理由を作り出していく。

普通、団体がストーリーを作っていく過程を考えると、所属選手同士が地方大会、小さな大会で前哨戦を行い、ビッグイベントまでの流れを作ってそこで決着戦、と言うのが昔からの流れ。メジャー団体のやりかたになります。

しかしインディー系、スターダム以外の女子団体は興行数が少なかったり所属選手が少なかったりすることもあり、日に日にSNSでのストーリー作り、宣伝は重要なものになってきています。その中でtwitterのフォロワーを8万人持ち、今までの経験を活かしてゼロから構想を生むことができるウナギ選手が重宝されるのは自然なこと。令和のSNS時代に必要なスキルを持っている、と言えるでしょう。

ファンをブランド&可視化、ウナギ・サヤカの功罪

そして2つ目の理由はわかりやすく「自分のファンを団体に連れてくる、それを可視化出来ている」ということ。ウナギ選手は自分のファンを「ひつま武士」と呼び組織化。twitterで#ひつま武士 #ひつま武士集合写真 で検索すると黄色or黒のウナギTシャツを着たファン同士の集合写真がたくさん出てくるはず。元週プロ編集長ターザン山本!氏も

と、ひつま武士を自称して動画撮影をしています。

ファンを可視化するだけではなく、実際にMerverousの2022年11月博多大会では大規模なひつま武士へのチケット販売キャンペーンを行いかなりのチケット販売を行いました。

このように確実にSNS上で自らにとどまらずファンも発信を行い、会場に行ったことをアピールすることにより、プロレス団体からしてみるとウナギ選手を呼ぶ具体的なメリットがわかりやすい。ゆえに呼びやすい、ということになるわけです。

 

この「SNSによるストーリー作り」「ファンのブランド化&可視化」がフリーレスラーウナギ・サヤカが色々な団体に出ている理由のように思います。

今年に入っても土井成樹、阿部史典ら実力者がフリー宣言していく流れがあり、フリーのレスラーは増加しています。ただその中での生き残り戦争が激化していくのは必然。もちろん彼らや鈴木みのるレベルの選手なら生き残っていけるでしょうが、2019年デビュー、キャリア4年目(!)のウナギ・サヤカが生き残るためにはこのような手段が必要になってくるということ。スターダムを離れてもフリーとして生き残っている背景を分析してみました。

ここのところは全日本プロレスに参戦、色々と叩かれているウナギ・サヤカ選手。しかし話題を作り続けていることは確かだし、全日本参戦初期は色々無理やり噛み付いていたのがここにきてEvo女&諏訪魔とのストーリーがはっきり出来てきたのでこれからの流れをどう作っていくのか。

キャリア4年目ということで試合については荒く見えたり対戦する選手によってはぎこちなかったりする部分もありますが(チーム200Kg、SAKIらと比べられるのも苦しいところ)Evo女勢に対してはしっかりと壁になっていたし、個人的にはガンバレ☆プロレス大田区大会でデビュー3戦目のリアラ選手に対してしっかりと試合を成立させたことなどもプロレスラーとしての実力がある証拠。テクニシャン、技の綺麗さというより気持ちで持っていくファイターなのだと私は思っています。

これからのウナギ・サヤカと全日本プロレスを考える

そして、先日の全日本プロレス代々木大会では、KAIRI&安納サオリvsSareee&ウナギ・サヤカという女子プロレス随一といえる豪華カードが実現しました。

速いテンポで技を積み重ねて観客を掴み、湧かせていくのはさすがの完成度の4人。このなかではキャリアの劣るウナギ・サヤカの見せ場は必然的にKAIRI、安納サオリの技を受けまくることになり、結果KAIRIの裏拳を連発で食らった後にダイビング・エルボーに沈みますが、最後までスピード感溢れ、全日本プロレスファンに「ザッツ女子プロレス」を魅せ、湧かせたいい試合でした。

自分の「強さを見せる」意識が強かったSareee、他の3人に賢明に食らいついていたウナギ、ウナギと張り合い、Sareeeにもガンガンやりあっていった安納サオリと他の3人もいいところを見せていましたが、やはりKAIRIは役者が一枚上。この試合を包み込む確かな技術、試合のコントロール、唯一無二の存在感を見せて去っていきました。

そして試合後も凄かった模様。この光景は、この日の観客1675人のうち、この試合目当ての観客、この試合で魅了された観客が相当数いたことの証明でしょう。全日本プロレスに女子はいらない、爆破はいらない、という意見もよくSNSで聞きますが、いい試合してファンを集めたらまた呼ばれるのは普通のことのように思います。

まあ自分は全9試合の中で1試合見たくないものがあってもまあ見とくか、と思うし、他の試合で全日本らしさは見れてるからいいか、と思っちゃいます。今後もウナギ・サヤカは試合が組まれてるんで嫌われるんでしょうが、この試合は配信ながら「見れてよかった」試合でした。そして、個人的にはこう思っています。

ウナギ選手の活躍、特に全日本プロレスでは1女子選手が男子団体の中でどうやって居場所を確保していくか、どうやって継続参戦し、話題を振りまき、ストーリーを作っていくかという挑戦のように見えます。

 

ウナギ選手が他の団体でやっているように、SNSで女子選手との因縁を生み、対戦後もそのストーリーを続けていく、という手法は全日本プロレスで取ることは出来ない。だから「三冠挑戦してやる」「今の王者は話題を生んでない」「女子の試合が凄かったら世界タッグに女子枠を」というような発言がことごとく「全日本プロレスの伝統を汚す」的な反感を買い続けているのが現状です。そして諏訪魔、石川修司が指導する「Evolution女子」との抗争を通じて諏訪魔にケンカを売っていく、というところに一旦の活路を見出したように見えます。一旦ウナギ選手の負傷で中断してしまいましたが、個人的には再開を楽しみにしています。

拒否反応を示すファンも多いですが、全日本が呼び続ける以上ウナギ・サヤカ参戦は続くでしょうし、全日本プロレスの新しい姿が見れるかもしれません。個人的にはウナギ選手のSNS戦略、ファンの組織化、可視化については全日本プロレスという団体も学ぶところが多くあるはず。「素朴にいい試合を繰り返す」ことが美徳とされるむきがある全日本プロレスですが、いつまでもそれだけだとなかなか難しい。

そこにウナギ・サヤカという劇薬をブチこむことで選手たち、フロントの意識が変わってくる可能性もある。試合は確実に面白い全日本プロレスに必要なエッセンスが「ウナギ・サヤカ」の中に詰まっているように思います。というわけで

全日本プロレスはこれからも
ウナギ・サヤカを使い続けるべき!

と宣言してこの記事を終わります。おあとがよろしいようで!

アメリカで立ち上げられた注目団体「SUKEBAN」にもイチゴ・サヤカとして参戦!

2022年のガンバレ☆プロレス参戦にともなうまなせゆうな&YuuRIとの舌戦&SNS戦争。二人の戦いへのスタンス、戦う意味が見えてくる凄い煽りっぷりでした。

otokoman.hatenablog.com

2022年年末の仙女後楽園大会でチーム200Kgと対戦決定するも「X」としたタッグパートナーを連れてこず、2vs1の試合となった伝説の興行。凄い空気でした。

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諏訪魔VS秋山準のマイクアピール合戦を見て、本当の口喧嘩について考えた。

リアルな口喧嘩は噛み合わない?秋山準VS諏訪魔のマイクから考える

8月13日のDDT後楽園ホール大会、メインが赤井沙希10周年記念試合だったこともあり、メイン後は多幸感に包まれた大会となりました。

そんなDDT後楽園ホールの中で唯一全く上手く行かなかったのが諏訪魔の乱入激。そもそもきっかけになったのは秋山準が大仁田厚との電流爆破参戦を決めたことでした。

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大仁田の度重なる働きかけ、高木大社長の交渉もあり、DDTのビッグイベント、9・9東京・大田区総合体育館大会で大仁田厚&ヨシ・タツ&小嶋斗偉組VS秋山準&高木三四郎&岡田佑介が電流爆破マッチで決定。そこで東スポ上で挑発したのが諏訪魔。ちなみに全日本プロレスはDDT大田区の前日、9・8代々木体育館第二競技場大会が控えていることに注目。徐々にそこに向けての流れができていきます。

www.tokyo-sports.co.jp

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諏訪魔が秋山に噛み付いたのは、秋山が全日本プロレス社長時代に電流爆破に反対していたのになぜ今電流爆破をするのか、ということ。とりあえず秋山が電流爆破するのはDDTのリングだし、諏訪魔関係ないやん、っていうのは誰もが思うことだとは思いますが、予想通り秋山はそれを一蹴。ここで垣間見えるのはなんとか代々木に秋山を引っ張り出したい、という全日本プロレスの事情。ということはなかなか集客に苦しんでいるんだろうか...。という予想をどうしてもしてしまいます。

 

 

ちなみに全日本プロレス時代、諏訪魔は大仁田と電流爆破デスマッチで対戦しています。それも全日本プロレスの興行内ではなく、根岸の工業地帯で行われた大仁田興行内。諏訪魔を見るためにJR根岸駅に降り立ち、とぼとぼと歩いていくと工場に囲まれた空き地に到着、屋台が開かれ、リングが置かれた空き地に人が群がって興行が始まる光景は、プロレスの原点みたいなものを見ているな、という印象。素敵な光景でした。

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そして迎えたDDT後楽園ホール大会。事前に乱入を予告していた諏訪魔が客席に座り、第二試合で行われた秋山準&納谷幸男&岡田佑介vs樋口和貞&石田有輝&正田壮史を観戦。試合は正直相撲出身の樋口、納谷のぶつかり合いに目が行く展開。石田もやられまくるなかで光り、自分の立場を獲得しているように見えました。その影に秋山、岡田は隠れているというか、強い印象は残していないような印象でした。

そして試合後、というか試合が終わり、スポンサーの勝利者賞贈呈、記念撮影が終わってから満を持して乱入していったEvolutionメンバー。行儀良すぎて心配になるくらいの感じでしたが、そこからとにかく噛み合わないやりとり。

結局なんとなく9・8代々木に秋山と岡田が行く、みたいな結論になって終了。その後の試合で大いに湧いたのでこの話題は引っ張ることなく興行が終わっていきましたが、とにかく二人の食い合わせが悪いことが明らかになったマイク合戦でした。

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リング上ではまったくスイングしなかった諏訪魔と秋山ですが、Evolution勢が去ってからのバックステージ(?)コメントは3人共面白かったんで、結局食い合わせが悪かったんだと思います。ちゃんと佐藤光留、田村男児に喋らせてあげる諏訪魔のいい上司っぷりが光ります。ボソボソ喋り続ける田村に佐藤光留が助け舟を出してまとめようとしたところにいきなり「プロレスなんかしねえよ!」と大声で叫ぶ諏訪魔がとにかく最高でした。

一方の秋山と岡田。岡田のお通夜みたいな表情にとにかく目が行きますが、秋山の「社長に確認取っとけ」とか、とにかく普通のコメントがなんというか、プロレスラー諏訪魔との差を感じます。正しいこと言ってても面白くなければ意味がないわけで。その点では諏訪魔の圧勝だったように思います。

巨星を継ぐもの

マイクアピール=口喧嘩?「マイク合戦のフォーマット」を考えた

改めて二人のマイク合戦を振り返ってみると、令和のマイクアピール合戦としては異様な光景になっているのがわかります。それは「互いに相手の台詞に対してかぶせていく」ということ。

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この「かぶせていく」というのはほぼほぼ今のマイク合戦ではなくなっている手法であり、基本的にはどんなに片方が乱入してマイクを握ったにしても、交互に喋ることがほぼほぼ全てになっています。

まあかぶせられると聞き取れませんし、ケンカごしのマイクアピールだと最初の方はかぶせあったりしますが、最後に重要な伝達事項(互いの試合の日程とか)に関しては単独で喋るのが基本。最近はそもそも「チャンピオンがタイトルマッチを終え、その次の挑戦者が登場してマイクアピール」とかが多いので、完全にゴールが決まっているマイク合戦が多く、観客もそういう認識をして見ているのが普通のように思います。

 

そう考えるとこのマイクアピールは異常ではありました。諏訪魔がとにかく早めに(第二試合でしたし)9・8代々木で秋山準と対戦する、という結論に持っていきたいのに対し、それだけだと説得力に欠けると考えたか秋山がいちいちまぜっかえす展開。しかもそれが最初だけではなく最後まで続きごちゃごちゃっとしたまま終わってしまいました。

諏訪魔が「勇気あるなら代々木に来い!」とか、「あんたの今までの罪を償う場を用意する」とかとにかく秋山が代々木に来るための理由付けを色々と投げかける(秋山がこれに「わかったよ!」と言えば終われる)のに対し、秋山が「勇気とか言うならお前が一人で来い」とか自分の流れに持っていこうとする。ただ諏訪魔が先の見えない秋山のマイクにうまく切り替えせないこともあってぐだぐだっとなってしまう。秋山も自分の言葉で「9・8代々木に行ってやる」という理由まで持っていけないから互いに決め手を欠いてしまった印象です。

 

正直見る側としては「どうせ9・8に秋山と諏訪魔やるんだろ」と思って見てるわけですし、どうせだったら気持ちいい感じで「やってやる」「かかってこい」っていう締め方で終わってほしいと思ってました。ただ、ここがDDTで9・8全日本の宣伝を何で見せられるのか?っていうのは引っかかってましたが...。

 

 

ただ逆に、この言い合いの中に諏訪魔の人柄(不器用だけど行動を起こし、周りを巻き込んでいくタイプ、ヒール的な行動を起こすけど憎めないし可愛げがある)と、秋山の人柄(正論で攻めていくけど正直支持しづらいしレスラー的な破天荒さを見せない。人間的な可愛げがあまりない)が浮き上がってきたのもまた確か。令和のマイクアピールとしては失敗作だったとは思いますが、二人の魅力が伝わるマイク合戦だったように思います。

我々プロレスファンは互いの台詞をたてあって盛り上がるようなマイクアピールに慣れきっているし、マイクアピール、マイク合戦には目的があってファンとしてそれを汲み取るものだ、という見方が定番になっているというのをこのマイク合戦を見て改めて感じました。

 

ハッキリ言って噛み合わなかったマイク合戦ですが、そのおかげで自分がファンとしてどうマイク合戦を見ているのか。今のマイク合戦に対してどこか物足りない、予定調和を感じていることをしっかり自覚させてもらったように思います。そんな噛み合わない二人がたたかう9・8全日本プロレス代々木大会、9・9DDT大田区体育館大会、注目していきたいと思います。

赤井沙希10周年記念試合。カオスな興行の果てに感じた中島翔子へのメッセージ

DDT後楽園大会、メインイベントは赤井沙希10周年記念試合!

8月13日、DDT「SAKI AKAI 10TH ANNIVERSARY TOUR IN KORAKUEN!!」が開催されていたので観戦してきました。

ちなみに個人的には11日から会社が盆休み。12日は大日本プロレスの御徒町駅前イベント見てから一日呑み、13日大会当日はガッツリ二日酔いのまま下北沢ARENAでシエロスタッフ&常連客でのバーベキュー大会。ここで一生懸命アルコールを抜いてから後楽園大会に向かいました。関係者の方々、早退しちゃってすいませんでした。またゆっくりと。

この大会はタイトル通り赤井沙希10周年記念大会。メインイベントは赤井沙希が選んだ5人との6人タッグマッチとなっており、その手前には佐々木大輔&MJポーVS火野裕士&大石真翔のタッグ選手権、平田一喜VS坂口征夫のDDTエクストリーム選手権など盛りだくさんなラインナップ。今年引退を控えている赤井沙希がここでメインになる、というところにDDTが赤井沙希に払っている敬意が現れているように思います。

写真集も絶賛発売中!「電子版だけの特典カットつき」らしいです。ファン必買!

広田さくら、諏訪魔、風船、おばけ!カオスなDDTワールド炸裂!

そして興行開始。ひさびさにダークマッチからしっかりと全部見ましたが、この日は普段着のDDTというか、いろんなカオスが巻き起こっていたように思います。

オープニングマッチのKANONvs岡谷英樹ではKANONが大きくなった肉体と互角に渡り合っている岡谷とのライバル感と激しさ、第二試合では石田有輝のテンション、そして納谷幸男のスケール感が印象的でした。

特に樋口和貞とのド迫力のぶつかりあいはDDTが誇るスーパーヘビー級の攻防。改めてメジャーでも通用するな~これ、という凄みを感じました。

 

そしてなんといっても世の中を騒がせたEvolution乱入。第二試合やってる途中に諏訪魔,佐藤光留、田村男児が南側の前の方の席にひっそりと着席。試合を見てから乱入していきましたが、これに対する個人的な感想はこのツイートで。

結局噛み合わなかった秋山と諏訪魔でしたが、このツイートのスタイルで見れたらちょっとは面白かったんじゃないかと個人的には思ってます。正直試合中あの3人が気になりすぎて観客席チラチラ見てたし。正直第二試合でそこまでインパクト残せてなかった秋山がそこまで偉そうなこと言う資格あるのかな~と思いながら見てました。

そしてその後に登場した旧姓・広田さくら演じる沙希様の完成度の高さにとにかく爆笑。相変わらず細かいディティールを拾う上手さと全体的に小馬鹿にしているトーンで爆笑。プロレスで笑わせることへのプライドすら感じてしまう完成度に加え、それに全て対応してくる37KAMINAの3人もさすが。DDTならではの笑いのグルーヴを産んでました。

そしてフェロモンズ大活躍だったアイアンマン選手権バトルロイヤルでは土井成樹がベルト獲得。お約束のベルト奪取後すぐ丸め込まれ→カウント2を2度繰り返し

「どんなルールやねん!」

「あの試合なんの意味あったんや!」

とまっとうなクレーム連発。なんというか、アイアンマンのルールに戸惑ってるチャンピオン久々に見た気がして新鮮でした。確かにな~。どんなルールやねん!とは思うよな実際。

 

セミ前は打って変わってシリアスな熱戦となった佐々木大輔&MJポーVS火野裕士&大石真翔のタッグ選手権。終始大石が捕まる展開にはなりましたがそこはやられながら試合を作っていく大石。火野の爆発力もあり、DAMNATION T.Aに翻弄されながらも大石がなんとかポーを丸め込んでの王座奪取!一瞬感動的な空気も流れましたがその後入ってきたKANONが二人に「同じ師匠を持つ同士...」といいかけたところで火野が「俺はTAKAみちのくを師匠と思ったことはない!」と思い切り名指し。微妙な雰囲気ではありましたがいい試合でした。KANONも頼もしい!

そしてセミファイナルの平田VS坂口のエクストリーム選手権。ちなみに試合タイトルは

弱点爆発!!発動条件はあなた次第!フォール&エスケープ=おばけ&風船爆発デスマッチ

でした。何のこと?って誰しも思うルールでしたが結局フィニッシュこんな感じ。

とにかくここまで平田が坂口の攻撃を喰らいまくり、坂口も本気で風船とおばけから逃げ回る可愛げを魅せてくれたのでなんというかギミック頼みのフィニッシュではありましたが不思議と満足感があるタイトルマッチでした。

そして次のチャレンジャーはアイアンマンとの二冠を持つ土井成樹。9月の大田区大会での対戦ですが、個人的には平田一喜のエクストリーム長期政権を見ていたいので頑張ってやられまくりながらも防衛していただきたい。期待してます。

 

 

いよいよメイン!百花繚乱6人タッグに中島翔子が入った意味とは?

そしていよいよメインイベント。ドヤ!この顔ぶれ!

赤井沙希&雪妃真矢&朱崇花
vs
彩羽匠&山下りな&中島翔子

とにかく女子プロレス界を代表するメンツでの6人タッグ。赤井沙希がリスペクトしているメンツでのメインイベントだけに、本人もだいぶリラックスした様子でファンサ多めで入場時に他選手のテーマ曲で踊る余裕も。ここからもだいぶ期待感が高まっていきます。

そして、その中でひとりリング下で柔軟をする中島。正直試合前からずっと中島翔子を目で追ってしまってましたが、試合開始前は味方の二人とも少しだけ距離があるように感じていました。

しかし試合開始後早速朱崇花との絡みでスピーディーな攻防を見せて持ち味を発揮。コーナーからトンボを切って着地、ロープワークからのアームホイップ、バク宙で立ち上がるという鮮やかさ。メキシコ遠征経験のある中島が得意とする動きで観客をどよめかせます。

赤井沙希が彩羽匠に「ずっと前から好きでした!」と告白するなど和気あいあいムードの試合ではありましたが、赤井沙希、中島翔子以外の4人は絡みも多く、互いをわかっていることもあり僅かな隙も逃さない見せ場の連続。自分から前に出ようとしまくる女子プロレスラー代表4人とそれを嬉しそうに眺めている赤井沙希を尻目に中島がコーナーに控える時間が続きました。

しかし徐々に試合に溶け込んでいった中島。5人での赤井沙希おめでとう組体操から空気もほぐれ、6人場外乱れ飛びの場面ではセカンドロープを潜ってのプランチャを出すなど持ち味を発揮していきます。

そして終盤では赤井沙希との一騎打ち状態に。デビュー前には一緒に練習していた時期もある二人。そして今から8年前の2015年9月22日、当時無双していた沙希様を新宿FACEでのシングルマッチで丸め込んで勝利したのが中島翔子。その興行で高木三四郎が東京女子プロレス初の後楽園ホール大会を発表。東京女子プロレスの大きな節目となった大会でした。

そこからはそこまで二人の関係性が際立つことはありませんでしたが、レスラー生活の初期をともにしている二人、その関係性を確かめ合うように技を積み重ねていきます。赤井沙希のクロスボディ、中島翔子の619を赤井沙希がかわしたところにボディシサーズホイップからの619、赤井沙希の腕十字からの三角絞め、豪華6人タッグの中、他の4人を脇に置いての一騎打ち出た外の得意技を交換。最後は赤井沙希のケツァル・コルトルがしっかりと決まりカウント3。赤井沙希の10周年記念試合は赤井本人の勝利で終わりました。

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試合後5人で記念撮影、そして最後に一人ひとりと抱き合って言葉を交わした赤井沙希、最後に言葉をかわしたのは中島翔子とでした。そこで何を話したのはわかりませんが、個人的に思ったのは常に控えめで相手を立てるタイプで自己評価が低そうな中島翔子というレスラーが赤井沙希、雪妃真矢、朱崇花、彩羽匠、山下りなと並んで闘い、歓声を浴びていたことはしっかりと感じて欲しいし、東京女子プロレスという日本の女子プロレスの中では特殊な空間で10年間自らを磨き続け、その技量をしっかりこの日見せたのは中島翔子のレスラー人生で一つの節目になるようなことだったんじゃないでしょうか。

 

個人的には、東京女子プロレスの鎖国に関しては一定のキャリアを積んだ選手にとってプラスなのかはちょっと分からないし、やめていった選手のことを考えるとなんとかならないのかな、と思う部分もありますが、だからこそ東京女子プロレスの世界が出来ているのも確か。

同期の山下実優が長期のアメリカ遠征でその力を知らしめ、伊藤麻希がGCWでレギュラー参戦を勝ち取り、さらに坂崎ユカが年内での東京女子プロレス卒業を発表している今、中島翔子も自らの力をもっと外に広めてほしいし、もっと多くの人が中島翔子の実力を知ってほしいとも思います。今回のメインを見てその思いを新たにしましたし、この試合こそが赤井沙希による中島翔子へのエールだったんじゃないか。そんな赤井沙希10周年記念試合でした。これからの中島翔子に期待!以上です!

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6・18新日本プロレス佐倉大会観戦記。プロレスの原点を改めて感じた興行。スター永田裕志を見た!

ザッツ・プロレス興行!佐倉の地にプロレスの原点を見た!

6月18日、友人に誘われて新日本プロレス佐倉大会を見に行ってきました。

この興行は永田裕志プロデュース。なにしろ前日の全日本プロレス大田区大会で三冠ヘビーを防衛した永田さんが青柳優馬に挑戦を受けた際に「明日の新日本プロレス佐倉大会で対戦したあとに返答してやる」と、真っ直ぐな宣伝をしていたほど。それほど気合が入っている大会なだけあって新日本の主力勢が出場している上にメインイベントでは宮原健斗、青柳優馬、青柳亮生、安齊勇馬が出場。気合が入りまくってました。そしてやってきました千葉県佐倉市民体育館。

ちなみにこの佐倉市民体育館、JR佐倉駅から歩いて20分ほどのところにありますが、周辺に商店などがあまりない住宅地にあるため、本当にぞろぞろと観客が集まってくるのがわかる。本当に長閑なところに新日本プロレスがやってきた、という感じでおおいに賑わってました。これが団体の底力!

 

ちなみに永田さんが執拗にこの大会の宣伝していた全日本プロレス大田区体育館大会の様子はこちらの週プロから。負けはしましたが安齊勇馬単独表紙!あれ、永田さん...

体育館内は土足禁止のため、入り口で袋をもらって靴を入れてからの入場。体育館は二階席に多少空きはありましたが、基本的には満員。いわゆるプロレスファンじゃない客層も多くいるようで、子供がうろうろしてたり地元の人達がわいわいと話していたりと和気あいあい。闘いを見るという張り詰めた空気ではなく、新日本プロレスがやってきた、なにかイベントが始まる、というような空気を醸し出してました。

最近は都内でインディ系の団体を見る事が多かったため、ガッチリその団体のファンが集まっている空間に身をおいてました。しかしお祭りに来ているような雰囲気の佐倉体育館に、「そういえばプロレスって基本そんな感じだよな~。」と思いつつ試合前の光景を眺めてました。

ちなみに場内では永田さんグッズも発売中。着用例が完璧な永田さんマスク、永田さんスリッパなど売ってましたが試合後に売店寄ったらそこらへん売り切れてました。残念!

そして、試合が始まると大盛りあがり。基本的に多人数タッグの多いマッチメイクで全8試合。客層に合わせて予備知識が必要なストーリー展開、裏切りなどは特になく、シンプルでわかりやすい、盛り上げるような試合を選手たちが心がけていたように思います。というわけでメインまでの試合を写真で振り返っていこうと思います。

 

とにかくデカかったポルチン・オレッグとオスカー・ロイベ。ド迫力のぶつかり合いが新日本で見れました。二人とも規格外!着実にキャリアを重ねていけばメインイベンター確実のデカさでした。

我らがオーカーン様!貫禄すら感じるこの姿。キャラクターもしっかりと浸透し、のびのびとヒールファイトを繰り広げてました。

そしてどことなく場外乱闘多めだったこの大会。選手たちも意識的に観客席になだれ込み、楽しそうに逃げる観客たち。体育館のプロレスといえば場外乱闘。楽しかった!

とにかく全体的に明るく楽しいプロレスリングが展開されてました。細かいことは気にしない!声出しOKだったこともあり、観客もワイワイ言いながら楽しんでいたようでした。

シーンとなる時間もあまりなく、適度にユルい空気も流れつつでもちゃんと盛り上がるところでは盛り上がっているし、選手への声援、軽いヤジもありつつちょうどよい空気のままメインイベントに。いよいよ主役、永田裕志が登場します。

 

 

メインは大盛りあがり!そして永田裕志が締め!大団円の佐倉大会!

そして始まったメインイベント。棚橋弘至&永田裕志&小島聡&マスター・ワト組vs宮原健斗&青柳優馬&青柳亮生&安齊勇馬の8人タッグマッチ。

棚橋弘至が入場したときはもちろん盛り上がりましたが、今日の主役、永田裕志が入場したときは大歓声。昨日の全日本大田区の倍は声援があったんじゃないでしょうか。とにかく大歓迎っぷりが際立ってました。

 

そんな永田ホームの空気のまま試合開始。しかしそんな空気を変えにかかったのが宮原健斗。とにかく全日本でもそうですがコーナーに控えていても常になんか喋ってる宮原。そして自分の出番になって棚橋とのマッチアップになったとたんに自分へのコールを要求。何度か棚橋コールにかき消されますが、めげずに何度も自分へのコールを要求し続ける。すると会場の空気もさらに温まっていき、めくるめくコール合戦となっていき、永田が登場するとさらに煽る宮原。するとそれに反撃するように会場中から大・永田コールに。セミまでともさらに一弾ギアが上がったようなテンションで観客が盛り上がっていきました。そんな宮原への私の感想ツイートがこちらです。

ある意味自分を犠牲にして会場を盛り上げた宮原健斗。全日本プロレスのエースながらもこのような「負け役」ができるところが宮原の凄いところだと思い知らされました。試合はそれまで出番少なめだった永田が青柳亮生をバックドロップホールドで抑え込んでカウント3。主役の永田が勝利する大団円で新日本プロレス佐倉大会は幕を閉じました。最後は勝利チーム四人揃ってゼア!

この日の観客発表は1700人。特にサプライズも無い(全日本勢の参戦はあり、実際全日本ファンも駆けつけていたのは声援から分かりましたが)普段着の興行でこれだけの動員をするのはさすが新日本プロレス。改めて底力を感じました。もちろんそこには永田の功績もありますが、オカダ、内藤、棚橋らのスターを抱え、小細工なしに盛り上げることができる新日本プロレスの分厚さを感じる興行でした。

新日本勢に加えて宮原の技量にも舌を巻きました。そして試合後に永田と丁々発止のやりとりをした青柳優馬の度胸と掴みの強さ。もちろん4人とも試合もしっかりと魅せてくれましたし、全日本プロレスの力量もしっかりと感じることが出来ました。

 

 

そして、個人的にはこの興行にプロレスの基本、根っこの部分を見たように思いました。最近はAll Togetherなどの団体対抗戦などもあり、ファン同士が色々とギスギスしたり、団体同士の政治的なものを見ることも多くありました。それだけにこの日のようなシンプルに観客を楽しませる興行を見れて、興行としてのプロレスを見つめることができたのがこの日の大きな収穫でした。

 

7月になると都内会場のビッグイベントが多く開催されますが、この日のような「ザッツ地方興行」のような大会もまた足を運びたい。そんな気分にしてくれた新日本プロレス佐倉大会でした。

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後楽園大爆発!5・5ガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会で渡瀬瑞基開眼!

勝負の後楽園大会!ガンバレ☆プロレス「LOVE PHANTOM2023」

というわけで行ってきましたガンバレ☆プロレス5・5後楽園大会。全7試合ながら、どの試合にもそれぞれのガンプロメンバーにとって「意味のある」試合となっていた濃厚な興行となっていました。時間は経ってしまいましたがそれぞれの試合ごとに感想を書いて行きたいと思います。

とりあえず着席、そしていきなりこのハプニング!アメリカの業者に頼んだために制作が遅れに遅れ、タッグチャンピオンを決める大会でベルトが届いていない!なんともガンプロらしいというか、ズンドコから興行開始。しかもこれが新しいドラマを生み出すとは。この興行、はからずもこういうストーリーを回収する構成になっていました。それではスタート!

 

第1試合 ガンバレ☆プロレスvs戦闘民族

第1試合からいきなり大家健と木髙イサミ& 藤田ミノルが対峙する6人タッグマッチ。特に藤田ミノルは一時期のガンプロには欠かせない存在感を放ったレスラー。同じ後楽園ホールで大家健とメインイベントを闘ったこともあり、そもそも個人的にガンプロを見るきっかけは藤田ミノルでした。

伝説のマイク。まだ聞いたことない人全員に聞いてほしい。
マイクアピールを一つの「作品」として昇華した藤田ミノルの凄さ、
そしてそれに全力で返す大家健の魂の叫びが響きました。。
ある意味これがガンプロの出発点、ともいえる瞬間。

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トモダチ軍とガンプロの大抗争。初期ガンプロのピークを迎えたのがこの抗争でした。
これがなければ今でも自分はプロレスを見てないかも。凄かったです。

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藤田ミノルの渾身のマイクから引き込まれてガンバレ☆プロレスを見始めたのはもう8年前!!それからも色々ありながらもガンプロに欠かせない登場人物だった藤田ミノル、最近再びガンプロに上がるようになったのは嬉しいですが、以前とはガンプロに対する関わり方が違うのも確か。寂しくもあり、そうだろうな、というのもあり。イサミを立てながら一定の距離をおいて接している、という印象ですが、今回は後楽園大会。第1試合ながらどういうインパクトを残すのか、期待しながら見てきました。

試合は基本戦闘民族ペース。下村がかきまわし、藤田ミノルも吠えながら好き勝手やりつつイサミもいつも通りの貫禄。冨永がいるとはいえ、いつものようにドタドタしながらやられて呻く大家健。そして新人の中村が思いっきり突っ込んでいく。しかし流石に厳しいか、というときに一瞬訪れたチャンスをものにしたのはそのガンプロ新人レスラーの中村宗達でした。

冨永のJK、大家の炎のスピアーと畳み込んだガンプロ軍、中村宗達の渾身の抑え込み連発によってなんとイサミからカウント3!オープニングマッチから奇跡が起こった後楽園大会。いきなり爆発した後楽園ホール。あんまり言いたくない単語ですが「神興行確定」を確信した第1試合でした。

大家健&冨永真一郎&○中村宗達
(12分41秒 エビ固め)※連続抑え込み 
✕木髙イサミ& 藤田ミノル& 下村大樹

ガンプロ期待の新人中村宗達。和田拓也、岡田剛史とのグラップリングマッチなど異常に修羅場をくぐっている中村宗達。このキャリアで木髙イサミからフォールを取った新人なんてDDTにもいないはず。ここは胸を張って突き進んでほしいもの。本当に期待できる新人です!

 

 

第2試合 リアラデビュー戦

そして、第二試合は伝説の「元No.1キャバクラ嬢」のリアラデビュー戦。リアラは先日のガンジョ再スタート興行、そして再スタート2興行目に春日萌花とエキシビジョンマッチを行いました。そのときは息切れも目立ち、なんとか春日に食らいつく姿、その気持だけが目立ったリアラ。しかしデビューとなればそれだけでは...。と思っていたらなんと!シャンパンを持っての入場!

この華やかさ!立ち居振る舞いはさすが「元No.1キャバクラ嬢」というか、華を必要とする職業でトップに立っただけはある。コスチュームも金をベースとしたもので、かなり目を引くものが有りました。

そして試合開始。試合自体は本当に基本的な技を出していく展開。対戦相手のYuuRIもリアラを教えていたこともあり、エルボー合戦、ボディスラム、逆エビと責め立てていき、リアラがそのたびに立ち上がり、なんとかやりかえしていく。とにかく気合いで返していくその姿はいかにもガンプロ的というか。ドロップキックも華麗とは程遠く、打点も低いけれども相手に向かっていく。現状アスリート的に光る要素はなく、技のミスもありましたが気合はビンビン感じる試合。YuuRIのミサイルキックに沈むも、心に残るプロレスラーリアラのデビュー戦でした。

○YuuRI

(7分43秒 エビ固め)※ミサイルキック

✕リアラ

コスチューム、入場の立ち居振る舞いの華と気合で突き進むファイトのアンバランスさ、かなり美味しいキャラクターを感じたリアラ。今後、しかもガンバレ☆プロレスという環境でどういうレスラーになっていくのか楽しみになりました。

ガンバレ!リアラ!

 

 

第3試合 ミックスドタッグマッチ

そして第3試合は腎臓移植のドナーとして手術のため、レスラー休業前の最後の後楽園大会となる春日萌花の試合。春日萌花のガンバレ☆プロレスでの道程はエントリにまとめたので見ていただきたいんですが。フリーとはいえガンバレ☆プロレスには欠かせない存在の春日萌花。ガンプロの「盟友」勝村周一朗とのタッグで試合に挑みます。

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そして、以前から見ている人にはたまらない事件が。ユニット「THE HALFEE」としてともに活動、現在はプロレス休業中の桜井鷲がセコンドとして登場したのです。

試合は春日&勝村組の連携、ジャクソン&HARUKAZEの連携(まあ、ほぼHARUKAZEを武器として使用している連携でしたが)が冴え渡り、ミックストタッグの見本のような試合。セコンドとしてしっかりと二人をアシスト(を超えている時も時々ありましたが)した桜井鷲も存在感を示し、最後は春日のフットスタンプがHARUKAZEを捕らえてカウント3。THE HALFEE3人で勝利を喜ぶという多幸感に溢れた空間がそこにはありました。3人ピンクのTシャツで揃えていたのも良かったです。

 勝村周一朗& ○春日萌花
(15分21秒 片エビ固め)※ダイビング・フットスタンプ
ハートリー・ジャクソン&✕HARUKAZE 

休業前の後楽園、最後にTHE HALFEEが揃って勝利で飾る。春日萌花のための空間が作られていた暖かさ。しっかりと今までの文脈をふまえたお膳立てがされていたことが感動を呼びました。

ガンプロ最後の試合は6月3日。休業まで残り少ないですが、ファンとしてしっかり応援しようと思います。そして手術後できれば帰ってきてほしい。しかしその前に手術の成功を祈るのみ。成功してレスラーとして復帰するのが本人の幸せであれば帰ってきてもらえると嬉しいです。

 

第四試合 スペシャルシングルマッチ

そして第四試合はよっぴこと長谷川美子と角田奈穂の元アクトレスガールズ対決。アクトレス時代の先輩後輩、長谷川美子が慕っている角田奈穂とのシングルマッチ。互いに思い入れ深い一戦となりました。

試合はとにかく長谷川美子が角田奈穂に向かっていく展開。ガンガンいく、といくわけではなくしっかりと得意の足関節に向かう足攻め。地味ではありますが、小柄なりに足攻めでペースを握っていくスタイルへのこだわりを感じました。

その上で髪をつかみ合ってのエルボー合戦、足攻めからの裏アキレス腱固め、マフラーホールドでしっかりと角田奈穂を捕らえて苦しめた長谷川美子。最後は角田奈穂の紫電改に沈みましたが、得意の関節技と気合のこもった攻防を見せ、角田奈穂の必死な表情を引き出した。これからの長谷川美子を感じさせる試合でした。

  ○角田奈穂
(12分9秒 片エビ固め)※紫電改
✕長谷川美子 

首の怪我からレスラー休業、ガンプロ入団からガンジョ興行開催にYuuRIとともに涙の直訴、再旗揚げ戦ではメインを務めた長谷川美子。ここにきてプロレスラー・長谷川美子を強く主張した試合だったように思います。

 

 

第五試合 スペシャルタッグマッチ

そして第五試合は翔太がアメリカ遠征時に知り合い、日本に呼んだ二人とのタッグマッチ。高尾蒼馬とのタッグ、ROMANCE DAWNで立ち向かったタッグマッチ。

試合してみるととにかくキャラが立っているダン・ザ・ダッドとコーディ・レイン。長髪&長いヒゲでタトゥーとあやしさ満点、188cmという長身ながらも軽やかな動きのコーディ・レインも十分クセ強ですが、試合中もメガネをかけ、常に紅茶入りのマグカップを持ちながら闘うダン・ザ・ダッドがとにかく怪しすぎ。しかし二人の連携が抜群で翔太&高尾に自身の魅力を見せ付けるようなファイトで観客がガンガン沸いてました。

これまでこっちの思いが強かったり、選手の気合い、思いが強い試合が多かったんですが、この試合はとにかくバカバカしさもあり、スピードもあり頭カラッポにして楽しめるエンターテイメント。試合中はダン・ザ・ダッドのマグカップを持ってのファイトに目が行きましたが、ダン・ザ・ダッドのスワンダイブ式ムーンサルトには思わず「おお!」と言ってしまう鮮やかさ。魅力たっぷり、まだまだ日本で見たい外国人タッグでした。

○ダン・ザ・ダッド& コーディ・レイン
(11分48秒 片エビ固め)※ユア・グランデッド
✕翔太 &高尾蒼馬

トーナメントに敗れ、今日も敗れたROMANCE DAWNですが連携は錆びついておらずまだまだ見たい。これからの翔太はどうするのか?というのも気になりますが、こんかいはとにかくダン・ザ・ダッドとコーディ・レインの魅力が伝わるタッグマッチでした。おもしろかった!

 

 

セミファイナル SOG初代タッグ王座決定トーナメント決勝戦

そしてセミファイナル!今年に入ってから行われてきたガンバレ☆プロレス初のタッグタイトル「スピリット・オブ・ガンバレ・タッグ選手権王座」を巡って4チームで争ったトーナメントの決勝戦。「変態パンチドランカーズ」前口太尊vs佐藤光留と「うるせぇず」高岩竜一&今成夢人の一戦となりました。

格闘技路線の前口&光留とラリアットプロレス、パワーで押していく高岩&今成。真逆なスタイルの二組の試合では有りましたがガンガンやりあう激しい試合。噛み合った攻防が続きましたがどうしてもキャリアの浅い前口が捕まる展開に。高岩も正直キャリア終盤といっていい年齢ではありますが変わらないパワーで圧倒。デスバレーボムを放ち、餅つきパワーボムにトライ。ダイビングエルボーを放つなどとにかく元気。無駄に叫びなくる今成とのタッグでとにかく元気な二人!

しかし負けじと前口もミドルキック連打で反撃するも、今成の4の字固めに悶絶。「純プロレス」の前に苦しむ展開が続きます。

しかしプロレスデビューから貪欲にプロレス技を増やしてきた前口。高岩にスワンダイブ式ドロップキックを放ち、今成と光留のバチバチの攻防からタッチした際も高岩へのジャンピングニー炸裂!足をキャッチされてのパワーボム、ラリアット、逆エビで再度悶絶するもここは光留のカットに救われ、デスバレーボムも返し、ビッグブーツ、コーナーからのボディプレスと畳み掛けるもここは今成カット。起き上がる高岩にバズソー、カウント2で終わるもさらにバズソー!これも返されると更に側頭部にバズソー!1・2・3!これでカウント3!高岩竜一からなんと!前口太尊がフォールを奪って勝利!「変態パンチドランカーズ」が初代スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ初代王座に輝きました!

佐藤光留&○前口太尊 
(18分41秒 エビ固め)※バズソーキック
✕高岩竜一& 今成夢人

これは嬉しい勝利。佐藤光留の興行でプロレスデビューした前口太尊が佐藤光留をパートナーにして初のベルト(ないけど)しかしその前に立ちはだかったのはついさっき激闘を繰り広げた外国人コンビ!

翌日帰宅予定(まあ実際はもうちょっと居たようですが)の二人、ベルトが到着していないのをいいことに「オレたちが帰国してベルトを取りに行ったほうが早い」と主張。まんまと次の日、5・6高島平大会での挑戦を取り付けました。勢いで挑戦をOKしたのもこれはこれでこの二人っぽい。最後まで気持ちいいトンパチさを見せつけてくれました。

応援したくなる二人。次の日見事防衛しましたが、とりあえずベルトが到着するまでは勝ち続けて頂きたい。あらためてベルト姿を見たい。祝福したい。おめでとうございます!

週刊プロレス 2023年5/24号

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メインイベント SOG世界無差別級選手権試合

そしてメインイベント。前回の後楽園大会でハートリー・ジャクソンからベルトを奪取した渡瀬瑞基に満を持して挑戦したのは石井慧介。勝村とは別のベクトルでガンプロの「強さ」を担保していると言える石井慧介。この二人の戦いは文字通り「死闘」と言っていい闘いでした。

持ち前の多彩な技を積み重ね、畳み掛けてペースを握る石井、試合開始直後はエルボーの連打で圧倒するも、場外戦でのエグい鉄柵へのバスターでグロッキーに。その後は完全に封じ込められて単発の反撃をするしかない渡瀬、その後もロープに宙吊りにしての蹴り連打、ストマックバスター、ダブルニーととにかくえげつない攻撃を積み重ねていく石井。今までのキャリアを結集して渡瀬を潰しに来ているような説得力。これを平然とやっているように見えるのが石井の石井たるゆえん。冷酷さすら感じる前半戦でした。

その後は渡瀬も盛り返し、カーフブランディング、バックエルボーで反撃するも石井も変形の首四の字で締め上げ、渡瀬がなんとか逃れて場外に飛ぼうとするところを迎撃のジャンピングキック!厳しい攻めで付け入るスキを与えません。

しかし、再度の場外戦では渡瀬が垂直落下式ブレーンバスターで石井を床に思い切り叩きつけ、ここから徐々に渡瀬も反撃開始。リングに戻ってのエルボー合戦では互角、エプロンから場外への断崖式両手決めバスターを喰らいますがなんとかカウント2。しかしやられればやられるほど目の光がましていくような渡瀬。サッカーボールキック連打、倒れたところへのニードロップもゾンビのように返していく。とにかくハードヒットを食らって食らって起き上がる。何かのスイッチが入ったかのように食らっても食らっても反撃していく渡瀬。それを引き出しまくる石井。まさにガンバレ☆プロレスの名勝負数え唄の予感がする試合に、後楽園ホールが固唾を呑んで見守る空間が生まれていました。

渡瀬の垂直落下式ブレーンバスターで両者ダウン、なんとか立ち上がった渡瀬が石井が起き上がる前にミサイルキック二連発。互いにバックドロップ、ジャーマンはこらえるもコーナーに吊り下げた渡瀬を思い切り蹴っ飛ばす石井。タイガースープレックス、両腕極めドライバーともにカウント2、解説席のパンサー尾形が「もういいよ渡瀬!」と叫ぶ中起き上がる渡瀬。石井のニールキックをキャッチしてのバックドロップはカウント2、ランニングエルボーもカウント2、新技の腕をロックしてのみちのくドライバー「ヴェネチアン」もカウント2、石井もしぶとい。渡瀬の雪崩式垂直落下式ブレーンバスターを食らうも返す刀でニールキック!なんとか抑え込むもカウント2!まだ決まらない!

今度は仕留めに来る石井に迎撃のエルボー!石井の野球チョップ、延髄斬りを食らうもニールキックをかわしてのエルボーパットはカウント2、しかし肘のパッドを投げ捨て、走り込んでのエルボーパットを叩き込んでカウント3!渡瀬瑞基、魂の削り合いのような試合を制してスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級のベルトを防衛しました!

○渡瀬瑞基
(22分31秒 体固め)※エルボーパット
✕石井慧介 

試合が終わり、虚ろな目でベルトを抱きしめる渡瀬。これだけやってのメインイベントでの防衛劇。誰もガンバレ☆プロレスに文句の言えないメインイベントでした。見てよかった、と思わせる名勝負。石井も凄かった、渡瀬も凄かった。

自然発生した渡瀬コール。石井に座礼して改めて「沢山のご来場、ありがとうございました」と観客に礼を言う渡瀬。しかしそこに第1試合に登場した戦闘民族が登場し、SOGタイトル挑戦をアピールします。

しかし第1試合で中村宗達にフォールを取られているイサミ、渡瀬はリングに中村を呼び込んで、イサミに中村との挑戦者決定戦を要求。渋々イサミもこれを呑む形で二人の挑戦者決定戦が決まりました。

ちょっと前の状況を考えたらガンバレ☆プロレスが互角にイサミと、BASARAと、戦闘民族と対峙して要求を突きつけている事自体が凄い。団体としての成長を感じるイチ場面でした。そして全選手を呼び込んだ渡瀬、改めてマイクを握りました。

ガンバレ☆プロレスは熱かったですか?

ムネ(中村宗達)に、ガンプロの未来を見ましたか?

リアラが女子プロの顔になる想像が出来ましたか?

ガンプロの、プロレス界の未来は明るいですか?

みんなにお願いが一つあるんすよ。会場を見渡して、沢山のお客さん、嬉しいです。でも物足りないと思うことが一つある、子供、少なくないですか?

昔のプロレス会場、子供にあふれてましたよね。

そんな子供が、プロレスラーに憧れて、プロレスの未来を作っていくと思うんですよ。俺たちの役目は、若い世代にプロレスの面白さを教えて、プロレスの未来を作っていくことだと思うんです。

 

みんなもプロレスを楽しんでくれて嬉しい。もう一つ、子供に、未来に、プロレスの楽しさを教えましょう!オレも上に相談しますよ。子供が無料で楽しくワイワイ、来れる会場、作りますよ

ガンプロはそんな団体でありたい。今のチャンピオンのわがままを、ちょっと、皆さん、聞いてください。

なんでこんなお願いを言ったかというと、オレは、みんなのことを仲間だと思ってるんです。仲間には、もっともっと、頼っていいんだって、アメリカに行って気付かされました。

ヘマしました。お金全部なくなりました。助けてくれたのは、仲間でした。

思い出しました。若手芸人のとき、カネないとき、助けてくれた、たらふくいろんなもの食わせてくれた、すげー先輩がいました!(会場全体が解説席のパンサー尾形に拍手)

オレは、この歳になって、恥ずかしいよ。32にもなって、仲間の大切さが...。

影で努力することがかっこいいと思ってたよ。でも違う!仲間に頼ることが、どれだけ大切で、凄いことか、最近思い知らされたんです。

だからみんなも、仲間に頼ってみてください。沢山の仲間がいるはずです。仲間が居ないなんて思わないでください。今日来た人は、このリングに上がってる人、全員仲間です。ちょっとの相談でもいい、なんでも言ってください。

俺たちは、手の届かないスターになるつもりなんかない。

みんなと並んで、一緒にガンバレプロレスを大きくしていく、そう思ってるから、ウィーアー・ガンバレ・プロレスって叫んでます!全員立ってください!

実況も、スタッフも、全員で作り上げた、ガンバレ☆プロレス、立ってください。

ウィーアー・ガンバレ☆プロレス、叫びましょうよ!

東京ドームから苦情くるくらい大きな声で叫びましょうよ!

いくぞー!(オー)

聞こえない!オレ一人に負けてるぞ!

いくぞー!(オオー)

ウィーアー・ガンバレ☆プロレス!!!

この激闘の後、「ウィーアー・ガンバレ☆プロレス」の締めの意味をしっかりとマイクで表現してみせた渡瀬瑞基。悪いけど初めて渡瀬のマイクに「上手い!」と思いました。自分の理想を語り、そして自らの人生をマイクに乗せて観客を虜にする。まさに鎮撫な表現ですが、後楽園ホールがひとつになった瞬間でした。本当にガンプロを見てきてよかった。そういう気持ちにさせてくれたメイン、その後の締めでした。

そしてすかさず帰ってレッスルユニバース視聴。ゲストのパンサー尾形の人柄が感じられるゲスト解説も素晴らしかったです。終始渡瀬を「オレの後輩です!」と自慢気に語る尾形。最後に渡瀬と抱き合う尾形。もう一度いいもの見せてもらいました。

 

 

5・6 ガンプロ高島平大会はおもちゃ箱興行!

そして次の日は早速高島平大会。ここではいつも通りの悪ふざけ、バチバチの格闘ファイト、アメリカンインディVS格闘プロレスといろんな面を見せてくれたガンバレ☆プロレス。連ツイで貼っておきます。

これはこれで楽しい、というか普段着のガンプロを楽しめました。今月は月末に王子一日三連戦、来月は高島平、ガンジョGENスポーツパレス、高島平と続いて7月9日は大田区体育館大会という大一番が控えています。ますます思いっきりふざけながらも上を見て突っ走るしかないガンバレ☆プロレス。生きる力が湧いてくる二日間でした。そして最後にはもちろん

ウィーアー・ガンバレ☆プロレス!

ありがとうございました!

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春日萌花手術&休養!その概要とガンバレ☆プロレスでの春日萌花を振り返る。

春日萌花休業発表!理由はお姉さんへの腎臓提供!涙の会見!

4月13日、ガンバレ☆プロレスの会見が行われ、春日萌花選手がお姉さんへの生体腎提供のための手術を行うこと、それに伴い6月3日の試合を最後に休養に入ることが発表されました。

www.youtube.com

所属ではない春日萌花ですが、大家代表同席の記者会見を行い経緯説明。春日選手は会見の中で自らの今後について、

しばらくの間欠場になりますが、私はプロレスをやめようとは思ってません。

体力、体型の変化があると思います。それでもそれと付き合って、いっぱい練習して、再び私のプロレス人生をお世話になった仲間とスタートさせると決めています

と語り、大家代表は涙ながらに

ずっとガンバレ☆プロレスに上がり続けていて、フリーなんですけど、仲間というか家族みたいなものです。欠場しててもガンプロの一員だから。

欠場中も復帰した後もガンプロで全うしてほしい。

と語り、あくまでガンプロの一員として、一旦送り出す意思を語っていました。

 

実際、なかなか「腎移植ドナー」ということにピンとこない私ではありますが、今、春日萌花noteで腎移植ドナーとしての日記を連載しています。現在④まで書かれていますが、春日選手の思い、不安等が細かく書かれています。自分自身の体調への不安より家族、ファンへの心配が先に立つところに春日選手の性格が出ているように感じました。

note.com

そして、そんな春日選手が行うトークイベントが5月15日にありますので興味のある方はぜひ。腎臓を提供する側の春日選手、された側の伊東選手、後楽園でもタッグを組み、ガンプロでの盟友でもある勝村選手とのトークイベント。バカガイジン、よしむらプロレス、MONSTER'S PARTYなどが行われる下北沢ARENAで行われます。

 

 

改名!挫折!涙のマイク!春日萌花ガンプロヒストリー!

そしてしばらく休養に入るということで、ここで一旦春日萌花選手のガンバレ☆プロレスでの活躍を振り返って行こうと思います。

2018年からガンバレ☆プロレスに参戦しはじめた春日萌花選手。自分が見始めたのが2016年くらいだと思うんですが(さっき自分で振り返ってて引きましたが)個人的に刺さったのが勝村周一朗&鷲田周平と組んだユニット「THE HALFEE」(アルフィーファンだからというような理由だった気がします)から。このユニットで試合する時は改名し、ガンプロ本流と外れたところで独自のムーブを起こしていくスタイルだったTHE HALFEE。個人的にはこのへんくらいから春日選手がぐっと「ガンプロの選手」というように踏み出したように思っています。

結成から6人タッグタイトル奪取までの道程を振り返ったエントリです。ご参照ください。

otokoman.hatenablog.com

そして、春日選手のひとつのガンプロでのハイライト。当時インディJrのベルトを持っていた朱崇花にその前の後楽園ホール大会で挑戦表明。その涙のマイクには心揺さぶられるものがありました。

春日選手のマイクには心の叫び、今まで持っていた劣等感をぶちまける強さが感じられました。ここに抜粋します。

otokoman.hatenablog.com

朱崇花に挑戦表明、しかしまったく認めていないという反応が返ってくると、マイクを持ってゆっくり話し始めた朱崇花。

朱崇花には私がやってきたTHE HALFEEというものが、私にとってどれだけのものか、全然伝わってなかったみたいだな・・・。

でもな! 私は・・・どんな思いでTHE HALFEEをやって来たか、あんたが知らなくても、ここにいるガンプロユニバースのみんなは、絶対認めてくれてるんだよ!

確かにあんたの知ってる春日萌花はすぐピーピー泣いて、すぐ負けて、先輩の威厳も何もないかもしんないよ、でもな!

私にはガンプロでやって来た、2年強の歴史があるんだよ!

ここにいるみんなはそれを全部見届けて、悔しい時は一緒に悔しい思いして、ベルト持った時、嬉しい時は嬉しい気持ちを共有して来てくれたんだよ!

そうやってお高くとまってればいいよ!

この人たちにはみんな伝わってるから!

ついでに言うと、その外側の、自由に言いたいやつと、あんたに一言言っといてやるよ。

出来ねぇと思ってんだろ・・・。

出来る出来ないじゃないんだよ!

勝てる勝てないじゃないんだよ!

勝つんだよ!

いいか、出来ない出来ない出来ない出来ないって、

無理だって言われること

全部!

ひっくり返して!

覆して!

歴史を新しく作るのが プロレスラーだろ!

そしてそれが、人生の醍醐味だと

私は思います!

感動のマイク。このマイクを聞いた尾崎ムギ子さんが本を一冊書くきっかけになったと話し、本のまえがきにも書かれています。お持ちの方は読み直していただきたい。

試合は惜しくも敗れますが、女子らしからぬゴツゴツとしたぶつかりあい、互いに力を出し尽くした死闘が板橋グリーンホールで繰り広げられました。朱崇花選手も春日選手を認める発言をし、そして試合前にはピンクの応援ボードで埋め尽くされるという奇跡。「ガンプロっていいな~」と思える試合になりました。

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その後はどちらかというと若手を見守る立場、団体を脇で支える立場になることが増え、特にガンプロの女子部門、ガンバレ☆女子プロレス興行では欠かせない役割を常に担ってきました。まなせゆうなエース時代のガンバレ☆女子プロレス、そして今年再び興行を開始したまなせゆうな欠場、YuuRI&長谷川美子メインのガンバレ☆女子プロレスでもしっかりと脇を固め、エースを支えてきた春日萌花。

その安定したパフォーマンスと献身的なファイト、ファイト以外の部分でも団体を支えているのが垣間見える姿勢、本当にガンプロに貢献してきた春日萌花。無事手術を終え、できれば復活してくれることを祈ってます。

otokoman.hatenablog.com

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そんな春日萌花の後楽園休養前ラストは

勝村周一朗&春日萌花vsハートリー・ジャクソン&HARUKAZE

勝村選手の意気込み&ツイートはこちら!

そして、春日選手のスケジュールはこちらのツイートから。

ツイート遡ったりすると詳細が見つかると思うのでそちら参照してください。

 

 

というわけでもうすぐ日付が変わっちゃいますが、とにかく明日はガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会。春日萌花のファイトを目に焼き付けるためにもぜひ観戦を!画像をクリックすると詳細が出るのでぜひ参照ください!

◆試合順

○第一試合 ガンバレ☆プロレスvs戦闘民族 30分一本勝負
大家健&冨永真一郎&中村宗達 vs 木髙イサミ&藤田ミノル&下村大樹


○第二試合 リアラデビュー戦 30分一本勝負
YuuRI vs リアラ


○第三試合 30分一本勝負
勝村周一朗&春日萌花 vs ハートリー・ジャクソン&HARUKAZE


○第四試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
長谷川美子 vs 角田奈穂


○第五試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
翔太&高尾蒼馬 vs ダン・ザ・ダッド&コーディ・レイン


○セミファイナル 初代スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座決定トーナメント決勝戦
高岩竜一&今成夢人 vs 佐藤光留&前口太尊

※勝者チームが初代スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王者組に認定されます。


○メインイベント スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>渡瀬瑞基 vs 石井慧介<挑戦者>
※第4代王者4度目の防衛戦。

【大会名】LOVE PHANTOM 2023
【日時】2023年5月5日(金=祝) 開場17:30 開始18:30
【会場】東京・後楽園ホール
【席種】ガンバレ☆シート完売、特別リングサイド6,000円(当日6,500円)、指定席A 5,000円(当日5,500円)※残りわずか、指定席B 4,000円(当日4,500円)、U-18チケット1,000(当日のみ・要身分証)
【販売期間】
・選手&スタッフ受付…5月4日(木)23:59まで。
・公式チケット購入フォーム(チケットペイ)…5月5日(金=祝)15:30まで。
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=43209

 

 

一般人と諏訪魔乱入!4・29プロレスリング・ノア後楽園大会で乱入と諏訪魔について考える。

1試合で2度!ノア後楽園で起こった乱入劇と乱入「事件」

4月29日に行われたプロレスリング・ノア後楽園大会。SNS等でもかなり話題になっていますが、第五試合として行われた清宮海斗&ショーン・レガシー&AMAKUSAvs拳王&征矢学&近藤修司の6人タッグマッチ(よく考えたらなんだこのマッチメイク?)の試合前。6人の選手が入場したところに観客の一般女性がリング内に乱入する事件が起きました。

おそらく清宮ファンであろう女性がリング上に上がり、戸惑う選手たちとレフェリーを尻目に清宮に向かって叫んでいる姿がAbemaTVの中継にも映し出され、コメントとともにキャプチャをTweetできる機能を利用してSNS上に拡散、大きな話題となりました。

この後レフェリーにより選手から引き離され、リング外からセコンドについていた選手がリング外に退出するように即して事なきを得ましたが、「この人が危険物を持っていたら」とか、「リングに素人が上がるなんて論外」、「危機管理体制は?」と大きな話題になりました。

個人的に色々と思うことはあり、思わず連ツイしましたが、思ったことを改めて個々にまとめようと思います。ツイート内容はツリーになってるのでこちらから最後までご覧ください。

個人的に思っているのは、ツイートした通り、結局選手の安全にどれだけ配慮できるか、どれだけの体制を整えられるかはどうしてもその興行で得られる利益とのトレードオフになってしまうということ。それを度外視してファンが過大な要求をすることで互いが不幸になることがSNSでは散見されている、ということです。

 

プロレスは観客と選手との距離がかなり近いエンタメではありますが、かといってその間に厳重にガードマンを配置し、観客の身体検査を徹底するにはどうしてもカネがかかる。それを後楽園、新木場レベルのハコでやって元がとれるのかどうか。

また、このような行為に及ぶファンはどうしたってどのジャンルのエンタメにもまれにいるわけですが、そのファンのために日々行われている興行の中でどれくらいの費用を事件を防ぐために費やすのか。プロレス団体も営利企業なので、やれることはおのずから限られてくる。「選手の安全を守るのは団体の義務」だということについてはおそらく団体側もファンも一致していると思いますが、そのためにどれだけの対策をすべきか。対策ができるのかとなると、団体とファンの認識が大きく乖離してるんじゃないでしょうか。

たとえば新木場とかで
「ノアの一件があったんで観客席とリングの間に3mの金網設置します」

「ガードマン雇って荷物検査の人員雇うんでチケット2000円値上げします」

とか、観客に不便になることがあったらどこまでそれが受け入れられるか。濃いめのファンが「受け入れる」と言ったところでライト層が「それじゃ行かない」となってしまったら割食うのは団体なわけで。選手の安全に配慮しながら、団体とファンが互いに憎しみ合わないような落とし所を考えるのは結構難しいように思います。

 

それをふまえてももちろん選手の安全が第一。これからノアが何かしらのリリースはすると思うんですが、大きな警備体制の改革は難しいにせよ、ノアという団体が選手を大事にしている、と思わせてくれるリリースであり、本当に真摯に選手の安全を考えていることを願ってます。

 

 

乱入っていうのはこういうことだ!諏訪魔!拳王をラストライド葬!

と、堅苦しいことを長々と書いてしまいましたが、そんな事書きたいためにブログやってるわけじゃない!この試合で書きたかったのは諏訪魔乱入!金剛勝利で終わった試合後、いつもの「金剛ポーズ」をとっている拳王、近藤修司、征矢学の後ろから諏訪魔が乱入!あっというまに近藤、征矢を蹴散らしてミドルキックを放った拳王の足をキャッチ、高々と抱えあげてラストライド一発KO!「地獄に落ちるぞ!」ときっちり吠えてみせた「諏訪魔・ノア乱入事件のことですよぉぉぉぉ!」(ターザン山本調)

www.youtube.com

とりあえずこの乱入で諏訪魔の好きなところを書き連ねていきますが

  • 乱入してから近藤、征矢を蹴散らすスピード感!
  • 拳王をラストライドの体制に持ち上げてのタメの長さ!たみゃらん!
  • 拳王を叩きつけて踏みつけそうで踏みつけない礼儀正しさ
  • ブーイングを煽ってからその大きさに思わず耳を抑えるポーズのキュートさ!
  • 律儀にリング四方に「地獄に落ちろ!」ポーズを披露するサービス精神!

そして会場を去ってからも吠えまくる諏訪魔。後楽園ホールのエレベーターの「開」ボタンを押し続ける木原リングアナ込みで最高です。

あと、次の日に行われた全日本プロレス大阪大会、諏訪魔が乱入したことによる斎藤兄弟との内輪もめも最高なのでぜひ御覧ください。諏訪魔のその場しのぎの提案に何の疑問も持たずに丸め込まれる斎藤兄弟。こういうのでいいんだよ!

いや~、いいもん見せてもらいました。やっぱり乱入っていうのはこうでなきゃ!諏訪魔の「全身プロレスラー」っぷりが存分に発揮された乱入劇でした。

 

 

いろいろあったノアの後楽園大会、色々と物議をかもしてますが、現実忘れるためにこちとらプロレス見てるわけですから。諏訪魔乱入のようなただただ豪快なプロレス内「事件」を楽しめるプロレス界であってほしいものです。ボクから以上!

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メジャー団体集結!「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」カード大予想大会!

あの夢の興行再び!AllTogether復活開催!やれんのか!オイ!

今を去ること二週間、4月12日に新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノア3団体が同時にTwitter上で同時発表したのが、今から12年前、東日本大震災からの復興を旗印にプロレス業界が団結、日本武道館で行われた「All Together」が復活、「All Together Again」として6月9日、両国国技館で行われる、ということでした。

そして会見が行われ、棚橋弘至、宮原健斗、清宮海斗と各団体のエースが集結、3団体が団結してビッグイベントを行うことを発表しました。

sports.yahoo.co.jp

ただ、その場で詳細を説明したのが新日本プロレスの菅林直樹会長だったことから、ある程度新日本プロレスが舵を取っているようには感じましたが、その後はそれぞれ3人が抱負を述べる流れに。それぞれ普通に豊富を述べてましたが、その後の質疑応答、自分以外の2人のレスラーの印象を聞くくだりで棚橋の天然っぷりが炸裂。

棚橋「まず清宮くん、ビジュアルがいいね。うん。そして20代、宮原くんも言ったけども、とても動きのいい溌剌としたプロレスを見せてくれていると思います。そして宮原くん、元気がいい」

宮原「か、顔はなんかないですか?」

棚橋「ビジュアルもいいよ(笑)。やっぱ発信力かな? その一レスラーとして持っているエネルギーの底が知れない。そういうところが宮原くんの興味が僕も尽きないし、ファンも宮原だったらどこまでやってくれるんだろうっていう期待に繋がっていると思います。で、数式で表すと清宮くんと宮原くんの間にプラスがあって、ここ(自分の左側を指して)にイコールがある。清宮くん+宮原くん=棚橋という数式が成り立つと思います」

宮原「今よく理解ができなかったんですけど。マスコミの皆さんは理解したんですか?」

棚橋「二人のいいところを足すと棚橋になるよっていう」

宮原「凄いいいとこ取りじゃないですか」

棚橋「ハハハハ!」

宮原「ちょっと勘弁してくださいよ。そういうところちょっとやめてください」

棚橋「そういうところあるから、俺」

宮原「『ALL TOGETHER』ですから」

棚橋「でも、40代だから。な?(笑)」

そこでがっちり棚橋から受け身を取ってイジっていく宮原もたいしたもんですが、ちょっと心配になるくらいの棚橋のぼんやり回答!ともかく楽しみではあります。

そしてこれが大会ページ!なんと升席4人がけ!個人的には天龍引退試合以来!

sp.njpw.jp

まあ、徐々にコロナ禍より観客動員も回復しつつあり、アントニオ猪木の追悼、という名目でビッグイベントをおこなえることはプロレス界にとってはプラスのはず。両国ではありますが、4人がけなら7~8000人の動員も見えてくる。

ちなみに第一回All Togetherのメインイベントは

潮崎豪&諏訪魔&棚橋弘至
vs
中邑真輔&KENSO&杉浦貴

そして被災地に近い仙台で行われた第二回のメインは

森嶋猛&諏訪魔&棚橋弘至
vs
潮崎豪&真田聖也&内藤哲也

となっていました。12年前のAll Togetherにもメインで活躍、そして今回も新日本代表として記者会見に参加している棚橋弘至も凄いですが、12年前はバトルロイヤルに出ていた宮原健斗、デビューもしていなかった清宮海斗が団体の顔として記者会見に出ているのも感慨深いものがあります。まあ、感慨にふけてってても仕方ないとこではありますが、ともかくこれからのプロレス界にブーストをかけられるか?というこのイベント。「どうせ新日主体のマッチメイクなんでしょ?」と考える向きもあると思うし気持ちもわからんではないですが、個人的には全力で乗っかりたい、そう思います!

 

 

夢のカード続々!?All Togetherカードを考える

というわけで、ざっくりとAll Togetherカードを予想していきたいと思います。当初は海外勢大量参戦予定で考えてたんですが、新日本プロレスとAEWの合同興行「Forbidden Door」もあることだし、ここは日本人主体のマッチメイクになるだろう、3団体合同興行なんで選手たくさん出したいだろうし...。というわけで日本人主体で考えていこうと思います。

 

団体対抗戦を考えるときにユニット対抗戦は非常にわかりやすい構図。新日本プロレスの主なユニットはCHAOS、Bullet Club、LOS INGOBERNABLES de JAPON、United Empire、Just 5 Guysなど。プロレスリング・ノアのユニットは金剛、Good Looking Guys、STINGER、レアル等。全日本プロレスはVoodoo-Marders、Evolution等。このへんのユニットの組み合わせカードが1つ~2つはほしいところです。

ただロスインゴ、金剛はすでに新日本プロレスVSノアの対抗戦でぶつかっているのと、どちらかというとまだ浸透しきっていないユニットの対抗戦をやりたい。というわけでまず一つ。

Just 5 Guys vs Good Looking Guys

SANADA&タイチ&金丸義信&DOUKI
VS
ジェイク・リー&アンソニー・グリーン
&YO-HEY&タダスケ

鈴木軍解散後、SANADA加入でこれからのJ5Gと、ジェイク・リーがGHCヘビー奪取してノアを席巻しようとするGLGの全面対抗マッチ。IWGP世界ヘビー、GHC世界ヘビーの選手が入っていることもあり(互いに防衛してればですが)かなり注目カードになるでしょう。

 

そしてやっぱりヒール同士の対抗戦も組んでいきたいということで

LOS INGOBERNABLES de JAPON vs Voodoo Murders

内藤哲也&鷹木信悟&BUSHI
vs
諏訪魔&斎藤レイ&斎藤ジュン

個人的に推したい斎藤兄弟をここでぐっとピックアップしたい、という個人的思惑もありますが、内藤哲也&BUSHIが全日本プロレス大田区に出場するということで、これは全日本プロレスと絡んでいく伏線のはず。ということで全日本プロレスとの対抗戦にしてみました。

 

そして今回の大会タイトルに入っているように、アントニオ猪木追悼大会、というテーマのあるこの大会。というわけで当然追悼マッチが組まれるはず。ということでここは猪木にゆかりのある&猪木リスペクトの選手を集めて

アントニオ猪木追悼マッチ

鈴木みのる&オカダ・カズチカ

VS

船木誠勝&藤田和之

ほんとはオカダのところに柴田勝頼を入れたかったところですが、最近のオカダの猪木売りを考えたらこうなるかなと。ここは全日本が入らない方がいいとも思いますし、猪木の香りがする選手を集めたい。そして鈴木みのるVS船木誠勝はいつ見てもイイはず。これは見たい。組まれたら楽しみです。

 

そして他にはアンダーカードとして新人同士のマッチアップやジュニアヘビーの試合などあるとは思いますが、そのへんは予想していったらキリがないところなので割愛します。

 

 

そしてメインイベント。会見に来た宮原健斗、清宮海斗、棚橋弘至が組むのはなんとなく既定路線なのかな、と思ってます。実際過去のALL TOGETHERでもエースが組んだ6人タッグが肝になっていますし。そうすると相手はどうするか?ってことになりますが、ここはとりあえず各団体のそれぞれのライバル的な選手をあてがう流れになるんじゃないかと思います。単発のメインイベントとして面子が強いカード。というわけで

ALL TOGETHERスペシャルマッチ

棚橋弘至&宮原健斗&清宮海斗
vs
グレート・O・カーン&安齊勇馬&拳王

色々と考えましたが、スター3人に対抗する「世間的に強い面子」と考えたらこうなりました。プロレス界以外にも広い知名度のあるオーカーン、全日本プロレス期待の新人安斎の大抜擢、そして「拳王チャンネル」の拳王。とくにここにテーマはないですが、棚橋、宮原、清宮3人揃ってるだけでいいでしょう両国なら!

というわけで色々と考えてみました。とにかくお祭り、2023年のプロレス界を代表する興行になることは間違いないこのALL TOGETHER。6月9日までカードが決まり、いろんな煽りが発生するのをただ楽しみにして生きていこうと思います。

元気があれば何でもできる!

ありがとうございましたーッ!

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